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高橋一生、飯豊まりえら映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』公開記念舞台挨拶に登壇!

May 24, 2025 19:00

映画

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高橋一生、飯豊まりえら映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』公開記念舞台挨拶に登壇!

シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。高橋一生を主演に迎えドラマ化された同作は、2020年12月に第1期(第1話〜第3話)、21年12月に第2期(第4話〜第6話)、22年12月に第3期(第7話~第8話)が放送され、初回放送のトレンド1位を皮切りに放送の度に連日上位入りを果たし、「実写化の理想系」「完成度が高すぎる」などそのクオリティを多くの原作ファンが絶賛。その人気と反響を受けて、実写ドラマのチームが再集結し制作した映画版第1作目となる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23年5月26日公開)は、観客動員数90万人超、興行収入約12.5億円の大ヒットとなった。

原作ファンを虜にする高いクオリティで、新作が放送されるたびに話題沸騰となる本シリーズの映画最新作、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が、5月23日(金)に公開。その公開記念として、5月24日(土)東京・TOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が行われ、高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督が登壇した。

“岸辺露伴”を演じて6年目となる高橋は、シリーズを通じて今こうして大きな反響を呼んでいることが未だ不思議な感覚だと言う。以前から憧れていた岸辺露伴役を演じるにあたり、気持ちは盛り上がりつつ気が引き締まる思いだと真剣な表情を浮かべた。渡辺監督も「始めた頃はここまで辿り着けると思ってもいなかったので、本当にかけがえのない、自分にとっても大切な作品」と言いつつ、本当に自分たちがやったんだろうかと不思議な感覚にも襲われる稀有な作品だと続けた。

玉城が演じた仮面職人“マリア”は原作にはないキャラクターということで、多くの作品ファンにどう受け止められるか不安に思っていたらしく「公開してから温かいコメントだったり、メッセージをたくさんいただきまして、ほっとしております。」と安堵の笑顔を見せた。また一作目から参加し露伴の担当編集“泉京香”を演じた飯豊は、今作がベネチアオールロケということでイタリア語に挑戦。台詞にもイタリア語があることから、事前にイタリア語を習いカフェなどでもイタリア語で注文するなど日頃からイタリア語を体に馴染ませたらしく、イタリア語で挨拶を披露した。

田宮(井浦新)が告白する恐ろしい話のカギを握る浮浪者“ソトバ”を演じた戸次は役について聞かれると、「その質問に答える前にお詫びと訂正をさせていただきたいんですけれども……」と切り出し、先日行われた先行上映会での舞台挨拶でMCに「インパクトのあるビジュアルの“ソトバ”を演じるにあたりどう思いましたか?」と聞かれた時の話に。そこで「自分が言うのもなんですけど、私ってちょっとだけ格好良いじゃないですか」と言ったらしいが、本当は「お二人(高橋と井浦)に比べれば全然ですけど」と続けたかったそう。だが途中で拍手が湧き上がったことで高橋や井浦より格好良いと受け取られかねない発言になり、「そんな風には思ってませんという訂正とお詫びをこの場でさせていただきたい!」と熱弁。高橋、井浦をはじめ、登壇者や観客が大爆笑。会場が一気に和やかなムードになった。

「荒木先生の作品は生命力がすごく、改めて演じる立場で読んでみると本当に1コマ1コマに登場人物のエネルギーが感じられる。ただ人間だから出来るものを残そうということで心拍数だったり鼓動だったり、そういう部分をどう残せるかすごく意識しましたね。」と、“水尾”を演じた大東は、役や作品について原作へのリスペクトと共にそう述べた。上映後の登壇イベントということで、それぞれのシーンやストーリーについての話が出ると客席からも大きく頷いたり笑ったりする場面もあり、高橋が「『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が(岸辺露伴)史上一番、露伴していた」というと、納得の声もあがった。

井浦は今作の現場は愛に溢れていたと言う。5年間作り重ねてきたシリーズに対し、重ねることの大変さを思うと監督、プロデューサー、スタッフ、そして高橋や飯豊へ「本当に純度の高い愛の仕事の結晶だなと思って、そこにまず参加できたということも嬉しいです」と想いを伝えた。

高橋は本作のプロモーションでインタビュアーやスタッフなどから、岸辺露伴ファンだった旨を告げられることが多かったらしく、そこでよく言われたのは「露伴が変人だから好きなんです」という言葉。長きにわたり露伴を演じ、露伴としての感覚になってきたという高橋は「おこがましくも自分のことのように嬉しく、誇りに思う」と、はにかんだ笑顔を見せ「その言葉の奥には、自分自身で引いてしまった柵の外をちょっと覗いてみたいというか、そこの外にある憧れみたいなものを見てしまっているんじゃないかなと思います。ジョジョ風に言うと、“俺たちに出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れる”というやつなんですけど、ちょっと覗いてみたくなるという感覚、それだったら僕もわかるような気がするんですよね。人間ってそもそも合理的にデザインされている生き物じゃないので。僕はそれを露伴に感じていて」と、“岸辺露伴”というキャラクターの生き方が響いていると語り、会場や中継を観ている人に対し「整っていない登場人物が織りなす物語を観に来てくださった方なんじゃないかなと思っています。それを楽しみにしてきてくださったんじゃないかなと思っていて。僕はそういうことを今皆さんから感じているんですね。それが僕にとってはすごく何よりも幸福なこと」と続け、最後に「本当に今日は皆さんとこの場を共有できて、皆さんがそこにいらっしゃるということが僕にとっての幸福でした。 本日はどうもありがとうございました。」と締めくくった。

映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は絶賛上映中。

文 / 写真:秋山雅美(ps_masayan

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