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映画『愚か者の身分』林裕太&永田琴監督登壇!ティーチイン試写会in大阪開催!

October 10, 2025 07:00

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映画『愚か者の身分』林裕太&永田琴監督登壇!ティーチイン試写会in大阪開催!

第30回釜⼭国際映画祭のコンペティション部⾨へ選出、ワールドプレミア上映では熱狂的な興奮の中で迎えられ、北村匠海・林裕太・綾野剛の3⼈が揃って最優秀俳優賞を受賞したことも話題の『愚か者の⾝分』。本作は、第⼆回⼤藪春彦新⼈賞受賞作、⻄尾潤の「愚か者の⾝分」(徳間⽂庫)を、Netflixドラマ「今際の国のアリス」 シリーズ「幽☆遊☆⽩書」(23)などの話題作を⼿掛けるグローバルコンテンツを創造するプロデューサー集団 THE SEVEN が初の劇場作品として映画化、岩井俊⼆の元で⻑年助監督として活躍し、⼈間ドラマを巧みに描くことに定評のある永⽥琴監督が、主演に北村匠海、共演に綾野剛、林裕太の豪華実⼒派キャストを迎え、貧しさから闇ビジネスの世界に⾜を踏み⼊れてしまい抜け出せなくなった3⼈の若者たちの運命と、友との絆を描く。彼らの“3⽇間”の出来事を、3⼈それぞれの視点が交差するトリック感のある展開でエンターテインメントに仕上げながら、若者たちの貧困・世界に侵⾷される⽇本・闇ビジネスの深淵など、今多くの⼈が感じている共感できる社会的テーマも織り込まれている。

この⽇が⼤阪での初上映となった『愚か者の⾝分』。上映後には観客とのティーチインイベントが⾏われ、マモル役を演じた林裕太と永⽥琴監督の2⼈が登壇した。

event2025101003.jpegまず、本作を振り返り、林は「この映画は“リレー”のように、バトンを繋いでいく物語だと思っています」と語り、「その最終地点にマモルがいる。梶⾕(綾野剛)やタクヤ(北村匠海)が“⽣きることを託して繋げていく”という話です」と説明。撮影中もそれ以外の時間も、北村や綾野と、このテーマについて何度も話し合っていたことを明かし「それが映像になって皆さんに届けられるのは本当に嬉しいです」「観終わった後に皆さんとお話しできるのがとても楽しみです」と笑顔を⾒せた。

さらに、先⽇開催された第30回釜⼭国際映画祭のコンペティション部⾨で、北村匠海・林裕太・綾野剛の3 ⼈がそろって最優秀俳優賞を受賞したことについても触れ「3⼈⼀緒に受賞できたことで、役者としても作品としても評価していただけた気がしました」と喜びを語った。そして、「現地で開催された授賞式には僕しか⾏けなかったんですが、知らせを受けたときは剛さんと匠海さんも⼀緒にいて、『あとは裕太にまかせた』と⾔われたんです。その思いを背負って、ガクブルのまま釜⼭でスピーチしました」と苦笑い。後⽇、⽇本でスピーチを⾒ていた北村から「素敵なスピーチをありがとう」とメッセージをもらったことも明かした。

続いて観客からの質問コーナーへ。脚本家志望の観客から「監督が⽇頃から作品づくりに向けて⾏っている⽇課はありますか?」と尋ねられると、永⽥監督は「ヨガです」と即答。撮影の体⼒作り⽬的に加えて「例えば⾃然。突然⾬が降ったりとか、いろいろある中で、スタッフとのセッションもそうですし、いろんな事件がある」「それを冷静に<こうしましょうか>と判断をするために、とても⼤事」と精神⾯での効果を述べ「今冗談っぽく⾔いましたけど、そうではなくて、本当にやっています」と説明した。

また、タクヤが“鯵の煮付け”を調理するシーンについての質問では、永⽥監督が「匠海さんはこの撮影で初めて⿂のさばき⽅を覚えました」と明かす。「何度も練習してもらいましたし、役柄上、⾒えない状態でもさばけるように練習していました。匠海さん⾃⾝も『料理はよくするけど⿂はさばけなかったから、いい機会だった』と楽しんでいました」と思い返す。そして林も「あの煮付けを⼀緒に⾷べるシーンがすごく好きです。“いっぱい⾷べろ”という⾔葉は、“⽣きろよ”というメッセージにも繋がっている気がします」としみじみ。

「時間がなくて1シーンしか⾒直せないとしたら、どこを選びますか?」という難度の⾼い質問には、永⽥監督が「トイレに⾏く時間を削ってでも全部観ます!今からでも100回くらい観たい」と作品への溢れる愛を語る⼀幕も。⼀⽅の林は「歌舞伎町でわちゃわちゃしているシーン」と答え、「普段の⾃分では絶対できないことばかりで、あの数時間だけは本当に<僕の街>になりました(笑)」と振り返った。

また、⾦⻭が印象的な組織の幹部ジョージ(⽥邊和也)や、彼の部下で関⻄弁を話す佐藤(嶺豪⼀)など、個性的なキャラクターについての質問が⾶んだ。嶺は佐藤役のために10キロ増量、彼が話す関⻄弁の特訓は関⻄出⾝の監督⾃ら⾏ったというが、今回は⼤阪での上映ということもあり、永⽥監督が「佐藤の関⻄弁、⼤丈夫でしたか?」と観客に問いかける場⾯も。

event2025101002.jpeg本作のキャッチコピー「⽣まれ変わるんだ。」にちなみ、「撮影前と撮影後で何か変わったことはありましたか?」という質問に、林は「すごく⼈が恋しくなりました」と回答。「この現場では本当に多くの⼈に⽀えられました。監督や匠海くん、剛さんだけでなく、スタッフの⽅々も僕に居場所をくれて、そのことがマモルという役にも繋がったと思います。撮影後は“誰かに何かしてあげたい”と思えるようになりました」と感謝を述べ、それを受けた永⽥が、キャストへの演技指導について「セリフが終わってもすぐにはカットをかけなかった」と明かす場⾯も。「セリフが終わっても、その後2⼈がどんな会話をするのか、放っておいたらどうなるのか、そういう“余⽩”を⼤事にしていました。カットがかかるまでの時間も役の延⻑として過ごしてもらえるよう、少しずつ時間をかけて撮っていました」と語るなど、作品づくりへの丁寧な姿勢をのぞかせた。そして最後は、観客に向かって林と永⽥監督からそれぞれ感謝を述べ、観客からの温かい空気に包まれながらイベントは締めくくられた。

■ 映画『愚か者の身分』 ティーチイン付き ヤングプレビュー試写会
会場:TOHOシネマズなんば SC6
日程:10月9日(木)
時間:20:45〜21:25(上映後イベント)
登壇:林裕太、永田琴(監督)

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