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松室政哉、初の東京ワンマンライブ大成功&シングル「ラブソング。」リリース決定!

December 7, 2015 17:00

松室政哉

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松室政哉、初の東京ワンマンライブ大成功&シングル「ラブソング。」リリース決定!

2014年〜2015年と2年連続で音楽事務所オフィスオーガスタが主催する恒例の夏イベント「Augusta Camp」に、オープニングアクトとして出演したシンガーソングライター松室政哉。その新人離れしたメロディーセンスと聴き手を柔らかく包み込むような歌声には既に多くのファンが魅了されている。今年の7月、多くのタイアップソングを収録した初の全国流通盤「オレンジ EP」をリリースすると、同7月にはAmazon.comのキャンペーンソングを手がけ、11月にはBENIへの楽曲提供&プロデュースを担当するなど、あらゆる方面で活躍を続け、インディーズながら瞬く間に音楽ファンの間で話題となった。

そんな松室政哉が、12月4日(金)に東京では初となるワンマンライブ「Matsumuro Seiya LIVE 2015 -Trailer-」を青山・月見ル君想フで開催。サポートバンドにDrums坂本暁良、Bass植松慎之介、Guitar後藤秀人(キンモクセイ)、Keyboard松浦はすみ(メロディーキッチン)と言う気鋭の若手ミュージシャンを迎え、代表曲「オレンジ」をはじめとする全17曲を披露。

開演時間の19時を少し過ぎたころ、会場にはアナウンスの声が。「それでは間もなく”Trailer-予告編-“を上演いたします。」予告編という言葉が気になったが、その意味はライブ終盤に知ることとなる。

映画の世界をイメージして制作したという冒頭のSEが流れ始めると、松室とサポートバンドがステージに登場。この日を心待ちにしていたファンからの大歓声を受けるも、松室が大きく息を吸い込む音で会場はスッと静まり返る。1曲目はまだリリースされていない新曲。「自分らしく生きることはとても難しい。それでも前に進もう。」と、まるで大阪から上京し、東京という街に飲み込まれそうな自身の心境を歌ったような同曲が終わると、ステージ上のスクリーンには今回のワンマンライブのタイトルが大きく投影される。いよいよライブのスタート。

「写真少年の憂鬱」「何でもない毎日」「君は世界の中心だ」などお馴染みの楽曲から、10代の頃から大阪で歌い続けてきた楽曲まで、松室の今日に至るまでの音楽のピースが次々と披露される。そしてこのライブのために松室自身が制作したというSEや映像も合間合間に盛り込まれ、まったく飽きさせることのないステージ展開に、改めて松室の才能を実感せずにはいられない。

ライブも後半に差し掛かり、松室の代表曲である「オレンジ」が演奏されると会場からはすすり泣く声も聞こえた。松室の詞世界はどこか映画的で、更に松室の声で歌われることで、聴衆はいつの間にかその物語の中にスッと入り込んでしまう。この日も松室の作り出す物語の中に多くのファンが入り込んでしまったようだ。

「オレンジ」の余韻に浸る会場をドラムのカウントが切り裂く。クラビネットのイントロが印象的なファンキーチューン「モノローグ」。まだ発表されている楽曲が少ない松室は、とかく「泣ける系」アーティストだと思われがちだが、実は「モノローグ」のようなファンキーチューンやエレキギターを掻き鳴らすロックチューンもまた素晴らしい。しかしどんな楽曲でも間違いなく「松室政哉」の世界になっているから不思議だ。

会場のボルテージも最高潮に達したところでおもむろにギターを置く松室。同時に会場には「Turn up the Radio」とコーラスが響き渡る。会場がざわつく中、本編最後の楽曲として披露されたのは新曲「ラストナンバー」。ダンサブルな同曲に会場はさながらディスコに変わったかのよう。楽曲に合わせて体を揺らすファンを楽しそうに見渡しながら、煽るようにフェイクを続ける松室。アウトロの中で改めてサポートメンバーの紹介を終え、最後の盛り上がりを見せる演奏がカットアウトされると、スクリーンに映し出される「5…4…3…2…1…」と言うカウントダウン。カウントが「0」になったと同時に再びドラムフィルが始まり、松室の「ありがとう!」の声でダンスパーティーは幕を閉じた。

ここで我々はこのライブの本当の意味を知ることとなる。

スクリーンに映し出された「→2016」の文字。ステージを去った松室を呼び戻すように鳴り響くアンコールの拍手。そして会場には再び影アナの声が。

「皆様、大変長らくお待たせいたしました。ただいまより本編を上演いたします。」

このライブのタイトルになっている「-Trailer-」とはいわゆる予告編の意。かねてより松室は「これから始まる”松室政哉”と言うアーティストの予告編のようなライブにしたい」と語っていた。そう、このワンマンライブは壮大に作り込まれた”予告編”だったのだ。

アンコール拍手に応えるようにステージに戻った松室とサポートバンド。そして松室の口から、シングル「ラブソング。」リリースの情報が発表されると会場からは悲鳴にも似た歓声が上がる。嬉しそうな松室が「それではその曲を」とシングルの表題曲「ラブソング。」を披露。実は松室のライブではずっと歌われてきた同曲。ファンからはCD化を望む声が多く寄せられていたらしく、満を持してのリリースとなる。

続けて今年7月にAmazon.comの20周年キャンペーンソングとして無料ダウンロードを敢行した「Happy Prime Day」を披露。終盤ではファンを巻き込んでの大合唱もあり、会場を温かい空気が包む。

再度サポートバンドを紹介し、一人ステージに残る松室。この日、会場に駆けつけてくれたファン一人一人を見ながら、次に歌う曲への思いを語る。

「僕らは誰かを思って強くなれる。」

松室が今一番伝えたいことを曲にしたという未発表曲「ハジマリノ鐘」をアコースティックギターで弾き語り、この日のライブは本当の意味で幕を閉じた。

かつて、こんなに心を揺さぶられた予告編があっただろうか。これから始まる松室政哉の「本編」に、いやがうえにも期待が高まる。まずは2月24日「ラブソング。」のリリースを心待ちにしたい。

写真:杉田 真

※近日密着レポート掲載予定です。


■「オレンジ (Short Edit Ver.)」
https://www.youtube.com/watch?v=54PAEDtrBAw

■「オレンジ from Augusta Camp 2014 "Calling You!! Act" Short Edit」
https://www.youtube.com/watch?v=BAJ2CyS7wwQ

■ カバー動画シリーズ「THE COVERS」
https://www.youtube.com/playlist?list=PLrDI3MYX-29Z7RUYJmHxxbY40Cc6AabFi

■ オフィシャルHP
http://matsumuroseiya.com/

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Information

Release

松室政哉
「ラブソング。」

2016年2月24日発売

-収録曲-

1. ラブソング。
2. 未定
3. 未定

ラブソング。

CD

XNAU-00018 / ¥1,111(税抜)