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スキマスイッチ『POPMAN'S ANOTHER WORLD』インタビュー

スキマスイッチ『POPMAN'S ANOTHER WORLD』インタビュー

April 11, 2016 19:00

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ー お二人がそれぞれ、実験的という面から見て印象深い楽曲は?

大橋:企画として面白かったと思えたのは“Aアングル”、“Bアングル”です。次シングルに “Bアングル”を収録するというのは、“Aアングル”をアルバムに収録した時点では分かっていないので、「そういう曲なんだな。」という感じで聴いてもらって良いんですが、 “Bアングル”が出た時に「あれ?サビのメロディが同じだな。」とか「もしかして歌詞を変えただけかな?」という反応が楽しかった。曲の雰囲気を変えたことで楽曲としては全然違うものになったので、未だに気づいていない人もいるかと思いますが。この二曲は、“Aアングル”と“Bアングル”ということで、少し違うアングルから見た歌詞の世界観になっているんです。それが次に出るアルバムの“8ミリメートル”へ繋がるんですけど、その流れというのはシングルの時点で思いつかなかったら実現しなかったので、企画として面白かったです。


ー 結構壮大な企画ですよね。

大橋:そうですね。もう言いたくてしようがない!サプライズの準備をしている間に本人へ言いたくなるあの感じ(笑)。

常田:アハハハ!


ー 新しくファンになった方は知らないことも多いかもしれないですね。

常田:“Aアングル”だけ持っている方は知らないかもしれないですし。


ー シンタさんは実験的にどの曲が面白かったですか?

常田:僕らから出たアイデアというより、頂いたオファーの中に入っていたものが実験的で面白いと思ったものがありました。それは“石コロDays”と“ハナツ”です。この二曲は作り方として似ている部分があって、歌詞のネタやきっかけになる素材を現場まで取りにいくということをさせて頂いたんです。 “石コロDays”はNHK Eテレ「中学生日記」の主題歌で、実際の中学生に会いに熊本や名古屋まで行ってロケをしましたし、昨年リリースした“ハナツ”は、実際に高校生のラグビー合宿に行って話を聞きました。


ー そうでしたね。

常田:そうやって現地で色々な話を聞いて曲を喚起させて歌詞を紡いでいくという作業をすると、やっぱり僕らだけでスタジオに入り作ったものとは違う作品が生まれます。僕らとしても “石コロDays”の時に手応えはあったので、“ハナツ”の時に同じようなお話を頂いた際「これはあの時みたいに面白いものが出来そうだな。」という実感がありました。


ー 第三者とのそういう繋がりで生まれる曲は、感性の細胞が派生するようで面白いですね。

常田:本当にその通りです。触手が伸びるというか、アンテナが広がるというか。勿論普段もそういう気持ちで生活をしているし、特に歌詞のネタに関しては常に何かないかと思ってはいるんですが、この二曲に関してはとても新しかったし「こうやるとこうなる」 ということが、“石コロDays”で分かりました。


ー しかも「中学生日記」でお二人がお話を聞いた生徒さんたちがもう成人なんですよね。

大橋:そうなんですよ。


ー それを考えたら思わずクラクラしちゃいました(笑)。

常田:アハハ!でもそこの5年ってすごく大きいんですよね。しかも奇しくも震災の年だったし。


ー そうでしたね。

常田:この時は日本全国どこにでも行くつもりで募集をしていたんです。それで熊本に行くことになったんですが、もし東北だったらって考えると色々と思うことはありますし、そういう意味では印象深いロケでした。中学生に話を聞くということもそうですし、2時限まるまる学級会にしてもらって、僕らとクラス全員でディスカッションし合う。なかなかない経験なので新鮮でした。


ー それと、“快楽のソファ(仮)2014 ver.”は“回想目盛”の元ネタだったとか。

常田:それは作った当時、卓弥には言ってないと思うんです。

大橋:(笑顔で頷く)

