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山崎まさよし、主演映画「影踏み」プレミアム先行上映会登壇イベントで北村匠海が「良いお兄ちゃんを持った」!

November 2, 2019 12:00

山崎まさよし

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山崎まさよし、主演映画「影踏み」プレミアム先行上映会登壇イベントで北村匠海が「良いお兄ちゃんを持った」!

「64-ロクヨン-」「クライマーズ・ハイ」などで知られるミステリー界の巨匠・横山秀夫の「影踏み」(祥伝社文庫)が、主演に山崎まさよしを迎え映画化。その公開がいよいよ11月15日(金)(群馬県は11月8日(金)先行)と迫る中、10月31日(木)東京・テアトル新宿にてプレミア先行上映会が開催され、舞台挨拶には主演の山崎まさよし、ならびに尾野真千子、北村匠海、中村ゆり、滝藤賢一、鶴見辰吾、大竹しのぶの豪華キャストと篠原哲雄監督が一堂に会した。

山崎が共演シーンが多かった北村に対して「匠海くんに空気を作ってもらい居心地が良かったです。」と語ると、北村は「この中でもダントツに後輩の僕に優しく、真っ先に迎えてくれたのがまさよしさんだったし、現場でものすごく助けられていましたね。」と返しながらも、手持ち扇風機を持って一人で遊んでいる山崎の無邪気な一面を暴露。思わず山崎も照れ笑いするシーンも。

yamazaki220191102.jpg映画主演が14年ぶりの山崎は共演者に対して失礼がないよう心がけていたらしいが、「月とキャベツ」で約23年ぶりに共演した鶴見との久々の共演や、俳優陣の優しさに対し「感動しながら現場にいました。」と答えた。鶴見は山崎に対して、 以前ジプシーキングのコンサートの時にトレイで偶然再会した笑い話も踏まえ、「変わってないなぁというところもあるし、やっぱりミュージシャンとしてご自分の道を歩いてきた貫禄みたいなものもあるし、久しぶりでワクワクして。長いこと俳優やっているとこいう素敵な瞬間があるなと噛み締めながら現場に行きました。」と久々の共演に笑顔を見せた。

「月とキャベツ」の時はミュージシャン役だった山崎。篠原監督は「(あの時は)等身大の山ちゃんとやれたんだけど、今度は反社的存在で登場しているので普段の山崎まさよしと違う魅力が現れます。ライヴでのちょっとユニークな山ちゃんと違うダークサイドを楽しんで頂ければと思います。」と、今作での山崎の魅力に触れた。

歌を歌っている姿が魅力的に映っていたと語る尾野は、シンガーソングライターを本職とする山崎主演の映画からのオファーについて、「一度ご共演したいという気持ちがあり、即決めしました。」と言いながら互いにふざけてお辞儀をするも、「だそうです。山崎さん。」とMCの伊藤さとり氏から話を振られると山崎は「え?いやいや…その、二つ返事で、即決めで…これから私も即決めで(笑)。」と冗談めかした口調でコメント。照れを隠しきれないたじろき気味の山崎の姿は会場を温かい笑いに包んだ。
更に中村は、中学時代の親友が山崎の「One more time,One more chance」を大好きだった当時を振り返りつつ、今作での共演が決まった旨をその友人にも話したこと、ロケの移動で「One more time,One more chance」を聴き返しながら過ごしたことなどを語った。

今作で主演するかもしれないことを山崎から電話で告げられた大竹。「私もちょっとだけ出して」とふざけ気味に言ったことが現実になったエピソードに、会場や共演者からも驚きの声があがった。また、山崎の魅力について訊かれると、北村も参戦。
「こんなこと言うのは大変失礼かもしれないけど、可愛らしい一面が多い。(北村)」「そうそう、そうだよね。(大竹)」「 誰からも愛される人。(北村)」「あと優しいです。初めて隣に立っただけで優しい人なんだなと分かる。(大竹)」「僕がひとりでホテルにいることが多かったんですが、夜、コンコンって来て、“一杯どうや?”みたいに誘ってくれるのは、まさよしさん。本当に助けられていましたね。そういう一面が僕も大好きです。(北村)」
惜しげもなく山崎の魅力を話す二人に、再び精一杯照れを隠すように冗談めかした雰囲気でお辞儀をする山崎だが、その行動とは一転「非常に光栄です。演技経験もそんなにないですし…。しかも音楽もやらせて頂いてミュージシャン冥利にも尽きます。」と真面目な口調で語った。

「影踏み」原作の横山氏と、篠原監督、山崎が群馬の「伊参(いさま)スタジオ映画祭」の審査員として繋いだ出会いが今作映画化へと結びついたわけだが、横山作品のファンでもある山崎は「非常に痛快なんですよね。謎解きもそうですし、スピード感もあって。だから今回の映画もすごくスピード感のある展開になっています。」と横山作品と今作の魅力に触れた。山崎の演技に対して滝藤は、俳優同士のセッションとは違う台詞の出方に意表を突かれることもあったらしく「ご一緒するのが楽しかったです。」と語った。

