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OverTone、八上和希が語る「山本選手と出会わなければ生まれなかった曲」とは。ニューシングル「バックナンバー」インタビュー

OverTone、八上和希が語る「山本選手と出会わなければ生まれなかった曲」とは。ニューシングル「バックナンバー」インタビュー

March 29, 2023 17:00

OverTone

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八上和希・GUCCHI・NOWAR The 匠・アマノからなる4人組ボーカルグループ“OverTone”。3人組ボーカルユニット“ベリーグッドマン”が設立したレーベル《TEPPAN MUSIC》(日本クラウン)より昨春メジャーデビューを果たし、メジャー・デビューアルバム『Prologue』はなんとオリコンデイリーチャート10位にランクイン!全国ラジオ局パワープレイを獲得し、“Billboard JAPAN Heatseekers Songs”に「平行線ロマンス」が上位ランクインなど着実にその名を世に広げている。そんなOverToneが3月12日にデビュー1周年を迎え、3月29日(水)にはデジタルシングル「バックナンバー」を配信リリース!今作は彼らと親交がありWBC2023でも活躍のオリックス・バファローズ山本由伸選手から刺激を受け生まれた1曲。今回はポップシーン初インタビューということもあり、八上さんとGUCCHIさんにOverToneのメンバーのことや「バックナンバー」について伺ってみた。


ー メジャーデビュー1周年おめでとうございます!

八上・GUCCHI:ありがとうございます!


ー メジャーになり変化したことはありますか?

八上:自覚や責任感などのマインド面が一番大きい変化だと思います。それは僕だけじゃなく、きっとメンバー全員がそうでしょうし、1回1回のライブの気合も今までとは全然違います。まぁ責任感って行動で示しようがないですが、目に見える部分ではやはりダイエットですね。


ー 以前よりかなり痩せられましたよね……(小声)

八上:そう。むちゃくちゃ太っていたんですが、かなり痩せたんですよ……(小声)

GUCCHI:二人とも何で小声?(笑)。

八上:あまり人に聞かれちゃあかんかなと思って(笑)。


ー すみません、個人的な興味が出てしまいました(笑)。改めてGUCCHIさんはいかがですか?

GUCCHI:メジャーデビュー前はアルバイトをしていたので、音楽に打ち込む時間が本当に限られていて。でも今はずっと音楽と向き合えるので、まぁその分楽しいだけではありませんが、すごく充実した1年間でしたね。


ー GUCCHIさんが最近SNSから離れてるのもやはりそういう理由で?

GUCCHI:そうですね。僕、結構スマホ依存性なんですよ。当時はそれこそアルバイトの最中でさえInstagramのストーリーやリールを観続けていたくらいで、さすがに自分でも“何に時間使ってんねん!”と思って(苦笑)。だからと言って別にSNSを全てやめなくても良かったんですが、ここはあえてバッサリやめて音楽に集中する環境を作りました。

八上:今は裏垢だけやもんな。

GUCCHI:裏垢もございません!(笑)

<一同爆笑>


ー ベリーグッドマンが設立されたレーベル《TEPPAN MUSIC》に所属されていますが、ベリーグッドマンとは元々対バンとか?

八上:地元大阪の先輩なんですよ。だから以前から仲良くしてもらっていましたが、ご縁があってベリーグッドマンが所属している事務所に入ったことがきっかけです。


ー レーベルオーナーと所属アーティストという関係になったことで、彼らとの関係性が変わったりは?

八上:全くないですね。先輩風吹かしているタイプではなく、背中で語るタイプの3人なので、飲みの場でも無礼講でボケたりツッコんだりの関係は変わってないですね。

GUCCHI:だからすごくやりやすいです。


ー それは良いですよね。OverToneといえば4人全員がソングライティング出来る強みがありますが、お二人が影響を受けたアーティストは?

GUCCHI:初めて好きになったのはコブクロやGReeeeNで、音楽を始めたきっかけにもなっていますが、最近歌詞を書く上で考えるとクリープハイプですね。彼らの曲に出会ってから歌詞に対しての、のめり込み度がめちゃくちゃ変わりましたね。

八上:僕も学生の頃はやはりGReeeeNかな。あと東方神起もすごく好きでしたが、今は流行っている曲、Official髭男dismとかMrs. GREEN APPLEとかをよく聴いています。単純に聴き心地が良いというか、スッと入ってくる声なので、声の魅力は大きいかもしれません。


ー ボーカルグループなのでやはり声は意識しますよね。

八上:ええ。だから聴く曲は声とメロディーの雰囲気で選曲しがちですね。

GUCCHI:僕は逆やな。例えばそのアーティストの何かが気になると、まずアルバムを聴きます。一つのアルバムを通してどうかじっくり聴く。まぁ僕の場合は好き嫌いで聴くというより、インプットしてアウトプットするためのものなので娯楽で聴けるアーティストは本当に少ないですね。


ー それって結構苦しくないですか?

