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映画『ムーンライト・シャドウ』小松菜奈、宮沢氷魚、臼田あさ美が登壇!

September 11, 2021 08:00

映画

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映画『ムーンライト・シャドウ』小松菜奈、宮沢氷魚、臼田あさ美が登壇!

1988年刊行、吉本ばなな著「キッチン」に収録される短編小説「ムーンライト・シャドウ」は、吉本ばななの原点とも言える名作ラブストーリーであり、ファンの中では初期の名作との呼び声も高い。映画化にあたり、主人公・さつきを本作が初の長編映画単独主演となる小松菜奈、そしてさつきの恋人・等役を宮沢氷魚が演じ、以前から原作のファンだったというマレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督がメガホンを取り、これからのアジアを牽引するフレッシュかつ実力あるキャスト・スタッフが集結した!映画『ムーンライト・シャドウ』は本日より全国ロードショー!

この度、9月10日(金)に『ムーンライト・シャドウ』の初日舞台挨拶が実施された!

主人公・さつき役を務めた小松菜奈、さつきの恋人・等役の宮沢氷魚、そして、さつきを月影現象へと導く不思議な女性・麗役の臼田あさ美が登壇。ついに公開を迎えたいまの気持ちや、劇中の最重要場面である“月影現象”シーン撮影中に起きたエピソード、そして月影現象になぞらえ3人がいま叶えたい願いを大発表した!

以下、レポート

ついに公開を迎えた本作の初日舞台挨拶が行われ、主人公・さつき役の小松菜奈さん、さつきの恋人・等役の宮沢氷魚さん、物語のキーマンである麗役の臼田あさ美さんが登壇しました!観客のいる舞台挨拶に小松さんは「すごく久しぶりな光景だなと思いました。初日という大事な日にお越しくださってありがとうございます!初日を迎えるのをすごく緊張していたので、昨日はソワソワしてあまり眠れませんでした。この場にエドモンド監督はいませんが、宮沢さん、臼田さんと3人でこの作品の良さを届けられたらと思います!」、宮沢さんは「皆さん作品はいかがでしたか?ようやくみなさんに届けられることをとても嬉しく思います。それと、舞台挨拶の前にエドモンド監督から「応援してるから頑張って!ライブ配信を観ています!」とLINEが来たんです!心強い方が海外から見てくださっているので、今日は短い時間ですがよろしくお願いします。」、そしてこの日、本作のイベントに初登壇となった臼田さんは「私も映画が好きなので映画館にはよく行くんですが、初日に足を運ぶというのはとても特別なことだと思います。このような状況下の中でもたくさんの方が来てくださって、本当に嬉しく思います。」とそれぞれ挨拶。

本作の公開を待ち望んでいた観客の前に初めて立つ小松さんが「やっぱりお客さんがいる中だと、よりリラックスしてお話出来る気がしますね。皆さんに観て貰えているんだなって実感できることがすごくありがたいです。これから公開されていく作品もコロナの中で試行錯誤しながら、みんなで魂込めて作っているので、観てくださるお客さんがいてくれることが励みになります。改めて一つ一つの作品をしっかり届けていこうと思いました。」と公開初日を迎えた今の気持ちを明かしてくれました。

映画上映後のイベントということで、ネタバレありでトークがスタート!まずは一番印象に残っているシーンについて、小松さんは「撮影初日は3日間ずっと一人で走るシーンだったので、等や柊、ゆみこちゃんと合流してからみんなで過ごすシーンはどれも楽しくて印象的でしたね。一軒家の中に作られたピタゴラ装置が本当にこだわりがすごくて、小さい頃に兄弟でそういうことをしてみたいなって憧れがあったので、夢が叶いました!装置を崩したり直したり、みんなで作業をして一つになれる時間がとても思い出深く残っていますし、素を見せられたような気がしました。」と幸せに溢れていたシーンについて回想しました。宮沢さんは「僕は柊のダンスシーンに驚きました。長尺で踊っていたからあれは監督のこだわりがあったんだろうなと思いました。それと全編を通して、多くを語る場面はないのですが、言葉のない場面をどう表現するかというところに意識を集中させていましたね。」、臼田さんは「みんなが楽しそうに過ごすシーン、良いなあと思っていました(笑)印象に残っているのは、さつきが熱を出している時に、さつきの部屋に麗が現れるところで、唯一原作の中にある言葉を台詞として話したシーンですね。言葉だけではないたくさんの意味が込められているような気がしました。」と答えてくれました。

続いて本作の最も重要な場面であり、満月の夜の終わりにもう一度死者と会えるかもしれないという不思議な“月影現象”へ話が及ぶと、小松さんは「あのシーンは前日にリハーサルを何度かしていて、陽の昇る瞬間など色々なことを皆で調整して撮影に臨みました。12月の寒い時期だったので、早朝にみんなで暖炉を囲みながら撮影したのを覚えています。」、臼田さんは「私は佐藤緋美くんと中原ナナちゃんが川で踊ったシーンの後に、小松さんがお母さんのように2人にひざ掛けをかけていたりするのを見かけて、面倒見の良い姿に頼りになるなぁと感じていました。」、と小松さんの姿に感心した様子で話すと、小松さんがすかさず、「私は臼田さんがいてくれて、すごく心強かったです。先輩に聞くのが一番良いなと思っていました!」と謙遜すると、臼田さんは照れた様子で笑顔を見せ、2人の仲の良さが垣間見えました。そして宮沢さんは「僕も現場にいたんですが、なんとも言えない集中力と緊張感が伝わってきて、皆さんのパワーが凄いなと思いました。」と劇中における神秘的なシーンについて、感慨深く回想していました。

そんな“月影現象”にちなみ、「今一つだけ願いが叶うとしたら」という質問に、小松さんは少し悩みながら「さつきもそうですが、猫を飼いたいなと思っています。お仕事で動物と触れ合うことが多くて、本当に癒されるんです。この作品の現場にいた猫が“CIAOちゅ~る”に夢中だったんですが、私も猫と仲良くなりたかったので、それを見て羨ましいなあと思っていました(笑)」、宮沢さんは「長期間の海外旅行に行きたいなと思います。元々旅行が好きなんですが、こういった状況でいざ行けなくなると、当時行かなかったことをすごく後悔していますね。しばらく会えていない祖母の住んでいるサンフランシスコに、一番最初に行きたいなと思っています。」、臼田さんは「私は運動音痴なんですが、運動したい気持ちもあるので、撮影中の小松さんを見習って、クランクアップ後に走ってみたんです。3日坊主でしたけどね(笑)なので3日坊主を直すことを願いにしたいです!でも小松さんも撮影後はもう走っていなかったので、すこしホッとしました(笑)」といって会場を笑わせました!
 
あっという間にイベントも終了に近づき、これから映画を観る全国のファンへ向けてまず臼田さんが「今日はありがとうございました。難しい状況下の中で、劇場に来てくださったみなさんには本当に感謝しています。いつかこの作品をみなさんの良きタイミングで観ていただけたらなと思います。」、宮沢さんが「この作品は少しでも前向きになれるような映画になったらいいなと思いながら作りました。皆さんにとってそんな作品になってくれたら嬉しいです。」、最後に小松さんが「私の母も今朝、作品を観に行ってくれて感想をくれたんですが、難しかったと話していました。この映画は自分なりに色々と考えながら観られる作品のように思います。私はさつきを演じる中で共感できる部分もあったので、それぞれのキャラクターに共感しながら観て貰えたら嬉しいなと思います。」とメッセージを送り、舞台挨拶は幕を閉じました。

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