常田:あのソファはリクライニングでベッドにもなって、お客さんが来ると寝てもらうんですが、壊れやすくて。そこで卓弥はよく寝転んでいました。当時はまだデビュー前なので、僕の家か卓弥の家でデモを作りながら「名古屋のレインボーホール(現:日本ガイシホール)でライヴをやりたいよね。」とか「全国47都道府県ツアーでも僕らの形態なら回りやすいよね。」とか野望を話していましたね。さも明日叶うかのように(笑)。

大橋:47都道府県ツアーも10年かけて夢は叶いましたけど、当時楽器を抱えながらバイクの後ろの二人乗りしてライヴハウスに二人で行っていたので、今シンタくんが言ったように「これなら全国こうやって回れるんじゃない?」という話を当時していました。

常田:バイクはボロボロなのにね(笑)。

大橋:そうそう(笑)。


ー 今、ポップシーンでオフィスオーガスタさんの特集をさせて頂いていて、樋口健さんと半田悠さんからはお二人のお話を伺いました。今の野望話に繋がるかもしれませんが、樋口さんはデビュー前のお二人に「どういうアーティストになりたい?」と聞いたところ「100万枚売れるアーティストになりたい。」という答えが返ってきたそうで。この100万枚の話って覚えていますか?

常田:覚えてます、覚えてます!(笑)


ー でも樋口さんはとても分かりやすかったし、明確な夢を持っている方が自分たちとしては売りやすかったと言われていたんです。

大橋:未だに言っていますよ。まだミリオンは諦めていないって。

常田:毎回そうなっても良いような曲を作っているつもりではいます。

大橋:だから発売する前に思います。間違って100万枚売れないかなって(笑)。


ー 間違ってって!(笑)

大橋:なんか知らないうちに口コミで広まっていったり、売り切れ店続出みたいにならないかなって(笑)。それくらい良い曲が出来たと思うんだけどな。かと言って100万枚を目指した曲を作ろうとは思わないんです。

常田:「この曲で」というのが前提。

大橋:そう。この曲が100万人の人に届いたらすごいのにとは毎回思いますね。


ー 現在『スマイルゼミ』新CMソングで、“全力少年”が流れているじゃないですか。

常田:ええ。


ー 私はスキマスイッチさんの中であの曲が一番好きというわけではないんですが、CMが流れると絶対TVに目がいくし、必ずノッてしまうんです(笑)。これってお二人の絶対的な楽曲力だと思って。

常田:へー、面白いですね。楽曲が僕らの手を離れたら、そういう風になっていくんですね。人が売っていってくれる、広めていってくれるというのは、先輩でミリオンを達成している方々や長年活動されている方は皆さんそうおっしゃるんです。特にミリオンなんて、卓弥の言葉じゃないですが間違わないと出ないような気もするんです。出したくて出せるものではないし。じゃあ何でミリオンまでいくかというと、楽曲力は勿論でしょうが色々な力が重なって間違って売れて行くというのが正しいのかもしれません。ミリオンを出した方はよくそうおっしゃっています。

大橋:盛り上がるための力というのは勿論最初の段階であると思うんですが、僕らの力だけじゃないのは確実に分かりましたね。コブクロの黒ちゃん(黒田俊介)も、100万枚売れたら300万枚までは自動的に売れていった気がする。だから自分でも分からない状態だって言っていました。


ー そういうものなんですね。

大橋:だから間違って100万枚売れたら、更に間違って300万枚までいくんじゃないかなって思っています(笑)。

  YouTube

  リリース情報

スキマスイッチ Another Best Album
「POPMAN’S ANOTHER WORLD」

2016年4月13日発売

-収録曲-

□ DISC1
01. 夕凪
02. スフィアの羽根
03. ためいき
04. 電話キ
05. 石コロDays
06. Aアングル
07. 弦楽四重奏のための『ドーシタトースター』
08. 僕の話-プロトタイプ-
09. 快楽のソファー(仮)2014 ver.
10. 夏のコスモナウト
11. サウンドオブ
12. 雨は止まない
13. 小さな手

□ DISC2
01. 雫
02. ハナツ
03. 1017小節のラブソング
04. 僕の青い自転車
05. 青春騎士
06. さみしくとも明日を待つ
07. 猫になれ
08. 君曜日
09. Bアングル
10. トラベラーズ・ハイ
11. 回想目盛
12. またね。(betsu-oke ver.)
< BONUS TRACK >
13. 壊れかけのサイボーグ
14. フレ!フレ!

