【レビュー】LOVE PSYCHEDELICO『20th Anniversary Tour 2021 Live at LINE CUBE SHIBUYA』

2000年4月21日にシングル作品「Lady Madonna ～憂鬱なるスパイダー～」で鮮烈なデビューを果たしたLOVE PSYCHEDELICO。2020年にデビュー20周年を迎え、同年に開催を予定していた20th Anniversary Tourが延期となり、その振替公演が2021年5月から全国9箇所で開催となった。そのツアーよりLINE CUBE SHIBUYA公演2日目の模様が映像作品『20th Anniversary Tour 2021 Live at LINE CUBE SHIBUYA』として発売。

昨今、洋楽への影響を邦楽に落とし込んだアーティストは多いが、まさにDELICOはその先駆者ともいえよう。高桑圭（Ba）、深沼元昭（Gt）、冨田政彦（Dr）、松本圭司（Key）のサポートメンバーと共に彼らの真骨頂のバンドスタイルでデビュー曲「Lady Madonna ～憂鬱なるスパイダー～」からスタートすると、抽象的な詞世界と乾いたサウンドが魅力の「Last Smile」やジョン・レノンを彷彿とさせる「Fantastic World」、思わず身体が弾むポップチューンの「This Moment」や「Swingin’」など様々な色で楽しませてくれる。

MCでKUMIは20年を振り返り「みんなと出会えたこと、それが何よりもの宝物」だと語り、NAOKIは「LOVE PSYCHEDELICOはこの街、渋谷で生まれたバンドです。なのでまたここでみんなと演奏できるの、めっちゃ嬉しいです。ありがとう。」と笑顔をみせた。「Your Song」に入る前のNAOKIのギター・ソロからセッションの流れには痺れまくるし、オーディエンスのボルテージの高さを感じる「Freedom」、更に「今日はみんなの為に、そして来れなかったみんなの為にも歌います。」と言う言葉が胸に響くアンコール最後の「A Day For You」など全19曲が収録。DELICOのルーツである60〜70年代ロックサウンドやパフォーマンスをベースに、彼らでなくては生み出すことの出来ない音、ステージングをコンパイルした作品となっている。

なお、Blu-ray/DVDの収録曲を音源化したCD2枚組のライブ・アルバムには、ボーナストラックとして「Bring Down The Orion」「This is a love song」が特別に収録されている。更に『20th Anniversary Tour 2021 Special Box』と称したスペシャルボックス仕様の完全生産限定盤。Blu-ray/DVD 作品とライブ・アルバムの2 作品に加え、スペシャルグッズが同封された超プレミアムな豪華仕様。スペシャルグッズは、実際に本ツアーでスタッフが着用したスタッフT シャツ（L サイズ相当）のレプリカと、KUMI とNAOKI の直筆サインが入ったツアーのバックステージパス（ネックストラップ付き）、さらに、DELICO のロゴ入りデニムカレンダー、そして、岡田貴之氏が撮影したライブ写真を余すことなく使用したフォトブックが同封される。


■ LOVE PSYCHEDELICO Official Site
http://lovepsychedelico.net