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H ZETTRIO『PIANO CRAZE』インタビュー

September 11, 2016 00:00

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ー体でね（笑）。では改めて、9月7日にリリースされる3rdアルバム『PIANO CRAZE』について伺いますが、アルバムを作る際、コンセプトというのは決めたりするんですか？

M：連続発表した配信作品をアルバムとしてまとめた形にはなっているんですが、ツアーをやりつつ夏フェスにも出演させて頂いている中で、お客さんへ音を届けて、それに反応してくれて。そういうやりとりの結果がこのアルバムなのかなと。だからコンセプトと言って良いのか分かりませんが、そういう「流れ」がひとつのコンセプトのようなものだと思っています。

NIRE：ツアーを回りながら2週に一作品配信リリースしていたので、どちらにも良い流れがありました。だから完成したアルバムを聴いたら、ここ数ヶ月の色々なことを想い起こして、ちょっとグッと来てしまいました。

ーご自身たちとしてはどういう仕上がりになったと感じていますか？

KOU：今秋からのツアータイトル「PIANO CRAZE Next step!」に因むわけではないですが、新たに次へ上がったかなと感じました。『PIANO CRAZE』というタイトルもそうですが、DRUM CRAZEでもありますし、みんながクレイズしています。

NIRE：本当に良い流れを詰め込めました。ツアー中に作っていったアルバムなので、お客さんからの反応も取り込めているんじゃないかな。ライヴアルバムではないけれど、そういうライヴ感をある仕上がりになった気がします。しかもフレッシュ！

ーフレッシュ？

NIRE：短いサイクルでどんどんリリースしてどんどんライヴをしていたので、その活きの良さを感じてもらえるんじゃないかなと思っています。

ー Mさんはいかがですか？

M：単純に良い作品が出来たと思っています。本当に、早く聴いてもらいたい！その一言に尽きます。

ータイトルトラックの“PIANO CRAZE”は6月に配信でリリースされましたが、今アルバムではBeautiful Mix。この曲自体はどういうイメージで作られたんですか？

M：ピアノで暴れられる曲を作りたいと思いまして。そこで最初のフレーズが出てきたんですが、そこからはもう勢いで作りました。

ー前作『Beautiful Flight』でもありましたが、「Beautiful Mix」というのは、どういう部分を意識しているんですか？

M：実は配信とアルバムでは違う人がMIX作業をしているんです。『Beautiful Flight』でもそうだったんですが、アルバム用のMIXは三浦瑞生さんというエンジニアの方で統一しています。だからMIX自体の内容も勿論ありますが、それよりも三浦さんのMIX＝ Beautiful Mixという意味合いが強いかもしれません。

ーでは皆さんがMIXに対しての要望を出すことは？

M：細かい部分はありますが、基本的に三浦さんにお任せしています。

NIRE：僕たちではないんですが（笑）、昨年末で解散したPE’Zというバンドがありまして、その頃からの付き合いなんです。

ーそうだったんですね。別のバンドですが（笑）。

NIRE：そうそう（笑）。三浦さんは巨匠ですが一緒にお酒を飲んだりして気心知れたエンジニアさんなんです。やっぱり三浦さんの音っていうのがあるんですよね。

KOU：配信作品の音もすごくカッコいいけど、アルバムでMIXが変わると聴いてくださっている方たちも二度楽しんでもらえるのかなと。

ーそれはありますね！

NIRE：配信で聴いてくださっていた方も、アルバムではまた別の印象を持ってもらえると思います。

ー “PIANO CRAZE”のミュージックビデオ（以下：MV）で弾いているブルーのピアノって、かなり貴重らしいですね。

NIRE：世界中に20台しかなくて、日本では1台だけなんです。

ー確か、ピアノがあるのが佐賀県でしたよね。

NIRE：はい。ライヴで九州を回っていた時だったんですが、佐賀にあのピアノがあったので、そこで撮影をしました。

M：あのブルーのピアノはスタインウェイだったので、弾き心地も良かったですよ。

ーでもお子さんたちがすぐ近くに寄ってきていたので、いつものようにアグレッシブなプレイというのは出来ませんでしたね（笑）。

M：アハハ、確かに。すぐ近くにいた小さい子どもが、僕の青い鼻を見て「怖い！」って泣き出したんです。

NIRE・KOU：爆笑

NIRE：僕は弦をギュッと押さえられました（笑）。だから「いいよ。」って言って弦を触ってもらいました。

ー KOUさんはいかがでしたか？

KOU：僕の場合、ボディタッチが多かったです（笑）。

NIRE：ボディタッチ！お相撲さん的な（笑）。

KOU：そうそう（笑）。

ー “MESHI - episode 2 -”は、前回はKOUさんがラップを担当されていましたが、今回は…。

NIRE：今回は僕が担当しました。

ーすごく良い声ですよね。

NIRE：ありがとうございます。

写真：H ZETT NIRE

ー勝手なイメージだったんですが、今回のあの低音ボイスって実はKOUさんのイメージがあったんです。だからNIREさんがああいう声というのが意外で…。

KOU：あー。

NIRE：でもそうかもしれませんね。実際、僕らの声をあまり聴いたことのないファンの方は「あの声は誰ですか？」って僕に直接聞いてきますし。だから「誰でしょうねぇ。」って答えておきましたが（笑）。

ーアハハ。あの語りの部分、KOUさんが担当された前作ではアドリブだと伺ったのですが、今回は？

M：今回は僕が簡単な台本を書きました。

NIRE：その中で言葉を変えないと入らない部分があったので、自分なりに少しアレンジはさせてもらいました。この“MESH”は最初のも今回のもライヴですごく盛り上がるんです。

M：思いの外、盛り上がるね。

NIRE：そうなんだよね。この曲のように意外と思う作品もあれば、この曲は絶対ライヴで盛り上がるだろうという曲もあって、そういう曲は当然盛り上がるんですが、それでも思ってもいないパートで盛り上がったりして面白いです。そういうことが次の曲にも還元出来ると思いますし。

ーこの曲のように言葉が入る曲もありますが、基本的にはインストですよね。

M：はい。

ー曲を作る時はどういう組み立て方をするんですか？

M：メロディとハーモニーとリズムのすべてが、ぼんやりとした形ではありますが一緒に出てくることが多いかな。悲しいとか嬉しいとかの言語的イメージを音に生かすこともありますが、歌詞のような明確なものというより、もっと感覚的かもしれません。

ー音作りってどうやっているんですか？デモを聴かせてとか？

M：デモもありますし、メモもあります。

ーメモですか？

M：それぞれの音のイメージを音符や記号で表したものです。それをスタジオでブラッシュアップさせていきます。

ーなるほど。そして“夢と希望のパレード”は、フランスのパティスリーブランド「ピエール・エルメ・パリ」主催のチャリティーイベント『マカロンデー』とコラボレートして制作したんですよね。

M：はい。僕がH ZETT Mとしての活動で「CLUB BRICK & GLORY」という子供向けの音楽番組を作っているんですが、ピエール・エルメ・パリの方がその番組を観てくださり、オファーを頂きました。

ー『マカロンデー』は、難病とたたかう子どもたちのための寄付金集めを目的としたイベントですが、曲を作る際は「子ども」をイメージするものですか？

M：子どもそのものというよりも、子どもが持っている爆発力や可能性、開かれた前向きな姿勢みたいなものはイメージとして持っています。

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