【レビュー】NakamuraEmi 『火をつけろ』

5月29日（水）にメジャー7枚目のオリジナルアルバム『KICKS』をリリースするNakamuraEmi。そのアルバムから、すでに先行リリースされているリードトラック「火をつけろ」。サウンドとリリックをごちゃまぜの方程式で表現すると、＜火をつけろ＝クール＋情熱＋苦しさ＋美しさ＋共感＞。セルフライナーノーツで、“「コミュニケーション」の方法は数え切れないくらい増えたのに、悩みの大半は人間関係なのはなぜだろう。”と綴っている。筆者は首がもげるほど頷いた。SNS時代だからこその言葉たちや感情、そして日々過ごす中での葛藤やもどかしい思いが詰まっている今作。そこには、フィーチャリングや初のカバー曲へのチャレンジなど、まさに自身も葛藤と挑戦も刻みこまれているのではないだろうか。でもだからこそ、新たなNakamuraEmiが生まれたと感じずにはいられない。間合いの面白さや、カワムラヒロシとのベストタッグ、ファルセットの伸び上がり、サウンドに散りばめられた細かい音、どれをとってもニヤリとしてしまうテンションあがる1曲だ。更にこの曲が収録されるアルバム『KICKS』では、集英社HAPPY PLUS公式テーマソングとして書き下ろした「一目惚れ」、8cmCDでのリリースも話題となった3部作「究極の休日」「白昼夢」「晴るく」や、Mummy-Dをはじめとしたコラボレーション楽曲を含む全10曲を収録。こちらも合わせてチェックしたい！