菅田将暉、東京国際映画祭登壇!料理が美味くて撮影中に7キロ増!『サンセット・サンライズ』
November 3, 2024 00:30
菅田将暉
『サンセット・サンライズ』は、書いたドラマは必ず注目を集め期待と信頼を一身に浴びる宮藤官九郎が脚本を担当し、2023年の『正欲』で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した岸善幸が監督。ともに東北出身でもあるふたりの異色のコラボレーションから生まれた本作は、 『あゝ、荒野』(17)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数々の映画賞を受賞して以来7年ぶりに岸監督とタッグを組んだ菅田将暉を主演に迎え、都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作と、宮城県・南三陸で生きる住民との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描き、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合いながら豊かなエンターテインメントに転化させたヒューマン・コメディ。
11月2日、第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門招待作品として選出された『サンセット・サンライズ』の上映後舞台挨拶に主演の菅田将暉と岸善幸監督が登壇。『あゝ、荒野』(17)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数々の映画賞を受賞して以来7年ぶりの岸監督作品となり、本作で、東京国際映画祭には初登壇!都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作を演じた、主演の菅田は「こうやって舞台挨拶が出来て嬉しい」とまずは感激の一声。続いて、昨年は『正欲』で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞、2年連続で本映画祭の登壇となる岸監督も「東京国際映画祭のガラ・セレクションに選ばれて、皆様の前で初めて上映をさせていただいたこと、本当に嬉しく思います」と感謝を述べた。
最初に、本作が作られたきっかけについて問われた岸は、本作の企画プロデューサー佐藤順子から「宮藤官九郎さんに会って下さい」と言われたことだという。そこで原作となった三陸が舞台である、本作の原作となった小説を読み合い、宮藤が宮城出身、そして「僕も山形県出身ということもあり東北人談義で大変盛り上がった」そこで、菅田の出演も決まり一気にスタートが決まったと明かす。続いて、過去2作で岸監督作品に参加、本作で7年ぶりのタッグとなった菅田は、これまでの2作はいずれも過激な描写の多い作品であったため「次はちょっと笑える作品ぜひやりたいです」と話していたと振り返る。そして、今回宮藤が手がけた脚本を読み「見たことない映画になりそうだなというワクワクで、受けました」と述べた。
その後、満席の会場で観客とのQ &Aを実施。司会から当てられた観客から「飯映画としての要素もあると思いました。色々な料理が出てきますが美味しそうに見えるために意識したことは?(菅田さんに)劇中で食べた料理の中で何が1番美味しかったですか。」という質問に対して、岸監督は「本当に自分が食べて美味しいと思った料理を宮藤さんに相談して、それを映画で使わせてもらったんです。菅田さんが、晋作として食べて美味しかったっていうことは大切かなと思いました」と回答、菅田は、「この映画の撮影中に、実は7キロぐらい太ったんです(笑)。食べすぎてしまうぐらい本当に美味しかったです。1番美味しかったものは難しいですけど、印象に残っているのはハモニカ焼きです」と答えた。
次の質問では、「原作と違うところがあれば教えてください。」と問われると、岸監督は、「後半に歌が出てくるんですが、原作者のご了承のもと、宮藤さんが脚色したオリジナルになります。“モモちゃんの幸せを祈る会”という4人も映画で作った設定になります。宮藤さんの脚本はやっぱりとても面白かったです。」と話した。
つづいて、「格闘シーンが2つありました。タコと格闘するシーンと、竹原ピストルさんと格闘するシーン。ピストルさんと格闘してシーンでは壁に穴が開いていましたが、これは予定通りでしたか?タコとの格闘はどのぐらい大変だったか教えてください。」という質問には、菅田が「タコとの戦いを、格闘と呼んでもらえて嬉しいですね。タコは大変でしたね。やっぱり生き物ですし、言うこと聞いてくれるわけでもないし、何回もできないので。遠くから監督の笑い声だけが聞こえてきて、終わりが見えなかったんですが、とりあえず一生懸命頑張ってやりました」と回答すると、岸監督は「泣きながら見てました(笑)」とコメントし会場を沸かせた。
また、「この映画は、東日本大震災のことも描かれていますが、演じる上で気をつけていたことはありましたか?」という質問には、菅田が「コロナ禍というベースがあって、そして震災があって。でも悲しさだけじゃなく笑えるシーンもあってという。演じる上では覚悟がいる映画でした。みんなが体験したことと、みんなは体験してないけど知っていること、この大きな2つをテーマに、僕らも映画を通してどうやってコミュニケーション取っていくかはずっと気にしていました。その中でも一番気にしたのは、地方に移住するお話なので、三陸を謳歌する主人公を演じる上で、東京ヘイトにはならないようにしたことです。東京がつまらなくて、地方に行くことが正義という映画ではないということは気をつけていました」と丁寧に答えていた。
最後の質問で「もし移住するとしたら、移住先でどんなことしたいですか」と問われると、岸監督は「移住したいと思ったことあります。満員電車が嫌いで(笑)」と回答し、菅田は、「この映画で初めてちゃんと釣りをやってみたんですけど、あれはちょっと大変ですね。 絶対ハマるってわかるんで、ハマったらもう時間がいくらあっても足りないっていうか、一瞬で人生終わるって思ったんで。だから(ハマるのは)捌く方だけにしました。本当は自分で釣ってってやりたいんですけど、そうやってるともう1日2日あっという間に終わっちゃうんで。だから本当だったら釣りをやりたいです。撮休の日に、スタッフと一緒に釣りに行ってけっこう釣れました。でもその時、僕のマネージャーの方が釣ってました(笑)」と撮影時のエピソードを明かし、会場はあたたかい雰囲気につつまれ大盛況のうちに観客とのQ&Aは終了した。
東京のサラリーマンが4LDK・家賃6万円の神物件に“お試し移住”してみたら、まさかの人生が待っていた!?映画『サンセット・サンライズ』は、2025年1月17日全国公開。
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Information
『サンセット・サンライズ』
1月17日(金)全国公開
【ストーリー】
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの晋作(菅田将暉)は、4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れ。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタート。仕事の合間には海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来た〈よそ者〉の晋作に、町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作だったが、その先にはまさかの人生が待っていた—?!
□ 出演
菅田将暉、井上真央、中村雅俊、三宅健、池脇千鶴、竹原ピストル、山本浩司、好井まさお、小日向文世ほか
脚本:宮藤官九郎 監督:岸善幸『あゝ、荒野』
原作:楡周平『サンセット・サンライズ』(講談社文庫)
音楽:網守将平 主題歌:青葉市子
製作:石井紹良 神山健一郎 山田邦雄 竹澤 浩 角田真敏 渡邊万由美 小林敏之 渡辺章仁
企画・プロデュース:佐藤順子 エグゼクティブプロデューサー:中村優子 杉田浩光 プロデューサー:富田朋子
共同プロデューサー:谷戸豊 撮影:今村圭佑 照明:平山達弥 録音:原川慎平 音響効果:大塚智子
キャスティング:田端利江 山下葉子 美術:露木恵美子 装飾:松尾文子 福岡淳太郎 スタイリスト:伊賀大介 衣装:田口慧
ヘアメイク:新井はるか 助監督:山田卓司 制作担当:宮森隆介 田中智明 編集:岡下慶仁 ラインプロデューサー:塚村悦郎
製作幹事:murmur 制作プロダクション:テレビマンユニオン 配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)楡周平/講談社 (C)2024「サンセット・サンライズ」製作委員会
[公式HP]sunsetsunrise-movie.jp