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【編集長コラム】20年は当たり前ではない。成人の日を迎えるあなた達へ。

January 11, 2021 10:30

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【編集長コラム】20年は当たり前ではない。成人の日を迎えるあなた達へ。

新成人の皆様、おめでとうございます。今日から名実ともに大人の仲間入り……なんて成人式でお偉い人が述べるような固い挨拶は抜きにしましょう。成人、おめでとうございます!

でも何が一体めでたいんだ。お酒が飲めること?タバコが吸えること?それによって大人の仲間入りというのも少し違う気がするし、元服の儀も遥か遠い昔の話。

ただ何かしら襟を正すきっかけになったり、みんなから「おめでとう」と祝われる喜びはあってしかりかとも思う。今年は二度目の緊急事態宣言発令により、地域によっては成人式を中止したりオンラインにしたり自主的に参加を取りやめたりと、例年とは違う成人の日を迎える人も多いはず。ただどこでどう過ごしていようが、案外この日のことは何年経っても忘れないものかもしれない。2021年1月11日に成人となったあなたたちより少し……かなり昔に成人となった筆者はそう思う。

そもそも筆者が20歳の頃の成人式は1月15日だった。着付けも髪もベテラン美容師がいるところが良いだろうと思い、普段なら決して行かないマダム御用達の美容院でお願いした結果、見事“コウメ太夫”に変身した私は、泣きながら成人式に出席したことを今でも覚えている。

成人式だけでなく、今年20周年を迎えるアーティストも沢山いる。メジャーデビューや結成など20年の経緯は様々だが、今回このコラムを書くにあたり「この人たちはそんなに長い経歴を持っていたんだ」と驚くこともあった。例えば[Alexandros]。彼らのデビューは2010年だが結成は2001年。そこから幾度かのメンバーチェンジを経て、バンド名も[Champagne]から[Alexandros]へ変更し、現在に至る。20年の喜びや苦悩を101文字でまとめるのはいささか心苦しいが、ヒット曲を生み出したアーティストにも紆余曲折、数え切れぬ程の物語があるということだ。

それは昨年、ドラマ『DIVER-特殊潜入班-』の為に「灯ル祈リ」を書き下ろしたコブクロも同じだ。この曲はドラマの世界観を際立たせただけでなく、未だ私達が脅かされている現状に触れた歌詞に心が震えた人も少なくないだろう。また、デビュー曲「YELL〜エール〜」や「虹」のように元気や笑顔をくれる楽曲も多い。コブクロはそうやって20年間、沢山の楽曲で感動を届けてくれた。しかしその一方、コンサートやTV番組では相変わらずのコンビネーションで笑いを届けてくれ、先日スタートしたばかりのYou Tubeでもやはり笑いが耐えない。コブクロの魅力はその両方にあるのだろう。

中島美嘉のデビュー曲「STARS」がリリースされて20年経ったのにも驚いた。サビの美しさには90年代のJ-POPを昇華させた煌めきがあり、1番のAメロでLとRを行き来するサウンドの浮遊感は楽曲や中島の持つ神秘性にも直結する。残念ながら筆者自身は観ていなかったが、この曲が主題歌のドラマ『傷だらけのラブソング』で中島は女優デビューも果たしている。昨年12月にリリースされた20周年記念企画アルバム『WITH』は、これまで様々なアーティストから楽曲提供された作品や、藤巻亮太や加藤ミリヤ、Salyuなどとのコラボレーション作品もコンパイルした逸作。中島の歌声は時を経てなお美しく輝き続ける。

川畑要と堂珍嘉邦のそれぞれがソロとして活動しつつ、活動休止を経て2017年に再び活動再開したCHEMISTRY。そのルーツとして『ASAYAN』を今更引っ張り出すつもりはないが、音楽プロデューサーの松尾潔氏により名付けられた“CHEMISTRY”という名前は、今更だが流石としか言いようがない。歌声だけでなく、その音楽的方向性の違いをソロで感じるからこそ、CHEMISTRYとして生み出される音楽は化学反応を及ぼす。

他にも沢山の20周年が在るので、デビュー曲やヒット曲、筆者がオススメしたい曲などを交えて、プレイリストにしたので是非そちらもチェックしてもらいたい。

20歳になる。それは決して当たり前ではない。更にいえばひとつの物事を20年継続し続けることも当たり前ではない。そこには泥も闇もあっただろう。もしかしたら今がその時かもしれない。だがあえて言おう。

20歳、20周年、おめでとうございます!

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