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J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION 7月15日ライヴレポート

July 16, 2019 22:00

イベント

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J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION 7月15日ライヴレポート

2000年からスタートした、ラジオ局J-WAVE(81.3FM)主催の初夏の屋内型ライブイベント【J-WAVE LIVE】が20周年を迎えた。そのアニバーサリー・イヤーとなる今年は【J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION】と銘打ち、7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)の3日間、横浜アリーナにて総勢20組のアーティストが熱いステージを繰り広げ、総動員数3,2000人のオーディエンスを熱狂させた。

最終日15日(月・祝)のオープニングアクトは、RachelとMamikoからなるラップユニットchelmico。%C(パーシー)ことTOSHIKI HAYASHIのDJと共に、Apple WatchのCMソング「Player」でアゲアゲのラップを披露すると、「爽健美茶のラップ」では「あぁ、この曲!」と会場から歓声がこぼれた。chelmicoは、アンジャッシュ渡部建氏がナビゲートするJ-WAVE「GOLD RUSH」(毎週金曜16:30~20:00生放送)で月に一度レポーターを担当。そのことから「そういうご縁もあってこの場に立てています。本当にありがとうございます!」と挨拶。先日最終回を迎えたテレビ東京ドラマ『四月一日さん家の』のオープニングテーマ「switch」を含め、全4曲で本編へと繋げた。chelmicoは8月21日に2ndアルバム『Fishing』をリリース。アルバムに先駆けて7月19日にデジタルシングル『balloon』が配信リリースされる。


chelmico2019071602.jpg本編のスタートを飾るのは、2000年の初回開催から毎年連続で出演の平井堅。
「Love Love Love」の冒頭、アカペラだけで会場からは歓声が湧き上がった。知念輝行のギターの音色が温かい「魔法って言っていいかな?」、 鈴木大のピアノが世界観を広げる「LIFE is...」で、しっとりとしたムードに。ネガティブ要素満載のMCがかえって笑いを誘うMCでは、プライベートでアーティスト“平井堅”のイメージからは程遠い身なりをしている時に限って声をかけられてしまう話になり、やはり会場を爆笑させた。全編英詞の「One Love Wonderful World」。グルーヴィーなリズムと平井のフェイク&ファルセットはオーディエンスを熱狂の渦に巻き込み、キラキラ感MAXの「POP STAR」では、ステージの端まで行き、オーディエンスに手を振り歌う。勿論もぐらの“もっくん”、アライグマの“あっくん”も登場!

「今年も温かいお客様に助けられて本当に幸せです。まだまだ呼んでもらえる歌手になれるために頑張って一生懸命歌っていこうと思います。今日はありがとうございます。」そうお礼を述べると最後は「ノンフィクション」。1番をアカペラで歌いきり、鳥肌が立つほどの圧倒的存在力を放ち、ステージを後にした。平井堅の配信SINGLE「いてもたっても」 (映画「町田くんの世界」書き下ろし主題歌)は絶賛配信中。

hirai2019071604.jpg続いて登場したのは、8月2日(水)に、 Blu-ray Discのライヴ映像作品とニューシングル『BYE BYE』を同時リリースするSHISHAMO。
「J-WAVE LIVE20周年おめでとうございます!」20周年を祝うSHISHAMOはJ-WAVE LIVE初登場。実はSHISHAMOの曲を初めてラジオで流したのがJ-WAVE。当時まだ高校生だったメンバーは、「TOKYO REAL-EYESに出させて頂いた時もまだ制服で学校帰りにJ-WAVE行ってね。」と当時を振り返った。(番組が深夜の放送だった為、早い時間の収録となった)その後、同番組のコーナー「SPEAK OUT!」でナビゲーターを担当。「こんな風におしゃべりも少しばかり出来るようになったのは本当にJ-WAVEのお陰だなと思って感謝しています。ありがとうございます!今日はその感謝の気持ちを返せるようなライヴを精一杯やらさせて頂きますので、最後までよろしくお願いします!」そう挨拶すると、この時期にピッタリの「君と夏フェス」に続き、アニメ映像も可愛くユニークな「タオル」、ロッテ「爽」CMソング「OH!」で最後まで会場を盛り上げた。

