POPSCENE - ポップシーン
POPSCENE - ポップシーン

WOWOWオリジナルライブ「大橋トリオ LIVE AT MUSIC HOUSE」4月18日放送!

April 1, 2021 18:00

大橋トリオ

0
シェア LINE
WOWOWオリジナルライブ「大橋トリオ LIVE AT MUSIC HOUSE」4月18日放送!

今年3月、通算15枚目のオリジナル・アルバム『NEW WORLD』をリリースした大橋トリオが、WOWOW視聴者に向けてのオリジナルライブを開催、スペシャル番組『大橋トリオ LIVE AT MUSIC HOUSE』として放送する。今回ライブが行なわれたのは、都心から離れた場所にある彼のプライベートスタジオ。そこで、THE CHARM PARK(Gt / Cho)、神谷洵平(Dr)、須長和広(B)、小林創(Key / P)、武嶋聡(Sax)と共にセッションを行いながら、オリジナルライブを作り上げていったという。

「よくここにみんなで集まって、合宿レコーディングやリハーサルをやっている時が一番楽しくて(笑)。以前からその様子を、そのままライブとしてお届けしたら面白いんじゃないかとずっと考えていたんです。なにぶん狭いので、お客さんを入れて……というのはちょっと難しいから、撮影してもらって映像をお届けする形が一番いいだろうなと。そしたら今回、WOWOWさんから『大橋トリオらしいライブにしたい』というお話をいただいたので、これはいい機会をいただいたと思いました」

セットリストは、ファンからのリクエストも踏まえながら作成した。春の季節を歌う「CLAMCHOWDER」や「サクラ」など、今の時期にぴったりな楽曲を始め、新作『NEW WORLD』からのナンバーや過去曲がバランスよく並んでいる。オープニングで演奏された「CLAMCHOWDER」(『PRETAPORTER』収録)は、元々はっぴいえんどあたりを彷彿(ほうふつ)とさせるアコースティックなアレンジだったが、その後「ロック」をテーマにしたアルバム『plugged』(2013年)でリアレンジされ、さらにファンクラブ限定ライブではラテン・ヴァージョンで披露するなど、これまでに何度もリニューアルされてきた。

「今回はジャズ・ヴァージョンにしてみました。これが意外なハマり具合で、この曲はどんなアレンジにもできるんだなと再認識しましたね。そういえばあのスティングも、ポリス時代の曲『ロクサーヌ』(1978年)を毎回違うアレンジで演奏していて。そういうのいいなと前から思っていたんですよね(笑)」

ギターはもちろん、バンジョーやピアノ、エレクトリックピアノなど曲ごとに楽器を持ち替えながら、スモーキーで優しい歌声を聴かせる大橋。そんな彼と笑顔をかわしながら、楽しそうに演奏するサポートメンバーたちの様子が印象的だ。アルバム『I Got Rhythm?』(2009年)に収録された「EMERALD」も、「CLAMCHOWDER」と同様にオリジナル・ヴァージョンから大きく変貌を遂げたアレンジを展開する。

「ライブでずっとやっている曲なのですが、やるたびに少しずつ変化してきて。2年前にプログレ・ヴァージョンにチャレンジしたら、それが面白過ぎたので、ここ最近はずっとそのアレンジで演奏しているんですよ。元の曲を知らない人は、確認してもらったらきっと驚くと思いますね。『音楽は自由』ということが伝わったら嬉しいです」

中盤ではバルコニーへ移動し、バスキングスタイルで「My Shooting Star」と「Favorite Rendezvous」の2曲を披露。大橋とTHE CHARM PARKが1本のマイクを分け合い美しいハーモニーを聴かせたり、メンバー全員で足踏みとハンドクラップでリズムを組み立てたり、和気あいあいと演奏を楽しんでいる。遠くではウグイスの鳴き声も響き渡り、うららかな午後の日差しと共にこのピースフルな空間を演出していた。

「こういうご時世に、音楽を必要としてくれる人がいることは、アーティストとして本当にありがたいことだなと思います。自分にできるのは、より良い音楽を作っていくこと。少しでも気持ちが上がるお手伝いができればうれしいですね。もちろん、自分自身も音楽を作る楽しさを忘れず、妥協のない作品を目指したいです」

 最後は恒例の弾き語りで、2010年の『NEWOLD』から「生まれた日」を演奏し、この日のライブを締めくくった。プライベートな空間で行われた、大橋と彼の仲間たちによる親密な演奏は、コロナ禍で人とのつながりやぬくもりを求める私たちの心に深く染みわたった。

Information