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大滝詠一『A LONG VACATION』アナログ・カッティングを名匠ティム・ヤングが担当!

November 23, 2020 12:00

大滝詠一

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大滝詠一『A LONG VACATION』アナログ・カッティングを名匠ティム・ヤングが担当!

大滝詠一が1981年3月21日に発表したアルバム『A LONG VACATION』の発売40周年を記念して、2021年3月21日 にリリースされる『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』。通称「ロンバケ」と呼称される本作品は、音専誌『レコード・コレクターズ』2010年9月号の特集「日本のロック・アルバム・ベスト100(1980年代編)」で第1位に選ばれるなど、日本の音楽シーンに燦然と輝く名盤で、2020年までに累計 200万枚以上のセールスを記録。まさに金字塔とも言える傑作アルバムである。

代表曲 の「君は天然色」(作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一)は、2020年12月18日(金)より全国公開される映画『私をくいとめて』の劇中歌として起用されるなど、未だCMや主題歌などに多数起用&カバーされ、時代を超えて愛され続けている。『私をくいとめて』は第33回東京国際映画祭で「観客賞」を受賞するなど注目を集めており、この映画のために「君は天然色」を5.1chサラウンドでニューミックスを施したことも大きな話題になっている。

大滝詠一は2011年に発表した『A LONG VACATION』30周年盤の制作時から、スタッフに対して、“『A LONG VACATION』40周年盤は2021年の時点で流通している全ての音楽記録媒体でリリースする”と語っており、今回の40周年記念盤は本人の意志に従う形で、CD、Blu-ray、さらにレコードとカセットテープ、そして音楽ダウンロード配信でリリースされる。

常に世界レベル最高級の音質での作品提供を追求するナイアガラレコードは、『ロンバケ』40周年記念LP【完全生産限定盤アナログ】のリリースにあたり、この名盤にふさわしい最適なカッティング・エンジニアを国内外から模索。すると、タイミングよく近年はほぼ現役引退していた名匠ティム・ヤングから、“大滝詠一『A LONG VACATION』なら作業しても良い”との吉報が入り、この度、ロンドンのメトロポリス・スタジオにてサブマスターからのアナログ盤カッティングが実現した。

ティム・ヤングは、英CBSソニースタジオでカッティング・エンジニアとしてキャリアをスタート。ザ・クラッシュやセックス・ピストルズ、ザ・スミスなどのマスタリングでその名を馳せる。1993年にメトロポリス・マスタリングをイアン・クーパーとともに立ち上げた後もマドンナ、マッシヴ・アタック、シャーデー、クイーンなど歴史的な大ヒットアルバムを多く手掛け、2008年には、ビートルズのアルバム「Love」の5.1マスタリングにて、アメリカ人以外では初となるグラミー賞(最優秀サラウンドサウンド・アルバム)を受賞している正にレジェンド。

今回も通常の半分のスピードでカッティングすることでより繊細で生々しい音質が得られる、ハーフ・スピード・カッティングという得意の技術を採用し、完成にあたり “当時のアルバムと聞き比べてボーカルの聞こえ方が良くなった。2021年の音になったと思う。” と語ってくれた。彼が手がけたこの『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』【完全生産限定盤アナログ】は、重量盤12インチ33回転1枚組という仕様で単品リリースされる。

また、同時発売の40周年記念ボックス商品『A LONG VACATION VOX』にセットされるアナログ盤のカッティングは、国内最高峰のSony Music Studios Tokyoで実施。こちらは重量盤12インチ、VOXのみ2枚組45回転の高音質仕様となり、今回の40周年では、ふた通りのアナログ盤サウンドを楽しむことが可能となった。

『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』は、CD4枚+Blu-ray Disc+レコード2枚組+カセット+豪華ブックレット+復刻版『A LONG VACATION イラストブック』+ナイアガラ福袋がセットになった「40周年記念VOX」と、CD、レコードの3種類のパッケージで2021年3月21日 にリリースされる。


■ 大滝詠一 『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』特設サイト
https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/LV40/

■ NIAGARA公式サイト
http://www.sonymusic.co.jp/artist/EiichiOhtaki/