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【レビュー】ソウルズ『Bye Bye say good Bye』

May 27, 2022 21:30

ソウルズ

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関西を中心にストリートライブなどで活動、オーディション連戦連勝を続けていた「負け知らずのストリートバンド」ことソウルズ。2021年冬にはユニバーサルシグマより「feel」でメジャーデビュー。5月25日(水)に配信リリースした「Bye Bye say good Bye」がApple Musicの『ブレイキング : J-POP』にセレクトされたり、Tiktokに投稿したライブ動画が100万回再生を超えるなど話題を呼んでいる上に、インディーズ時代からライブでは欠かせない曲だったこともありファンからの人気も高く、初の音源化に喜びの声が多数寄せられていた。タイトルからも分かる通り、別れの曲だがそこはソウルズ。ジメッとなんてさせない。キャッチコピーは“明るすぎる失恋ソング”。(Vo/コージロー考案)
未練や強がりをアッパーチューンにのせて振り切るのだ!スタッカートやファルセット、少しのフェイクなどグルーヴ溢れるコージローのヴォーカル。リスナーをライヴハウスに誘うようなテラの印象的なギターリフ。バランスが際立つちゃあのベース(こういう曲でベースの主張が強すぎるとただライヴで騒ぐ為の曲になってしまう)、曲に清涼感(重要!)を与えているかおりのキーボード。カズマのフィルはニヤッとして何度も聴きたくなってしまう。メンバーそれぞれの持ち味を生かした、更に考え抜かれたサウンドバランスで中毒性が高い!それにサビのキーワードとなる歌詞につく「わーい」がユニークだ。方言の一種にも感じるし、自分を示す「わい」にも感じるし、ライヴでオーディエンスと一体となる「わーい」にも感じる。何より耳に残る。失恋した相手へ最後の愛情と強がりで“幸せになってね”と綴る歌詞は多いが、この曲は“幸せ掴みますわーい”で終わる。こういうところだろう、ソウルズの面白さは。

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