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【コラム】オフィス オーガスタ特集 Vol.2

【コラム】オフィス オーガスタ特集 Vol.2

October 7, 2015 21:00

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ー 中でも一番こだわりが強いアーティストの方は?

佐々木:強いて言えばスキマスイッチです。


ー やっぱり!前回オーガスタキャンプのことを伺った時も、「オーガスタ食堂」のメニューに一番こだわるのは大橋卓弥さん(スキマスイッチ)だと、プロデューサーの麻畠さんが言われていました。

佐々木:曲もそうですが、結局のところ物作りが好きなんでしょうね。そこは同じ感覚で参加してくれるので、僕たちも気を引き締めていかないと!という気持ちになります。他のアーティスト達もそれぞれアイデアは持っていますが、スキマスイッチの二人は特にアイデア豊富な上に、すぐ出てきますね。ただ僕は立場的に、日程やコスト面などの現実を踏まえて、進行をすることが必要になっていきます。

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ー 他のアーティストの方も含め、出来上がってからも意見を言い合ったりはするんですか?

佐々木:しますね。 アーティストによって関わり方は違いますが、一緒に価格決めをしたりもします。


ー 今回、山崎まさよしさんの20周年にあたり、吉田カバンとのコラボグッズを販売しましたね。

佐々木:はい。これに関してはアイテム決めを山崎がしました。その中でオリジナル性も考えつつ、 スタッフ4人位で「男性はこういう方、女性はこういう方が喜ぶかも。」って打ち合せしながら、吉田カバンさんとは「どこまでオリジナルに出来ますか?」という話をしていきました。既存の製品にもう少し厚みを足したり大きさを変えたり。今回は山崎まさよしプロデュースなので、山崎本人の意見をかなり取り入れています。実は、あのコラボ商品、ひとつひとつが手作りなんですよ。


ー え、そうなんですか!?

佐々木:そうなんです!社内確認用としてサンプルを取り寄せたんですが、そのサンプルを見ながら作るのでこっちにサンプルを持っていると、その時点で一度製造を止めなきゃいけないらしく。僕も製造がスタートしていればサンプルがなくても大丈夫なんだと思っていたんですが、サンプルを「完成形」としてそれを見ながら作るそうで、ディテールを守る為には大切なことだと知りました。


ー 驚きですね。勿論通常のグッズを軽視しているわけではありませんが、もうそこまで来ると、ライヴの記念で買っていこうというグッズの域を遥かに越えていますね。

八嶋:それはあるかもしれません。

佐々木:現物を見ずに、3万円、4万円と高額のグッズが売れる現実を思うと、やはりそこにあるアーティストパワーというか、人の力、魅力を感じさせる力の強さを感じますし、お金を出してくださるファンの方々へも本当に感謝しています。だから企画製作に身が引き締まります。


ー これだけグッズが多いと、製作会社とのお付き合いも多いと思いますが。

佐々木:確かに営業をいただくことも多々あります。そういう中で、コミュニケーションが取れる担当者の方とお仕事をすることが多いですね。例えば来週Tシャツが欲しいという案件から、一ヶ月前からゆっくり出来る案件まで、いろいろな要望や意見を聞いてくれたりだとか。


ー コミュニケーションは大切ですよね。

佐々木:僕、そこが一番だと思うんです。


ー 製作期間はどの位ですか?

佐々木:アイテムで時間もかかるものもありますし、Tシャツとかであれば、1週間から2週間位で完成します。だから八嶋にもスケジュール面では協力してもらっています。「明日デザインを仕上げて。」とか(笑)。


ー ここだけの話、結構泣かされています?(笑)

八嶋:いや…(苦笑)。納期の厳しい案件をお願いされることもありますが、あくまでもたまになので。ただオーガスタキャンプの時期はやはり忙しいですね。

design4_cap20151007.jpg佐々木:ウォーターカラーズTシャツは八嶋の提案だよね。

八嶋:そうです。

佐々木: 2012年のオーガスタキャンプグッズに、ウォーターカラーズTシャツというのがあったんですが、それは今迄で一番と言っても過言ではない位に売れましたね。これは八嶋がこだわりにこだわり抜いたグッズです。校正って色の濃度を変えたりしながらも、殆ど1回で済ませるんです。でもこの時は3回位校正に出したんじゃなかったっけ?

八嶋:そうですね。先程の佐々木さんの話にも繋がりますが、フォーマットが決まっているグッズに関してはスピード感が重視されます。それに対してロゴのコンペティションだったり、CDジャケットのディレクションから携わる時は、コンセプト部分からこだわって作ります。

佐々木:2012年のオーガスタキャンプのロゴはコンペだったんですが、八嶋のデザインが採用されたんです。
 

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