POPSCENE

WEB FANZINE

POPSCENE

松室政哉『ラブソング。』インタビュー

松室政哉『ラブソング。』インタビュー

February 23, 2016 19:30

interview_label
0
0
シェア LINE

ー それからBENIさんのアルバム『Undress』に収録の“横顔”を作曲・サウンドプロデュース。

はい。BENIさんが歌うことを意識して作らせて頂きました。とは言え、自分が歌っていて気持ち良い音でもあります。まず仮歌の段階で僕が歌いながら、出来るだけ気持ち良い音階やフレーズをなぞったんです。そういうのって多分、歌を歌う者同士で分かり合える部分じゃないかと思ったんです。あとはサウンドプロデュースとしてアレンジをしてオケのレコーディングの時も立ち会いました。オケをしっかり作れば曲のイメージはおのずとBENIさんにも伝わりますからね。


ー BENIさんはどういう方でしたか?

すごくフランクな方で、曲についても「すごく良かった!」と言ってもらえたので、嬉しかったです。


ー そして11月のレコーディング合宿!

もう3ヶ月経つんですもんね。びっくりする(笑)。


ー 本当だよね(笑)。

参加してくれたミュージシャンの人たちは、ただただ凄くて本当に尊敬です。時間が経てば経つ程、その気持ちがこみ上げてくるし、僕の至らない点もカバーして頂きました。でも楽しかったです。


ー ミュージシャンの方たちが演奏で「正解」を出してくれたから、歌入れが大変だって言っていたけど。

その分やりがいはありますけど、歌でも「正解」を出さないといけませんよね。


ー 2月24日にリリースするニューシングル『ラブソング。』のタイトルナンバー“ラブソング。”も?

ええ。レコーディングの音源を改めて聴くと、とてもライヴ感があるんです。だからその点を意識しながら歌入れをしました。


matsumuro2016022302.jpgー 楽曲についてですが、この曲は彼女への想いを本当にストレートに表現していますよね。

ストレートですよね。この曲はライヴでもよく歌っているのでMCでも言うんですが、壮大な愛の歌ってよくあるじゃないですか。


ー ええ。

それはそれで僕も好きだけど、僕がそういう曲を歌っても説得力がないと思うんです。もっと、等身大な方が僕には合っているというか。多分男性から女性に対して歌う時って、本当はもっと強いことを言ってあげなきゃ駄目な気はするんですけど、でも僕自身もそうだし、最近は多いんじゃないかな。ナヨナヨしているというわけじゃないけれど、確実に見上げている感じ。


ー 彼女や好きな人を?

そう。でもそういう曲があっても良いんじゃないかなと思って。だからこの曲の歌詞は深く考えず自然に書けました。“オレンジ”はどちらかというと、小説を書くような感じだったんですけど、“ラブソング。”に関しては、自分の核の部分が大きいかもしれません。


ー「嫌われないための予防線が裏目に出てしまった」という歌詞は、恋愛特有の相手を愛する想いと、自分への自信の無さのアンバランスさがすごく出ていますよね。

よくあることですよね(笑)。でもこれって恋愛だけではなく、人間関係全般に言えることだと思うんです。人間的に自信はないのに社交的でいたい。それが変に空回りすることってありませんか?


ー あります!でもこの曲を聴くと、女性には分からなかった男性の本音が垣間見えたような気がします。実はこんなことを考えていたのかって。

多分男性の方が考えていると思いますよ。意外と女性の方がサッと次にいけるというか、気持ちを切り替えられる気がするんです。男は結構ウジウジ考えちゃったり、それを誰にも言えなくて自分の中だけで消化しようとするから、余計に空回りして空回りして…。本当は一人で消化なんて出来るわけないんですよ。それが変な形で表れて裏目に出てしまうことが案外多い気はします。


