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松室政哉『Matsumuro Seiya Live 2016 -Theme- 青山月見ル君想フ』密着レポート!

松室政哉『Matsumuro Seiya Live 2016 -Theme- 青山月見ル君想フ』密着レポート!

December 13, 2016 18:00

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「あと2デシベル下げて。…いや、あと1デシベル。」

12月2日(金)15時を少し回った頃、シンガーソングライターの松室政哉はサポートメンバーと共に東京・青山月見ル君想フのステージで入念なサウンドチェックを行っていた。

去年同所にて大成功を収めたワンマンライヴから約1年。東京での初ワンマンに少々興奮気味だった当時より落ち着きを見せた表情でメンバーと話をしている。今回のバンドメンバーは新田浩平(Dr)、外園一馬(Gt)、植松慎之介(Bs)、松浦はすみ(Key)。真剣にモニタの返りなど調整を続けながらも、初タッグを組む新田や外園からも笑顔が見えリラックスしたムードではあるが、集中力も同時に伝わってきた。
エンジニアのいまぜきくにひろ氏や、プロデューサーの半田悠氏とも気になる点を話し合いつつサウンドチェックが終了しリハーサルへ。他のメンバーの調整時間を見計らって一瞬の休憩をとる松室。椅子に腰掛けコンビニのトルティーヤを食べる彼と、今日の様子や雑談を少し。

handa_PC022160.jpgリハーサルへ入ると松室は時折フロアへ降りながら全体音のバランスをチェック。「ベース音がブワンブワンいってるけど…」「あ、その感じいいね!」「じゃあ、もう一度“My Hero”を。」落ち着いたテンションだが、松室の楽曲はやはり気持ちを上げてくれる。あと数時間後、このフロアいっぱいのオーディエンスが胸躍らせながらライヴを楽しむ姿が目に浮かんだ。リハが終わり、楽屋にいた松室のもとへコンビニから帰ってきたメンバーが集合。「美味しいなぁ、これ」松室は松浦と差し入れのお菓子をパクついたり、楽譜の入ったファイルをふざけて植松の頭に乗せたり、新田や外園と予備のギターの話をしたりと一気に賑わいを見せていた。「今回チケットが即完したんですよ。」松室は少し驚いたようにも嬉しそうにも見える笑顔で話してくれた。

18時開場。「頑張って!」そう言い残して筆者も開場数分後にフロアへ移動すると、すでにかなりの人で埋め尽くされていた。

定刻の19時を少し過ぎた頃、SEにのって松室とメンバーが登場。冒頭から機材トラブルでギターが鳴らないアクシデントに見舞われるも「もう一度最初から出て来て良い?」と自然体の松室。逆にその姿がオーディエンスとの一体感を生んだように見えた。気を取り直し“空に泣く鳥”でライヴはスタート。松室は外園のギターを借りて、情景を感じさせるゆったりとしたメロディを奏で、“東京”で切ない歌声を響かせた。MCでは、改めて本公演のチケット完売についてお礼を伝えた。(ここで先ほどトラブルのあったギターも無事戻ってきた)

20161213_DSC_7678.jpg22歳で大阪から上京した松室のパーソナルを歌った“モノローグ”ではグルーヴ感溢れるベースとエモーショナルに歪むエレキに歓声が湧き上がり、続く“オレンジ”では、歌う松室を見つめながら一緒に口ずさむオーディエンスの姿がフロアのあちこちにあった。

「皆さん、今年どうでしたか?一斉に今年あったこと言って良いですよ。聞き分けるので(笑)」松室の言葉にフロアから「幸せ」という声が上がると「幸せだって!ええなぁ…2016年は幸せって…そっか」と思わずしみじみした口調になるからフロアからも笑いが。そして自らも「僕も幸せでした。充実していたというか。でもこの何年か本当に毎年毎年、去年の充実を自分の中で超えていけているような気がしていて。」

確かにその言葉通り、ベテランミュージシャン達とのレコーディングやメジャーアーティストへの楽曲提供やプロデュース、更に今年の【Augusta Camp 2016】ではスキマスイッチや秦 基博などと同じステージで堂々のパフォーマンスを見せるなど、さまざまな経験を経て自身の実力を知らしめてきた。それらは彼にとって苦労もありつつ充実感そのものだろう。

リリース作品では今年2月にシングル『ラブソング。』、9月にこの東阪ワンマンのタイトルにもなったシングル『Theme』を発表する他、8月に『CR 仄暗い水の底から サウンドトラック』もライヴ会場と配信でリリース。通常の松室政哉作品とは違うサウンドに彼の多才さを感じた。ホラー作品ではあるが母と子の感動のストーリーを軸に制作したというそのサントラから“途切れたメロディー”と“水無月の君”を披露。

