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SUKIMASWITCH TOUR 2018 "ALGOrhythm" 2018.7.20 中野サンプラザホール ライヴレポート

SUKIMASWITCH TOUR 2018 "ALGOrhythm" 2018.7.20 中野サンプラザホール ライヴレポート

August 13, 2018 18:30

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今年3月、オリジナル・アルバムとしては約3年3ヶ月ぶりのリリースとなった『新空間アルゴリズム』を携え、4月11日(水)川崎市スポーツ・文化総合センターを皮切りにスキマスイッチの全国ツアー【SUKIMASWITCH TOUR 2018 “ALGOrhythm” Supported by ACUVUE®、uP!!!】がスタート。全会場ほぼSOLD OUTで完走した今ツアーを筆者が観たのは、7月20日(金)東京・中野サンプラザホール。アルバムを中心に、新旧交えたセットリストはオーディエンスを熱狂させた。

本編30分前、今ツアーにオープニングアクトとして帯同している松室政哉が登場。歓声を浴びながらデビュー曲“毎秒、君に恋してる”と、9月19日リリースの“海月”を披露。先輩へバトンを繋いだ。

カウントを刻む数字やアルゴリズムの数式がステージ上に、6つのモニタからランダムに光を放つ。カウントが1分を切る頃になるとクラップは徐々に広がり、暗くなった会場にはバンドメンバーの村石雅行(Dr)、種子田健(B)、石成正人(G)、浦清英(Key)、 松本智也(Per)、本間将人(Sax)、田中充(Tp)が登場。ビートに合わせライトが激しく点滅。スキマスイッチの二人も登場し、“LINE”でライヴスタート!(筆者個人的にこの曲はshinku-kan mixバージョンが好きだ)リズムと大橋の歌声がゆっくり会場に溶け出すと、続く“リチェルカ“のイントロ、開放的なホーンの響きがクラップを誘い、スクリーンには大橋と常田の姿が映し出された。間奏もクールだ。

201808126B3T4865.jpg「今日は追加公演2日目ですね(大橋)」「今日は通常公演です(常田)」同会場での前日が追加公演のため、その2日目と勘違いしていた大橋に淡々としたいつもの口調で常田が訂正すると「じゃあ、普通の公演へようこそ(笑)。」と大橋。早くも会場はスキマスイッチライヴならではのアットホームな空気と笑顔に包まれている。オリジナル・アルバムを携えてのツアーは約3年ぶり。大橋は「僕らも非常に楽しみにしてまいりました。」と語る。土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」主題歌として話題となった“Revival”。バンド・サウンドをもう一度やってみたいという想いを起点に作られたこの曲は、音の多様でなくバンドらしいサウンドでシンプルに、真っ直ぐに、季節感と少しのセンチメンタルを連れ立ってオーディエンスへ届けていく。“ミスランドリー”の世界を視覚で結びつけるような手描きのアニメーションに温かみを覚えたと思えば、次曲“僕の話”では際立つトランペットとサックスの音色が独特なヴォーカルラインと絡み合い、まるでスティービー・ワンダーのライヴが如くエキサイティングだ。更に“Baby good sleep”、大橋を照らすピンスポットと響くアコギの緩急、洋楽テイストのサウンド、ウォーミーな歌声、それらすべてに癒やされる。筆者は“ミスター カイト”をこの先、多分…何百回何千回聴いても好きな気持ちが薄れないと思う。Aメロからは雑踏の匂いや混沌とした苛立ち、サビからは光を感じた。エキサイティングなステージやJ-POPに生きるポピュラリティだけでなく、スキマスイッチは常に様々な表情を見せてくれる。そしてどの面も彼ららしい。肺いっぱいに吸い込んだ感動は長い拍手となってスキマスイッチとバンドメンバーに響いた。

MCタイムも別の意味でスキマスイッチの目玉だ。この日は常田が経験したイヤホンの初期不良話で盛り上がる。大橋にはよくありがちな(笑)機材トラブルだが、常田は珍しく、コールセンターの対応や送られてきた手紙に記された名前の誤字などを中心に、会場も笑いっぱなし。まるでリハーサル中の会話みたいにリラックスした流れのまま“ゴールデンタイムラバー”へ。エレキの幻想的な音色やパーカッションの力強さ、アドリブの歌声が混ざり合うイントロ、楽曲の疾走感はオーディエンスのテンションを上げ、“スモーキンレイニーブルー”では、常田のクールなピアノイントロに歓声が湧く。

20180812IMG_8454.jpg熱のこもったアグレッシブな演奏には否応なくボルテージが上がり、村石による怒涛のドラムソロからスティックを折るパフォーマンスのエンディングは会場を沸かせた。

