松任谷由実「THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー movie 〜5.1ch/4K〜」公開記念!松任谷正隆が舞台挨拶に登壇!
December 16, 2024 12:00
松任谷由実

12/13 公開がスタートし連日盛況の、松任谷由実「THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー movie 〜 5.1ch/4K〜」。そのトークゲストとしてプロデューサー松任谷正隆が登壇。ツアー演出の原点から、この映画を観たユーミンが涙した理由、更には次のアルバムのヒントまでを語った。
「映画のミックスを 5.1ch にやり直すにあたり、ダンサーやミュージシャンがステージ上で実際に聴いている音を元に再現してもらいました。新たな効果音も入れています」配信全盛時代に敢えて映画館で鑑賞する意味を聞かれ、「映画館では観る人の真剣度が違いますよね。特に今回のようなセンターステージの音響効果の再現はサラウンドが優秀な映画館でなくてはなりません。そういう意味でも今回のツアーは最新の映画館に合うなと思いました」
ツアーの演出について、「今回のツアーの演出は、由実さんが中学時代に好きだったプロコル・ハルムの”Wreck of the Hesperus”という曲がアイディアの原点になっています。でも全体のテーマとしては、今のどうにもならない現実のようなものを表現したかった。セットリストはストーリー性はもちろん、今僕たちが思ってるメッセージを入れたつもりです」
舞台照明で一番影響を受けたのはピンクフロイドの来日公演。苗場の時期と重なっていたけど、僕だけ下山して観にいきました。すごい衝撃を受け、苗場にトンボ帰りしてスタッフを引き連れて再度観に行ったくらい。その後ひょんなことから知り合い、20 年以上そのピンクフロイドのライティングチームと一緒にやりました。ライティングは音楽の一部ですね。楽曲をアレンジをしている時から照明の色が頭に浮かぶことすらあります」
そして先日ニュースでも報じられた、ユーミン涙の理由についても語った。「正確にどう言っていたかは忘れましたが、この映画を観て単純に感激して泣いたのではなく、一人の人間としての自分と、演出されたステージの自分の乖離に泣けたというようなことを言っていました。これは舞台に立つ人間にしかわからない感情だと思います。」
次のアルバムのヒントも。「“時間“の概念は僕の永遠のテーマ。宇宙という現実の中にそのヒントはある、と思いながら今までやってきました。次のアルバムはそれをテクニカルにも具現化出来るんじゃないかなと思います」
劇場限定のグッズには愛犬ロイくんをモデルにしたTシャツも。来年2月にはBSフジで愛犬ロイくんとのお散歩番組も放送予定。終始リラックスした雰囲気のトークの最後を、「本当に苦労して作ったショウなので楽しんで観てください」と締め括った。
次回のトーク付き上映会は今作の5.1chミックスも担当し、今やユーミンサウンドには欠かせない存在となった GOH HOTODA【12/22(日)16:00〜】。こちらも貴重なエピソードが聞けそうだ。
さらに、大好評につき即完した「応援上映」の追加上映が 12/29(日)16:00〜に決定!今年最後、皆で歌って踊って盛り上がろう!
松任谷由実オフィシャル HP
https://yuming.co.jp