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【レビュー】家入レオ『Pain』

October 2, 2022 19:00

家入レオ

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【レビュー】家入レオ『Pain』

2012年「サブリナ」でデビュー。現在10周年イヤー真っ只中の家入レオ。今年2月にベストアルバムをリリースし、8月には「レモンソーダ」をリリース。そして早くも9月28日に新曲「Pain」を配信リリースした。歌唱力だけでなく表現力も高い家入は「レモンソーダ」のような爽やかなアップチューンでも、「君がくれた夏」のように切ないバラードでもリスナーを楽曲の世界へ導いてくれる。しかしソリッドなバンドサウンドが光るロックチューンはある意味、家入の真骨頂でありルーツと言えよう。だがこの曲での荒ぶる歌声は、ただ“技術”というだけでなく家入の内なる叫びにも感じ、何度となく聴きたくなる。
今作は、DISH//や藍井エイル、その他数多くのアーティストのアレンジや作曲、レコーディングに携わっている新井弘毅氏による作曲・編曲で初めてタッグを組み、作詞は家入が担当。甘ったるい言葉や体裁の良い言葉で過去を振り返ってはいない。自分や周りの状況を正面切って受け止め、葛藤や痛みを振り切り新たな自分へ向かっていく。日常を揺さぶるようなボルテージが上がるビートにドキリとする剥き出しの言葉。もしかすると自分の弱さや痛みを抉るかもしれない。それでもきっとその痛みは、真の姿を映す鏡になるだろう。自分の人生の痛みや苦しみを全部音楽にしていきたいという家入の原点回帰の今作、要チェックだ!

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