ー もしかして男性リスナーからすると、「おい松室、男の本音をバラすなよ!」って思われているかも(笑)。

アハハ、なるほどね!ありえるかも(笑)。でも今は男性でもこういう気持ちを素直に出している人も多いですからね。ただどちらにしろ共感してくれているということなので、それは嬉しいです。彼女に自分の本音をバラされたくないと思う男性はこっそり聴いて欲しいです(笑)。


ー 共感性って、とても大切ですよね。

そう思います。


ー 歌詞に想いを沢山詰め込もうとするラブソングやバラードも多いけど、この曲は歌詞を多用していない分、言わんとしていることがすごくシンプルに伝わってきました。例えばサビも2パターンの繰り返しですし。

僕が好きで聴いていた曲たちは、例えば一番のサビがあって、二番では違うことを言うけれど最後にはもう一度同じことを言っている。そういうのが多かったです。ただ、同じことを言っているんだけど、一番のサビから最後のサビへ行く間に違うニュアンスが出てきたり、歌い方が変わっていたり。そういう心の変化を描いた歌詞が僕自身、大好きなんです。


ー サウンド面では、それぞれの楽器の音がすごく素朴で生っぽく聴こえました。特に(相川)雄太さんのスネアの音や、松室くんのアコギの音が。

そうかもしれません。この曲は全員で一発録りをしたんです。だからライヴっぽいというか。でもそもそもそれを想定していたわけではなくて。でも実際録ってみたらすごく良かったんです。ライヴでずっと歌っていた曲だからこそ、そのライヴ感が生きたのかもしれませんね。勿論違うアプローチがあるならそれはそれで良いんですが、この曲に関しては色々な音が鳴っていたり、ギミックがあるというよりは淡々と歌った方が伝わると思いました。

  YouTube

  リリース情報

松室政哉
「ラブソング。」

2016年2月24日発売

-収録曲-

1. ラブソング。
2. ラストナンバー
3. Happy Prime Day <from Matsumuro Seiya LIVE 2015 -Trailer->

ラブソング。

CD

XNAU-00018 / ¥1,111(税抜)

  インフォメーション

松室政哉「ラブソング。」リリース記念2マン『Tamerai STYLE Live vol.3 with 金木和也 -TOKYO-』
3月4日(金)@青山・月見ル君想フ
開場 18:00 / 開演 19:00
前売¥3,000- / 当日¥3,500-(1D別)
出演:金木和也 / 松室政哉
http://matsumuroseiya.com/live.html

松室政哉「ラブソング。」リリース記念2マン『Tamerai STYLE Live vol.3 with 金木和也 -OSAKA-』
3月8日(火)@大阪・南堀江Knave
開場 18:00 / 開演 19:00
前売¥3,000- / 当日¥3,500-(1D別)
出演:金木和也 / 松室政哉
http://matsumuroseiya.com/live.html


New Single 『ラブソング。』発売記念インストアライブ開催!

□ 愛知
日時:3/6(日)15:00〜
会場:タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 京都
日時:3/13(日)14:00〜
会場:タワーレコード京都店
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 香川
日時:3/19(土)①14:00〜 ②16:00〜
会場:タワーレコード高松丸亀町店
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 兵庫
日時:3/21(月・祝)16:00〜
会場:タワーレコード神戸店
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 広島
日時:3/23(水)19:00~
会場:タワーレコード広島店(観覧自由)
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 福岡
日時:3/24(木)19:00~
会場:タワーレコード福岡パルコ店(観覧自由)
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 東京
日時:3/27(日)①14:00~ ②16:00~
会場:銀座山野楽器 本店1F 銀座通り口 特設ステージ(観覧自由)
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 東京
日時:3/29(火)19:00〜
会場:HMVエソラ池袋
内容:アコースティックライブ&サイン会

□ 東京
日時:3/31(木)19:00~
会場:HMV & BOOKS TOKYO(観覧自由)
内容:アコースティックライブ&サイン会

  ピックアップ

  SEARCH

  FIND OUT MUSIC!

FIND OUT MUSIC

  SPECIAL

オフィスオーガスタ特集 アーカイブ

  iTunes Chart