「まだまだいくよー!」大橋が笑顔でオーディエンスへ叫ぶと、“パーリー!パーリー!”の開放感溢れるポップなサウンドが広がる。映像のカラフルな文字や模様、クラップ、片足を上げながら軽快にリズムを取る大橋、オーディエンスの明るい「オーイェイ!」。自身のライヴでのコール&レスポンスの雰囲気やお客さんの雰囲気を意識しながら作られたこの曲は、その意識や想像の殻を破り、全てが弾けてキラキラしていた。“全力少年”では恒例のコール&レスポンス。大橋の嬉しそうな笑顔がスクリーンに映る。常田は浦と小さなアクションを交え、楽しげにアイコンタクトしている。

「本当にどうもありがとうございました!楽しかったー!ツアーも終盤にさしかかってきましたが、全国回って東京へ戻ってきてみんなでこうやって騒げるとやっぱり楽しいね。」大橋の言葉に、会場も笑顔まじりの拍手が飛ぶ。「本当にありがとうございます!ここに戻ってこれて良かったよー!」常田のオスティナートが印象的な“リアライズ”へ。大橋がこの時言った「ここに戻ってこれて」という言葉と“リアライズ”の歌詞がリンクする。

改めてメンバーを紹介し、そのままメンバーは一旦退場。大橋は<名前を呼ぶ>ことをテーマに作った“未来花(ミライカ)”の話を始めた。デモの段階からスキマスイッチのキーになる曲と予感していたこの曲。スキマスイッチの二人が大切にしてきたのは、等身大の音楽を作り、その時の身の丈にあった言葉を選ぶこと。

「今年僕ら2人とも40歳になって、歳を重ねるごとに使える言葉が増えていっているような。曲を書いているとそんな気持ちになったりします。今なら少しそういう大きなテーマを、大きな愛情を歌っても背伸びしたように聴こえないんじゃないか、ちゃんと僕らの想いが届くんじゃないかなと思って “未来花(ミライカ)”という曲を作りました。」曲への想いをそう続けると、公式サイトから募集している「#あなたの未来花」に送られた写真と共に本編最後を“未来花(ミライカ)”で締めくくった。

20180812IMG_8479.jpgアンコールで再び大橋、常田、バンドメンバーが登場。「ボーダー似合わないから嫌なんだよな。」大橋が着ているボーダーのツアーTシャツを見ながらそう言うと「可愛いよ!」「似合ってるよ!」の声が飛び「可愛いって言われたからもうちょっとやりますか(笑)。」と笑う。アンコールはいつも思うが、スキマスイッチの二人からもオーディエンスからも、本編とは違うリラックスしたムードを感じる。冒頭のMCでも新旧交えたセットリストと言っていた通り、アンコール2曲目に選んだのは2006年リリース『ボクノート』c/wの“猫になれ“。今まで知らなかった曲を知るのもライヴの醍醐味と大橋は言うが、きっとその通りだろう。今ツアーのセットリストは実に面白い。初めて耳にするだけでなく、改めて旧譜を聴き直したくなる楽曲たちが揃っていた。大橋は、アルバム制作は勿論楽しかったがライヴでみんなが口づさんでいる姿など、生のリアクションを前にすると曲が届いていることを実感出来ると言った。

「ライヴは好きだし続けていきたいと思います。新曲はちょっとまだね、演るか分かりませんけど(笑)。10曲作りましたので……10曲は少ないっていう反応をしたね、今!」こういうオーディエンスのリアクションをすぐに汲み取り、「新曲はもう浮かんでるんですよ、2億曲くらい(笑)。」と笑いに変えるのも彼ららしい。しかしふと真顔に戻り「こうやって音楽をみんなで楽しめる場所…というか機会を僕らも提供できたら良いなと思っていますので、またスキマスイッチに会いに行こうかなと思ったら是非遊びに来てください!今日は本当にどうもありがとうございました!」そう挨拶すると“Ah Yeah!!”で最後にもうひと盛り上がり。オーディエンスはタオルを回し会場を揺らし、大橋はステージを降り1F通路へ!乱舞する歓声は練り歩く大橋の動きに合わせ波を作る。最後は恒例のピアノの上からジャンプで【SUKIMASWITCH TOUR 2018 “ALGOrhythm” Supported by ACUVUE®、uP!!!】で7月20日(金)東京・中野サンプラザホール公演は幕を閉じた。

Text:秋山雅美(@ps_masayan
カメラマン:岩佐篤樹



□ セットリスト
M1. LINE
M2. リチェルカ
M3. さよならエスケープ
M4. 糸ノ意図
M5. Revival
M6. ミスランドリー
M7. 僕の話
M8. Baby good sleep
M9. ハナツ
M10. ミスター カイト
M11. ゴールデンタイムラバー
M12. 君の話
M13. スモーキンレイニーブルー
M14. パーリー!パーリー!
M15. ユリーカ
M16. 全力少年
M17. リアライズ
M18. 未来花(ミライカ)

Encore
En1. この闇を照らす光のむこうに
En2. 猫になれ
En3. Ah Yeah!!


■ プレイリスト
http://popscene.jp/playlist/040837.html

■ スキマスイッチオフィシャルHP
http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/

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