ここで、“ノビ師”という今作の山崎の役どころを踏まえ「共演者の中から盗みたいもの」をテーマに、それぞれが羨ましく、自身にも欲しいと思うものを回答。

<鶴見>大竹の演技に対する追求力と情熱。
<大竹>北村の若さ。
<北村>山崎の歌声。
<尾野>山崎の歌声。
<中村>尾野の天真爛漫さ。
<滝藤>中村の色気。
<山崎>滝藤の髪型。
<監督>山崎の演奏力。

笑い交えて盛り上がったこのテーマだが、今年9月に開催された【Augusta Camp 2019】でサプライズゲストとして登場した北村は、この映画の主題歌「影踏み」を山崎と二人で歌っている。このテーマではその時の様子を振り返りながら「物凄かったです!まさよしさんの声は痺れるものがあって、感動していました。真横で、一番良いところで聴かせてもらっていたので(山崎の声が)欲しいですね。」と語り、山崎は北村に対して「すごく堂々としていて。勿論御本人は緊張していたかもしれませんが、出てきた時にすごかったんです、歓声が。あんまりオーガスタのアーティストから出たことのない歓声でブワーっとなったんで、呼ばんかったら良かったかなと(笑)。」と褒めから爆笑へ導いた。クルクルに巻いた滝藤の髪型が欲しいと答えた山崎は、自身が天然パーマのため、髪を伸ばしていると梅雨時期などはこの日の滝藤のような髪型になるらしいが、自分がやるとブロッコリーみたいになってしまうと、再び会場を爆笑させた。

更に滝藤が11月2日生まれ、北村が11月3日生まれ、尾野が11月4日生まれということで、山崎からそれぞれに11月の花ガーベラをアレンジした花束をサプライズプレゼント。

hanataba20191102.jpgバースデーソングを会場全員で歌う中、花束がそれぞれに渡されると 滝藤は「43(歳)です。あと40年は俳優やれると思うので、またこの皆さんで楽しいもの作れたら嬉しいです。どうもありがとうございます!」と役者らしいコメント。尾野は「38(歳)です(笑)。いやぁ…あの…嬉しいですね、サプライズ。サプライズ大好きです!ありがとうございます!」と、驚きで言葉に詰まりながらも屈託ない笑顔を見せた。更に北村は「本当にびっくりです。ありがとうございます。僕は22(歳)になります。さっきロケバスの中でふいにまさよしさんに、“匠海くん、ギターあげるよ。”って言われて、“ありがとうございます!たまたま誕生日が近くて良いプレゼントです!”って言ったら誕生日を知っていたという…(笑)。なんか、良いお兄ちゃんを持ったなと思います。(北村)」と、山崎の優しさが垣間見えるエピソードも出しつつ感謝を述べた。

yk320191102.jpg登壇イベントも終盤。監督は「長編映画としては23年ぶりに当時と同じ劇場で公開出来るというのは、考えてみれば奇跡的なことかなと思っていて、タイプやジャンルは違う映画なんですけど、何か通じ合うものが「月とキャベツ」と、この映画にはあるんじゃないかと思っています。」と語り、監督と山崎の23年の変化を踏まえ、この上映会に来た観客へ「楽しんで観てください。」とコメントした。
尾野は「色々な要素が含まれた、あっという間に観れちゃうとても良い映画。」と語り、北村は「僕の役が説明するのに一番むずかしいんですが、全部ひっくるめて色んな形の大きな愛に包まれた映画だなと思いました。僕自身も、映画を観て優しい涙が流れました。是非とも今日来てくれた皆さんに真っ先に体感して頂けたら嬉しいと思います。」と語った。

最後に山崎は「私事で恐縮ですが、今年25周年目に入りまして。」と自身のデビュー25周年イヤーに触れると、素晴らしい共演者や長年付き合いがある篠原監督との再タッグを喜ぶ。更に今作では役者としてだけでなく主題歌ならびに劇伴も担当。「すごく映画に寄り添った良い主題歌も書けた気がします。ちょっとやりすぎ感はあるかもしれないんですけども(笑)、このアニバーサリーで良い作品に関われたこと、本当に光栄に思っていますし、感謝しています。今日は皆さん楽しんでください。」と今作への思いを伝え、登壇イベントは終了した。

映画「影踏み」は11月8日(金)に群馬県先行公開、11月15日(金)に全国公開される。

なお、ポップシーンでは「山崎まさよし 25th Anniversary」コンテンツの一環として、「山崎まさよし✕篠原哲雄監督 対談インタビュー」を後日掲載予定。

取材・文・写真:秋山雅美(@ps_masayan


■『影踏み』公式サイト
https://kagefumi-movie.jp/

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