IDEE Life in Art #42 黒木周「カタチ2」開催！

イデーを企画・運営する株式会社良品計画（東京都豊島区／代表取締役社長 松﨑 曉）が、IDEE Life in Artの取り組みとして、版画家・黒木周氏の展覧会をCafe&Meal MUJI新宿とイデーショップ 自由が丘店の2つの会場で開催する。

宮崎県都城市を拠点に活動し、国内外で作品を発表している版画家・黒木周氏。黒木氏の作品を印象づけるそのモチーフは、身近にある自然現象や目の前の道具、身のまわりのあらゆるもの。それらはカタチとして切り取られ、構成され美しい色を纏い、作品として新たに生まれます。本展は2016年に開催された展覧会から2年ぶり2回目の開催となる。

無印良品 MUJI新宿 Café&Meal MUJI新宿では、新作の版画作品13点をご紹介。黒木氏の独自の技法である「クロスグラフ」は、ベニヤ板の上に布（クロス）を貼り、油性の材料で描きます。クロスグラフは布特有のやわらかな質感があり、布で刷った色は、ふくみや奥行きなど、木版とは全く違う表現の広がりと、新たな個性を生み出しました。この独自の技法で制作された黒木氏の作品の数々は、見る人の記憶や創造を刺激し、その人の経験や思い出の断片とシンクロするような柔らかさやあたたかさにあふれている。

イデーショップ 自由が丘店では、黒木氏が幼少期より日々の暮らしの中でいつも寄り添っていた布に想いを馳せ、源を紐解くような作品をご紹介。白い帆布からはじまり、そこへ黒木氏の身体から溢れる色彩感覚と手仕事を加え、織の表情の美しさが重なり合わさる新作の作品群のほか、その過程で彼が心を整えるために少しずつ積み上げて生まれてきたオブジェやコラージュという新しい造形のかたち達も並ぶ。その佇まいはやさしさと生命感に満ち溢れつつも、見る人の視線や角度によって姿を変え、平面とはまた違う表情で私達を愉しませてくれる。版画の決め事から解き放たれた作品を手に取り眺める事での心温まる空気を堪能してほしい。