shishamo2019071601.jpg音楽界だけでなく多方面からも注目度が高いNulbarichのステージは実にクールだ。「It's Who We Are」でライヴをスタートさせるとオーディエンスは踊りだし「VOICE」のイントロでは歓声が湧く。だがMCでは、JQの名前を呼ぶオーディエンスに「ごきげんよう。……ごきげんようって何?(笑)喋るとこうなるんで歌います。」とキュートな一面も見せる。「踊りたい、共に踊りたい。」両手を広げそう言うと「Zero gravity」へ。 ファンク、ロック、ジャズなど様々な要素がミックスされた唯一無二なサウンドで、自身のライヴでも人気の高い「Super Sonic」へ。曲が終わり、大歓声に包まれると「幸せな一日になりました。またこんな日があるなら音楽、やってたいな。日本の音楽がなんちゃらとか言ってるやつもいるけど、いや、すげーっすよね、日本の音楽。誇りを持ちたいと思います。」JQらしいメッセージと共に、Nulbarichのステージは「Stop Us Dreaming」で終了。この「Stop Us Dreaming」は オーディオテクニカのワイヤレスイヤホンSOLID BASS series「ATH-CKS5TW」のコンセプトムービー「私を夢中にさせる音。」篇のWEB-CMソングに決定。また、12月1日には自身最大キャパシティのさいたまスーパーアリーナにてワンマンライヴを開催することも決定している。

nul2019071601.jpgあいみょんの名がアナウンスされると、会場からは大きな拍手と歓声が響き渡った。バンドメンバーは井嶋啓介(Ba.)、ミウラヒデアキ(Gt.)、大塚雄士(Dr.)、山本健太(Key.)。「愛を伝えたいだとか」でライヴをスタートさせると、今も人気の高い「君はロックを聴かない」へ。

「トップバッター、堅さんやったでしょ。Twitterとか見てたら堅さんのMCがめちゃめちゃ面白かったみたいことをみんなが言ってて…。何か嫌やぁ、関西人やし私も。」と、同じ関西人として(と言っても平井堅は三重県育ちだが)平井のMCが気になる様子。「今夜このまま」のポップなムードから一転、「恋をしたから」 の弾き語りでは共感性の高い歌詞と切ないメロディに聴き入るオーディエンス。そのまま、感情を吐露するようなAメロが特徴的な「生きていたんだよな」へ。イベントの2日前、このバンドメンバーと共に初の上海ワンマンライヴを成功させたあいみょん。その時の話をするも、あまりにリラックスした口調だったせいか、「すいません、世間話ごめんなさい(笑)。」と我に帰る。改めて、ワンマンツアー(【AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-】)でまた横浜アリーナに戻ってくることを告げると「最後2曲なので、最後もうガツンとやっちゃいましょうよ。横浜アリーナ!」そう言って「貴方解剖純愛歌〜死ね〜」、「マリーゴールド」でその言葉通り盛り上げステージは終了した。あいみょんは10月11日(金)公開の長編アニメーション映画「空の青さを知る人よ」の主題歌を担当する事が決定している。

aim2019071601.jpgJ-WAVE LIVE20周年のアニバーサリーの最後、大トリを飾るのは秦 基博。バンドメンバーは鈴木正人(B)、朝倉真司(D)、皆川真人(Key)、村中俊之(cello)。

「みんないよいよ最後です!元気残ってますか!?最後ですからね。出し惜しみなく、よろしくお願いしまーす!」そう言うと「キミ、メグル、ボク」でいきなり会場のボルテージを上げ、12,000人のクラップが響き渡る。MCでは「本当に帰らないでくれてありがとう。ドキドキしてました。リハーサルと同じ風景だったらどうしようって(笑)。」そんな言葉で会場を笑わせる。続く「Rain」は秦の言葉通りこの時期にぴったりだ。雨粒を思わせる光が青いライトに煌めき、そのまま最新曲「仰げば青空」へ。切なくも前向きなメロディに会場はじっと耳を傾けた。
「おかしいですよね、僕が3日間のトリって。おかしいなぁと思っているんです、自分でも。今日で言えば絶対、平井堅さんがトリじゃないですか、普通。でも最初に楽しくやっちゃって…ずーっと出ているから何も言えないですけど(笑)。」と、大先輩に少々のツッコミを入れるMCもツボを心得ている。だが実は秦も12年連続でこのJ-WAVE LIVEに出演。当然ここで盛り上がらないわけにはいかない。「踊りますか!!」高らかにそう言うと「スミレ」へ。スミレちゃんダンサーズは登場しなかったが、クラップと共にオーディエンスはスミレダンスをきっちり踊る。ピアノの美しい旋律が「 鱗(うろこ)」へ変わると歓声が広がった。何年経とうがこの曲はイントロで歓声を聞くことが出来る。