BONUS CD(初回生産限定盤のみ)
□ DISC3
01. 蕾のテーマ
02. 天白川を行く
03. 追伸
04. 花曇りの午後
05. 安曇野にて
06. 若葉
07. ピーカンブギ
08. 夕間暮れ
09. ノウムの調べ
10. Human relations
11. ガレポンク
12. フォノグラフ
13. 10th
14. 10th-typeⅡ-
15. ミッドナイト・グッドモーニン!!のテーマ

POPMAN’S ANOTHER WORLD

初回生産限定盤[3DISCS:Blu-spec CD2]

AUCL-30034~30036 / ¥3,800+税

POPMAN’S ANOTHER WORLD

通常盤[2CD]

AUCL-204~205 / ¥3,300+税

  インフォメーション

スキマスイッチTOUR2016"POPMAN’S CARNIVAL"

4月22日(金)千葉県・市川市文化会館
18:30/19:00
ソーゴー東京:03-3405-9999

5月1日(日)福島県・いわき芸術文化交流館アリオス
16:30/17:00
キョードー東北:022-217-7788

5月7日(土)岡山県・倉敷市民会館
16:30/17:00
ユニオン音楽事務所 :082-247-6111

5月8日(日)広島県・広島文化学園HBGホール
16:30/17:00
ユニオン音楽事務所 :082-247-6111

5月10日(火)愛知県・日本特殊陶業市民会館フォレストホール
18:00/18:30
JAILHOUSE:052-936-6041

5月11日(水)愛知県・日本特殊陶業市民会館フォレストホール
18:00/18:30
JAILHOUSE:052-936-6041

5月17日(火)新潟県・新潟県民会館
18:00/18:30
キョードー北陸チケットセンター:025-245-5100

5月19日(木)石川県・北陸電力会館本多の森ホール
18:00/18:30
キョードー北陸チケットセンター:025-245-5100

5月24日(火)大阪府・オリックス劇場
18:00/18:30
GREENS:06-6882-1224

5月25日(水)大阪府・オリックス劇場
18:00/18:30
GREENS:06-6882-1224

5月31日(火)北海道・ニトリ文化ホール
18:00 / 18:30
マウントアライブ:011-623-5555

6月1日(水)北海道・岩見沢市民会館 まなみーる
18:00 / 18:30
マウントアライブ:011-623-5555

6月9日(木)愛知県・緑文化小劇場
18:00/18:30
JAILHOUSE:052-936-6041

6月11日(土)宮城県・東京エレクトロンホール宮城
17:00/17:30
キョードー東北:022-217-7788

6月15日(水)高知県・高知県立県民文化ホール オレンジホール
18:30/19:00
DUKE高知:088-822-4488

6月16日(木)香川県・サンポートホール高松
18:30/19:00
DUKE高松:087-822-2520

6月18日(土)栃木県・日光市今市文化会館
17:00/17:30
ソーゴー東京:03-3405-9999

6月30日(木)埼玉県・大宮ソニックシティ
18:30/19:00
ソーゴー東京:03-3405-9999

7月6日(水)兵庫県・神戸国際会館
18:00/18:30
GREENS:06-6882-1224

7月8日(金)福岡県・福岡サンパレスホール
18:30/19:00
キョードー西日本:092-714-0159

7月9日(土)鹿児島県・鹿児島市民文化ホール 第1ホール
17:00/17:30
キョードー西日本:092-714-0159

7月11日(月)東京都・昭和女子大学人見記念講堂
18:30/19:00
ソーゴー東京:03-3405-9999

7月12日(火)東京都・昭和女子大学人見記念講堂
18:30/19:00
ソーゴー東京:03-3405-9999

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