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秦 基博、映画『イカロス 片羽の街』舞台挨拶で語った曲への想いと、羽があったらやりたいこととは?

February 9, 2023 21:30

秦 基博

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秦 基博、映画『イカロス 片羽の街』舞台挨拶で語った曲への想いと、羽があったらやりたいこととは?

2月1日(水)に配信リリースされた秦 基博の新曲「イカロス」にインスピレーションを受け制作された3本の映画を束ねた映画『イカロス 片羽の街』。その舞台挨拶付きプレミアム先行上映会が2月8日(水)新宿バルト9にて開催された。

同イベントは2月11日(土)18時よりU-NEXTにて独占ライブ配信を控えた映画『イカロス 片羽の街』を先行して観ることの出来るプレミアムなイベント。上映会が終わり、いよいよ舞台挨拶に。MCの青木源太氏が呼び入れると大きな拍手の中、秦 基博とキャストの小川未祐、菊地姫奈、菅生新樹、和田庵が登壇。

「登壇者の中で圧倒的に年長者であることにかなり震えているんですけど。」秦は冒頭の挨拶で会場を和ませた。また、残念ながらこの日出席出来なかった葵 わかな(「十年と永遠」出演)からはビデオメッセージが到着。秦が「イカロス」を作り始めたのは2021年夏頃。「自分が今やりたいサウンド、メロディ、それは何かを探しながら作った曲で、それらが決まっていく中で歌詞のテーマを“喪失”に決めたんですが、時代の流れやその中で暮らしている自分というものが自然とそのテーマを選んだのかなと思うので、本当に今の自分からこぼれ落ちるように生まれてきた曲じゃないかなと思います。」と曲への想いを語った。

小川は初めて「イカロス」を聴いた瞬間、脚本の中の物語が景色として見えるような実感を覚えたと言う。その瞬間からハナコへの気持ちが生まれた感触があったと。3作それぞれ違う関係性だが、そこにある愛情や想いを繋げてくれてるのが「イカロス」であり、その上で3作を観てるとまたちょっと違う感情が生まれたと言った。菊地は「秦さんの爽やかな歌声と切ない歌詞、柔らかなメロディーは胸の奥がグッと熱くなるような楽曲だなと感じて聴き終わった後、何だか無性に大切な人に会いたくなるようなそんな曲だなと感じました。」と楽曲の感想を述べた。

「“喪失”というテーマを知るまでは良い意味でテーマが捉えきれず、でも何かを感じるようなぐっとくる、本当に壮大な曲だと思いました。」と語るのは菅生。中学の頃に「ひまわりの約束」で秦を知り、そこから今でもずっと秦の曲が好きだと言う。和田は菅生同様、秦の大ファン。“片方しかない翼を引き摺り また 空を見上げている”という歌詞は主人公や内容は違えど3つの物語そのものだと感じたようで、「みんな大切な人を失って、それでも前向きに生きようとしてる姿にすごく重なって感動しました。」と、静かに、しかし熱い想いを伝えた。更に秦は「自分の曲を起点に物語が生まれること自体すごく刺激的でしたし、今日皆さん(登壇キャスト)と初めてお会いするんですけど、僕はどちらかというと物語の中の人たちとして捉えていたので、それぐらいそこに生きているという感じがしました。」と、物語の中でキャストに息吹を感じていたことを告げた。

そして映画『イカロス 片羽の街』のタイトルに因み、「羽があったらやりたいこと」を登壇者に質問。小川のやりたいことは天使の映画を作ること。天使という言葉や天使の存在が好きらしく「本物の天使として映画を撮りたいなと思いました。」と笑顔でコメント。それに対し菊地のやりたいことはシンプルに「羽があったら空を飛びたい」。茨城から最近上京した菊地は、都会の夜景を観たいと話す。一方、菅生の答えは「ハグ」。羽といえば鳥のイメージなので羽でハグをするとどれくらいの温もりを感じることができるのか考えたようだ。それに対して秦がポツリと「羽毛布団ですよね。」と言うと青木氏が「秦さん、そんな力技のフォローができるんですね。」と言い、メディア席からも思わず笑いが。そしてこの日、独特な存在感を放っていた和田がやりたいことは「ポーズを考える」。どうやら飛んでいる間のフォームのことを言っているようで、ドラゴンボールのクリリンや孫 悟空を例に出しながら最終的には「DEATH NOTE」のリュークのように飛びたいというユニークな回答が飛び出した。また、秦がやりたいことは「リアルピーターパン」。無論ワイヤーフライングは未経験の秦だが、ライヴの演出でフライングをやってみたいと言う。「ワイヤーがあると思いきや、途中外れて羽で飛んでいるということをやってみたいなっていうことなんですよ(笑)。」とフライングポーズを見せ、会場からは笑いと拍手が。

そしてこの日は、秦の最新ライブ映像”PREMIUM LIVE「ICARUS」”の中から「イカロス」ライブ映像も上映された。このライヴ映像は昨年10月にパシフィコ横浜にてシークレットライブとして開催されたもので、「イカロス」はそこで初披露された。秦は「曲ってやっぱり作って終わりじゃなくて、聴いてもらって同じ空間で感じることでその曲の本質を知るので、その時にこういう情景がより広がるんだなとか、自分の感情もこんな風に揺れ動くんだなということを知った。」と語り、ライブとしてもスペシャルな内容になっている【PREMIUM LIVE「ICARUS」】を改めて体感してもらいたいと語った。

舞台挨拶も大詰め。キャストそれぞれが映画への想いを語ると、最後に秦は「“イカロス”という曲が自分の中から生まれて何もなかったところからイメージの形になって、それを元に物語が3つも生まれて。世界の広がり方だったり創作が呼ぶ情景だったり……そういったものに触れていただけるだけでもすごく嬉しいですし、それが今度は皆さんそれぞれの物語や情景と結びつけてくれたら、よりこの作品を生み出した意味になるのかなと思います。」そう締めくくった。

是非音楽から生まれた3つの物語を、秦 基博のプレミアムなライヴ映像と共に楽しんでもらいたい。

文・フォト:秋山雅美


―秦 基博 × U-NEXT FILM「イカロス 片羽の街」&PREMIUM LIVE「ICARUS」―
2023年2月11日(土)18時よりU-NEXTにて独占ライブ配信
『イカロス 片羽の街』予告編:https://youtu.be/DaC0zepGlZM
配信チケット:https://t.unext.jp/r/icarus
1月18日(水)18時より販売開始


■ U-NEXT 秦 基博特集ページ
https://video.unext.jp/browse/feature/FET0010807

■ 秦 基博 OFFICIAL WEB SITE
http://www.office-augusta.com/hata/

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