「こうして12年連続で呼んで頂けて本当に光栄です。ありがとうございます!そしてJ-WAVE LIVE20周年おめでとうございます。」秦はこれだけ豪華なラインナップで、更に20周年を迎えるほどのイベントの一員として名を連ねてることを嬉しいと語り、最後は懐かしいナンバー「朝が来る前に」をチェロの音色と共にしっとりと歌い上げた。

アンコールを受け、秦は今イベントのオフィシャルTシャツを着てメンバーと登場。「今日の出演者の皆さんもそうですし、この3日間、J-WAVE LIVEに出演された皆さんにも是非大きな拍手をお願いします!」秦の言葉で会場は大きな拍手に包まれた。アンコールはやはり「ひまわりの約束」。拍手と歓声の中、オーディエンスの歌声も一体となるこの曲で、3日間に及ぶ【J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION】は大団円を迎えた。

今回大トリを飾った秦は、10月に生まれ故郷である宮崎県日南市にて、野外ライブイベント【HATA EXPO】の開催が決定している。

hata2019071608.jpgなお、この【J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION】の模様は J-WAVEとCS放送 フジテレビNEXTにて放送されるので、是非そちらも楽しみにしてもらいたい。

Photo by Tsukasa Miyoshi(Showcase)
Text:秋山雅美(@ps_masayan



■ J-WAVE(81.3FM)
番組タイトル:「J-WAVE SPECIAL J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION」
放送日時:2019年8月12日(月・祝) 21:00〜25:00

■ CS放送 フジテレビNEXT ライブ・プレミアム / フジテレビNEXT smart
放送日時:
DAY 1(7/13公演分):9月19日(木)18:00~20:00
DAY 2(7/14公演分):9月19日(木)20:00~22:00
DAY 3(7/15公演分):9月19日(木)22:00~24:00


■ J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION DAY3 セットリスト

□ chelmico(OPENING ACT)
01. Player
02. 爽健美茶のラップ
03. switch
04. Love is Over

□ 平井 堅
01. Love Love Love
02. 魔法って言っていいかな?
03. LIFE is...
04. One Love Wonderful World
05. POP STAR
06. ノンフィクション

□ SHISHAMO
01. 夏の恋人
02. 君と夏フェス
03. タオル
04. 明日も
05. OH!

□ Nulbarich
01. It's Who We Are
02. VOICE
03. Kiss You Back
04. Sweet and Sour
05. Zero gravity
06. Super Sonic
07. Almost There
08. Stop Us Dreaming

□ あいみょん
01. 愛を伝えたいだとか
02. 君はロックを聴かない
03. ふたりの世界
04. 今夜このまま
05. 恋をしたから(弾き語り)
06. 生きていたんだよな
07. 貴方解剖純愛歌〜死ね〜
08. マリーゴールド

□ 秦 基博
01. キミ、メグル、ボク
02. Rain
03. 仰げば青空
04. スミレ
05. 鱗(うろこ)
06. 朝が来る前に
Enc. ひまわりの約束


■ J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION 公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/special/live2019/

■ 平井堅 オフィシャルサイト
http://www.kenhirai.net

■ SHISHAMO オフィシャルサイト
http://shishamo.biz/

■ Nulbarichオフィシャルサイト
http://nulbarich.com/

■ あいみょん オフィシャルサイト
http://www.aimyong.net/

■ 秦 基博 オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/hata/

■ chelmicoオフィシャルサイト
http://chelmico.com/

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