【レビュー】米津玄師『Azalea』

米津玄師が、現在配信中のNetflixシリーズ「さよならのつづき」の主題歌として書き下ろした新曲「Azalea」（読み：アザレア）が、11/18（月）に配信スタートし、各配信サイトで軒並み1位を獲得、デイリーランキング、リアルタイムランキングと合わせて25冠を獲得。11/18付オリコンデイリーデジタルシングル（単曲）ランキングでは、8,987DLを売り上げ1位となった。


「さよならのつづき」は、主演を有村架純、坂口健太郎がつとめ、脚本を岡田恵和が手がけるNetflixオリジナルシリーズ。事故で最愛の恋人を失ったひとりの女性と、その恋人に命を救われたひとりの男性。小樽、ハワイの壮大な風景を舞台に運命に翻弄されるふたりの、“さよなら”から始まる愛の物語。事故で最愛の恋人を失ったヒロインのさえ子を有村架純、その恋人の心臓を提供されて命を救われた成瀬を坂口健太郎、さえ子の最愛の恋人・雄介を生田斗真が演じる。

いまや話題のドラマや映画の主題歌に米津の存在は欠かせない。この美しくも切ない物語のキーとなる言葉を、“挿し木の花”と表現するあたりはさすがとしか言いようがないが、これはきっと才能だけでなく、作品と自身の楽曲を追求した証だろう。メロディやリズムには米津節がしっかり刻まれ、トラックやヴォーカルが入るタイミングなども細かく考えられている。米津描き下ろしのジャケットは、鮮やかなコーンフラワーブルーにアザレアの花。主題歌という観点を除いても逸曲といえるが、是非ドラマと併せてチェックしたい。