メンバー紹介ではバンド最年長の新田が若く見えるという話から、「僕26歳ですから」と言った松室に「えー!」と驚きの声。すぐさま松室も「えー!って!?松室政哉のワンマンですよ、今日!びっくりした(笑)」とツッコミを入れ、大爆笑に。やはりオーディエンスとのコミュニケーションが巧い。シナリオのように出来すぎてもなく、かと言って取り留めが無いわけでもない。巧いというかやはり自然体なのだ。

教会のオルガンのように神聖な響きのキーボードが“Theme”のイントロを奏でる。大きなリズムの中、強いメッセージが松室の歌声を通してオーディエンスへ届く。まるで自分へのエールのように口ずさんだり頷いたりしながら噛み締めるように聴き入るフロア。「ちょっと早いけどクリスマスっぽいことしませんか?」雰囲気を変えるようにそう言うと、“赤鼻のトナカイ”から“ベリメリクリ(仮)”へ。ステージ背後の月に映る雪もすっかりクリスマスムード。

ライヴも後半戦。「まだまだいけますかー!」松室が更にボルテージを上げると“My Hero”でフロアもクラップやリズムが弾む。

“踊ろよ、アイロニー”前のエレキソロに松室も「カッコええ!」と笑顔。月には「SHALL WE DANCE?」の文字。超満員のフロアはヒートアップ!「踊れ!踊れ!」弾けきった松室のテンションがフロアをアツくしたまま本編は“ラストナンバー”で終了。

アンコール、「ワンマンの中で色々なことを伝えたいなと思っておりましたが最後、皆さんも盛り上がって頂いて、少しでも何か感じてもらえたら僕はすごく嬉しいです。今日は本当にありがとうございました!」しっかり想いを込めるようにお礼を言う松室に拍手が贈られた。「またやりましょう。近々やりましょう。」そう続けると更に煽るような大きな拍手と歓声が沸き起こり、松室も「いや、ほんまに来てくださいよ!僕、顔覚えましたからね(笑)」と笑顔をこぼした。アンコールは“Happy Prime Day”でオーディエンスの歌声もクラップも全部包み込みライヴは終了。ステージ去り際、松室が指差した月には「2017年3月17日(金)at Shibuya duo MUSIC EXCHANGE Matsumuro Seiya Live 2016 –Sequence-開催決定!!」と映し出され、喜びの歓声で【Matsumuro Seiya Live 2016 –Theme-】東京公演の幕は閉じた。

20161213_DSC_7948.jpgライヴ終了後の楽屋はメンバーが持ち込んだ数分前までの余韻でいっぱいだった。興奮、喜び、反省…様々な想いが入り交じった独特な空気。

20161213_DSC_7939.jpg「duoでワンマンなんだね。(筆者)」「そうなんですよ(松室)」短い会話にやはり色々な想いが入り交じっていた。今回、チケットが即完したことを話してくれた後「でも、今まで観てきてくれた人の中にも今回チケットが取れなかった人もいて」と少し申し訳なさそうな表情になっていた。それこそ今までのワンマンライヴよりキャパシティを広げた来年3月のShibuya duo MUSIC EXCHANGEへ繋がっている。すでに3月のワンマンライヴを楽しみにしながら、筆者も青山月見ル君想フを後にした。

photo / 半田悠
text・photo / 秋山昌未



東京公演・セットリスト

01. 空に泣く鳥
02. 東京
03. ハートブレイクドライブ
04. Em
05. モノローグ
06. オレンジ
07. 君のいない明日
08. 途切れたメロディー
09. 水無月の君
10. キャンバス
11. Theme
12. 赤鼻のトナカイ〜ベリメリクリ(仮)
13. My Hero
14. 踊ろよ、アイロニー
15. ラストナンバー

・アンコール
Happy Prime Day


■ オフィシャルHP
http://matsumuroseiya.com/

■ Twitter
https://twitter.com/matsumuroseiya

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  • Theme
    松室政哉
    Theme - Single

  インフォメーション

Matsumuro Seiya Live 2017 -Sequence-

3月17日(金)東京・duo MUSIC EXCHANGE
開場 18:00 / 開演 19:00
前売¥3,000 当日¥3,500-(1D別)

<チケット>
プレオーダー:2016年12月12日(月)12:00~12月16日(金)18:00
一般発売:2017年1月9日(月)10:00~3月16日(木)18:00
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002210426P0050001P006001P0030001

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