GUCCHI:苦しいんです、正直。聴かないといけないわけではないけど(笑)普段聴かない曲やジャンルも聴かないとやっぱり広がらないし。


ー なるほど。ちなみに歌うパートはどうやって決めているんですか。

GUCCHI:前までは結構ざっくりしていましたが、最近は僕が作ることが割と多くなってきたので僕の中のイメージで決めさせてもらってます。実際歌ってみて変えることもありますけど。

八上:それぞれが作る場合は結局それぞれに合ったバースを作ってくるので、変えることがあまりないんですよ。それで歌詞を後ですり合わせていく感じでした。


ー ポップシーンでは初めてOverToneのインタビューをさせていただくので、メンバーのキャラクターを更に知りたいですね。例えば八上さんからみたNOWAR The 匠さんは?

八上:匠くんは最年長なんですよ。僕ら3人が同い年で匠くんだけ2つ年上。でもとにかくマイペースの極みみたいな人で、急いだことあるのかなみたいなっていう感じで(笑)。

GUCCHI:かと思えば責任感の強い部分も急に出てくるんですよ。でも本当に急いだことあるのかなとは思いますね(笑)。昔、僕と匠がまだ別々のグループの時、二人で同じイベントに出ることがあったんですが、遅れそうなのに普通に歩いてましたもん(笑)。

八上:天才やん(笑)。さすがに今は僕らが結構言うのでそこまではなくなりましたが、そんな愛すべき存在です。


ー ではGUCCHさんから見たアマノさんは?

GUCCHI:(笑)なんか深海みたいな人でまだまだ底の知れないというか。だって本人が「自分がどういう人間なのか分からん」って言ってるので、僕たちに分かるわけがない!

八上:僕、中学の同級生なんですが、そんな僕でも分かりませんもん(笑)。ミステリアスというか知れば知るほど謎が増えていくというか、世界で一番難しい知恵の輪を解いているみたいな。


ー アハハ!

八上:でもベースはむっちゃA型なのですごく几帳面で綺麗好き。ただ心の中はすごい複雑で全然整ってないですね(笑)。ある意味カメレオンみたいな人間じゃないですかね。


ー 多面性?

八上:そうですね(笑)。多分天才肌だと思うんですよ。何でも出来ちゃうタイプ。


ー では八上さんから見たGUCCHIさんは?

GUCCHI:僕は分かりやすいと思いますよ。

八上:僕ら2人で意思疎通を取ることすごく多いし、これは仲良いからこそ言えるけど、むちゃくちゃひねくれてます(笑)。でもアーティストやなって思いますね。普通の人とはちょっと発想が違うというか。ただ本質は真面目で優しいし謎の男気はあるんですよ。ほんまにお金がなくても全然ケチらへんからこっちが心配になるくらい。なんか表現できないですよね、GUCCHIって(笑)。


ー (笑)そんなGUCCHIさんから見た八上さんは?

GUCCHI:アマノが深海やったら八上はビーチです!

八上:底がないってこと?(笑)

GUCCHI:見たまま!やっぱりビーチの方が陽が当たるしワイワイしてるじゃないですか。


ー マイペース、深海、ひん曲がってる……そんなイメージが出てきたのでグループのバランスを考えるとビーチは必要かも(笑)。

GUCCHI:そうなんですよ!それと人が躊躇して言えないことを誰にでも言える人です。時にヒヤヒヤすることもあるけど、でも逆に言わなあかん時に言える人間が、このグループでは正直、八上だけなので(笑)。まぁリーダーだからかもしれませんが。

八上:でも僕の中ではGUCCHIがある意味リーダーなんですよ。裏のリーダーというか表に立つ人間を支える圧倒的ナンバー2。これは本当に良い意味で。

GUCCHI:実際、中学の時は野球部で副キャプテンでした!

八上:でもGUCCHIって小・中学校まで地元で友達10人ぐらい集めて、自分の名前をつけた「ニシグチーム」(本名が西口)のリーダー張ってたよな。リーダーっていうか、不良集団の番長みたいなもんですよ(笑)。

GUCCHI:ちょっ……それ違…ちゃんと説明させてください!小4ぐらいの時に「ワイワイしようぜ!」ってみんなで集まったメンバーの真ん中に僕がいたことで同じクラスの女子が「ニシグチームやん」って言い出しただけで。あ、でもそれが今となっては千葉に住んでいるマネージャーの耳にすらその名が轟いている状態なので、どうせやったら全国広めたいですね(笑)。