【レビュー】三浦大知『燦燦』

NHKの連続テレビ小説『ちむどんどん』（2022年4月11日スタート）主題歌起用で話題となった三浦大知の「燦燦」（読み：さんさん）。

『ちむどんどん』は、今年本土復帰50年を迎える沖縄が舞台。沖縄は三浦の故郷でもあり、自身初の連続テレビ小説主題歌ということで、書き下ろすにあたってもきっと思い入れも強いはずだ。作詞は三浦大知。作曲は三浦とUTA。配信前から三浦大知公式SNSではアカペラを披露し、こちらも話題となっているが、三浦は主題歌について「とてもあたたかな光を感じられる”手紙”のような1曲、『燦燦』が完成しました。みなさんの心のそばにそっと置いてもらえるような、そして聴いてくださったみなさんが大切な人へ贈りたくなるようなそんな曲になれば嬉しいなと思います。」とコメントを寄せている。

ゆったりとしたメロディの中に、三浦のコメント通りあたたかな光を感じる。そのあたたかな光は、信じることや愛すること、見守ることにも似た力強さが含まれていて、もしかするとそれは伸びやかな三浦の歌声そのものかもしれない。注目したいのは、3回出てくる“大丈夫 ほら 見ていて”という歌詞。最初は通常のかぎ括弧、最後は二重かぎ括弧が使用されており、2番目に至っては括弧がない。それは人が発した言葉や心の中の願い、願いからひとつの確信に変わったものによっての違いと筆者は考えたが、三浦の歌詞にはそういう感情の機微を感じられる繊細さがある。

沖縄を感じさせる歌詞の他に、“机の前 あなたの場所”という歌詞を含め『ちむどんどん』に繋がるワードが入っていると思われるので、是非『ちむどんどん』第二の出演者という感覚でこの楽曲を楽しみたいところだ。配信は4月11日からスタートしており、6月8日（水）にリリースされるCDには「燦燦」の他に既に配信リリースされた「深呼吸」も収録される。


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