北村匠海、林裕太、永⽥琴監督が登壇！映画『愚か者の⾝分』ホンネトークイベント。

主演に北村匠海、共演に綾野剛・林裕太共演を迎えて描く逃亡サスペンス映画『愚か者の⾝分』が、10⽉24⽇より全国公開される。釜⼭国際映画祭で最優秀俳優賞（北村匠海✕林裕太✕綾野剛）を獲得するなど早くも話題沸騰中の本作だが、映画の完成を記念した【公開直前︕ 映画『愚か者の⾝分』Z世代とホンネトークイベント】が10⽉13⽇（⽉・祝）、東京・ブロードメディアスタジオにて開催され、北村匠海、林裕太、永⽥琴監督が登壇した。

「朝からこんなヘヴィーな映画を……⼤丈夫ですか?」本作は現代の若者たちと隣り合わせにある闇をテーマに描いた逃亡サスペンス。更に午前9時からの試写会ということもあり、北村はまずそんな言葉で会場を和ませた。劇中で自身が演じたタクヤという役柄や、闇バイトを⾏う組織の⼿先になっていたという背景については「SNS含め色々なことが発達したからこその危険性は僕らが10代の頃とは圧倒的に違う」「マモル（林裕太）と出会って生きる意味、生きる理由……自分じゃなく誰かを想う意義を見出す役だった」と真剣な表情を見せ、林は「タクヤが居てくれて本当に良かった。タクヤがいたからこそ人の愛情や優しさを受け取れた」と、自身が演じたマモルについて感じた旨を語った。


この⽇は、イベントタイトルにもあるように、集まったZ世代の観客とQ&Aを実施。
「先輩・後輩との関係性を築くうえで⼼がけている事」という質問に北村は「似た者同⼠は惹かれ合うように出来ていると最近感じる。⾃分の好きなものや得意としているものを真っすぐ伸ばしてみると、おのずと同じ道を歩んできた先輩やこれから歩むであろう後輩が⾃然と出来てくる」と回答。古い⾳楽や映画が好きな北村は「現場では年上の⽅から“あなた本当に20代?”と⾔われる」と自身のエピソードで会場を和やかなムードにした。


⼀⽅、林は「ピュアでいる事」を⼤切にしているそうで「先輩や後輩とこうありたいという作為的なものではなく、⾃分は好きだからこの⼈と⼀緒にいたいというシンプルな感情を伝えて⾏動する。その純情さは相⼿に伝わり、そのやり取りと⾃分の気持ちを⼤切にする」と述べた。これに対し林と公私ともに交流のある北村は「僕が出会った中で⼀番ピュアなのが彼！撮影中に町中華に⾏った時に本当に美味しそうに⾷べていて、“こういう気持ち忘れていたなあ”と思った。そのピュアさが僕にはないから……」と⾃虐を交えて林の⼈柄を賞嘆。それに対し、永⽥琴監督は「私からすると（綾野剛含め）3人とも本当にピュア！」と笑顔を見せた。

更に、歌舞伎町に集う若者の⽣態に詳しい⽂筆家・佐々⽊チワワも来場し「撮影を通して歌舞伎町の特殊性を感じたか︖」と質問する場⾯も。これに東京在住歴30年の永⽥監督は「歌舞伎町はだいぶ変わったと思った。近寄れない怖い空気はなくて、夜は観光客がいる」と30年前とは違う歌舞伎町の風景が不思議でもあり、ある種安全と言う。しかし簡単に入れ過ぎることが若い世代にとっては危険だとも述べた。

最後に北村は「エンタメは⽣きる上で最後に来る娯楽だと思いますが、僕らはそこに⼈⽣をかけています。娯楽はなくても⽣きていけるけれど、⼼のよりどころとして必要だと感じます。皆さんにとって今を⽣きる理由を探せる映画になってもらえたら嬉しいです。⽣きる事が⼤変になっている世の中ですが、⾃分を、⾃分の隣にいる⼈を信じて⽣きて欲しいです」と真剣な表情を見せつつ「まだ今はお昼前の時間なので、まず今⽇は昼ごはんに⼿を抜かないという事を⼤切にしてもらいたいです」とユーモア交じりに挨拶。林は「悪い状況にいる時ほどそこから動くのは⼤変なことで、その場にうずくまっている⽅が楽だと思います。でも何もしないと何も変わらない。動き出すのは勇気がいる事ですが、それは⾃分にとって⼤切な⼈を助けるかもしれない。その⾏動が⾃分を救うかもしれない。勇気ある⼀歩を踏み出すのが⼤切で、本作はそれを伝えている映画です」と、作品への熱意を伝えた。

永⽥監督は「若い世代には頑張って⽣きて欲しいです。SNSの時代なのでそこで何かを話せることが全てになりつつあるけれど、対⾯の⼤切さもあるのでそれを感じながら沈んでいる友⼈や親に接していただきたいです」と思いを込め【公開直前︕ 映画『愚か者の⾝分』Z世代とホンネトークイベント】は幕を閉じた。

映画『愚か者の⾝分』は10⽉24⽇より全国公開！

なお、『愚か者の⾝分』公開を記念し、オリジナルグッズ＆限定フード販売が決定。
⾚坂ブランチパーク前の特設キッチンカーでは、「映画のアジを味わってほしい︕」をテーマにした限定メニュー“愚かにぎり”などを10⽉18⽇（⼟）〜26⽇（⽇）の期間で販売、PLAZA ⾚坂店では10⽉24⽇（⾦）〜31⽇（⾦）の期間中、劇中アイテムの展⽰やオリジナルグッズの販売を実施。さらに期間中にはマモル役の林裕太が“初店⻑”として登場を予定するなど、映画『愚か者の⾝分』の公開を記念して、作品の世界を“味わえる”特別企画も開催される。
※販売は、PLAZA ⾚坂店・ブランチパーク（キッチンカー）・TBS ショッピングEC サイト・TBS ストア東京駅店にて順次展開。
■ ブランチパーク
https://brunchpark.jp/blogs/topics/orokamono-movie

Text & Photo：秋山雅美

■ 映画『愚か者の⾝分』公式サイト
orokamono-movie.jp