POPSCENE - ポップシーン
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【レビュー】秦 基博『Trick me』

April 13, 2022 16:30

秦 基博

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もしあなたが今、“曖昧”な関係の人と恋をしているのなら、どんなラブソングより秦 基博の「Trick me」が刺さるかもしれない。愛に踊らされ、会いたいと言われれば尻尾を振ってしまう。そんな自分が嫌だと分かっていてもその人の元へ行かずにはいられない……。
「抱き合う時には 細心の注意でね 完璧に騙して」
「ホントのことは教えてくれなくたっていい 綺麗な嘘をくれよ」
自分自身も騙して続ける脆く甘く寂しい<名前のない曖昧な関係>を、確信ギリギリの歌詞で綴っているが、サウンドはシンセとループするビートをメインにシンプルかつポップに仕上げ、アンニュイな歌詞やメロディとのバランスを見事にとっている。

そして更に楽曲の世界観を立体的にしているのが、ゲストボーカルのmahina。秦はmahinaの起用について「女性の歌声が重なることで、『Trick me』が持つ、儚さやもどかしさをより色濃く表現できるんじゃないかと思った時に、浮かんだのは、切なくも透明感のあるmahinaさんの歌声でした。二人の声の重なりも是非楽しんでください。」と語っている。秦 基博の新境地とも言えるポップなサウンドアプローチは必聴だ!

そしてこの曲は今春に展開される秦 基博とUNITED ARROWS green label relaxingのコラボレーション・キャンペーンの“コーディネーション・ソング”に起用。現在全国のUNITED ARROWS green label relaxingの店頭限定で「Trick me (English Ver.)」もBGMとして流れている。通常の配信リリースに加え、オフィシャルファンクラブ限定でパッケージリリースもされ、そちらではEnglish Ver.も収録。こちらはファンクラブ受注限定で、残念ながらすでに受付は締め切られているが、秦自身がモデルとなってgreen label relaxingのコーディネイトに身をつつむスタイルブックと、green label relaxingプロデュースによるイラストレーター平沼久幸デザインのバンダナも付属されている。

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