山崎まさよし、映画『影踏み』舞台挨拶で「この作品は宝物」更に主題歌を熱唱!
October 5, 2019 23:00
山崎まさよし
「64-ロクヨン-」「クライマーズ・ハイ」などで知られるミステリー界の巨匠・横山秀夫の「影踏み」(祥伝社文庫)。主演に山崎まさよしを迎えて映画化が決定し話題となる中、いよいよ11月8日(金)群馬県先行 、11月15日(金)全国公開となる。
その完成を記念し、10月5日(土)東京・中野サンプラザにて、映画『影踏み』完成披露上映会&Quartet Special Concertが行われ、主演の山崎まさよしと、篠原哲雄監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
MCの伊藤さとり氏が二人を呼び入れると、大きな拍手を受けて山崎、篠原監督が登場。映画の主演としては『8月のクリスマス』(2005年)から約14年ぶりの山崎。「先行上映ということで、撮影とかで海賊版を作らないように(笑)。」としょっぱなから会場を笑わせる。山崎と篠原監督と言えば、1996年に公開され当時大きな話題を集めた映画『月とキャベツ』を思い出す人も多いだろう。約23年ぶりに再び奇跡のタッグを組んだ二人。篠原監督は「満を持してこの時期に公開ということになりましたので、是非皆さん今日観て頂いて色々な人に伝えて下さい。」と挨拶。
『影踏み』のロケ地は『月とキャベツ』同様、群馬県。実は『月とキャベツ』がきっかけのひとつとなって今も続く「伊参(いさま)スタジオ映画祭」に篠原監督が審査員、山崎がゲストで呼ばれた時に同映画祭のシナリオ大賞審査員の横山秀夫氏と出会ったことで『影踏み』の映画化が実現したという。昔から横山秀夫作品のファンだった山崎は、「非常に気さくで穏やかな人で。最初怖いかなと思ったんですけど。」と横山氏の印象を語る。篠原監督は、『月とキャベツ』を「伊参スタジオ映画祭」でもずっと上映し続けていることから次なる作品の話になり、山崎が横山氏のファンだったことに加え、「影踏み」だけが映画化されていなかったことで、この作品でメガホンを握ることとなったと言う。
更に今回山崎は主演俳優というだけでなく、主題歌ならびに劇伴を担当。「僕は自分の芝居を観ながら音を作るという、非常に恐ろしいことをやらさせて頂いて。」と冗談めかしな口調で言うも、俳優が本業でないことに不安があったと言う。しかし「でも最後ミュージシャンとして主題歌で締めくくれたんで、僕はもう感無量ですね。」と、映画に対して充実感も感じているようだ。
「いつも芝居が、会うたびに上手くなっていくんで今回は安心して任せました。」と言う篠原監督に対して山崎は恐縮げにお辞儀をする。篠原監督にとって『月とキャベツ』は初の長編映画であり、山崎にとっても役者初の作品。長きにわたる付き合いで山崎は篠原監督について「信頼もしてますし、色々なことも相談していました。もう映画人ですから。寝る前まで…寝てからも多分映画のことしか考えてらっしゃらないと思うので、絶対の信頼を持って一緒にさせて頂きました。」と語るも、すぐ横で照れている監督の姿に「何、照れてるんですか(笑)。」と、すばやくツッコミ。
また「久しぶりの主演で緊張されませんでしたか?」というMCからの質問には「キャストを発表された時点で辞めようかなと思いました(笑)。」と本音まじりの発言で笑いを取りつつ、出演者の北村匠海について「若いながらもしっかりしてて、現場を雰囲気でひっぱっていってくれた。」と語る。
山崎と北村とは2ショットが多く「非常に二人が意気投合している感じがよく分かって、ある意味引っ張ってもらってるところはあるけれど、まぁでも、山ちゃんありきで進んでいるところはあるんですよね。」と篠原監督。
山崎にとってこの作品は宝物だと語る。 篠原監督は今まで主役だった山崎が突然音楽家の顔を見せるため、「山ちゃんの中でいろんな面が現場でもころころ変わっていたんじゃないかなと思ってね。僕もこういうのは珍しいっていうか久しぶりだったので、そういう作り方が出来て、いやぁ面白かったです!」とコメントし、編集中「もう観たくない!」と、もがく山崎のエピソードも明かした。更に「今までの山崎まさよしさんの音楽にはない部分もあると思うんです。」と続け、主演ということだけでなく、音楽の側面からも興味深い作品であることを感じさせた。
今作は群馬でオールロケだったことから、群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」がお祝いに駆けつけ、 舞台挨拶の後半を盛り上げ舞台挨拶は終了。
映画上映後、ヴァイオリンなどの弦楽器4重奏と共に【Quartet Special Concert】へ。
デビューシングルの「月明りに照らされて」や『8月のクリスマス』の主題歌でコンサートをスタートさせると『月とキャベツ』の主題歌「One more time,One more chance」を熱唱。色褪せぬ名曲に会場は魅了された。ステージが終了するも、当然会場からはアンコールを求める大きな手拍子が。それに応えるように山崎がステージに姿を現すと「またスクリーンでお会いしましょう」と挨拶。最後に本作の主題歌「影踏み」の完全版を披露すると、名曲の数々を堪能したファンからの大きな拍手に包まれコンサートは終了した。
デビュー25周年目に突入した山崎まさよしは3年ぶりとなるオリジナルアルバム『Quarter Note』を11月13日(水)にリリース。アルバムには『影踏み』の書き下ろし主題歌「影踏み」を含む全11曲を収録。初回限定盤にはボーナスディスクとして映画「影踏み」オリジナル・サウンドトラックが付属した2枚組仕様となる。そして『影踏み』はいよいよ11月15日(金)に全国公開!(11月8日(金)群馬県先行)。是非併せてチェックして欲しい。
取材・文:秋山雅美(@ps_masayan)
■『影踏み』公式サイト
https://kagefumi-movie.jp/
■ 山崎まさよし オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/yama/
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Information
映画『影踏み』
11月15日(金)全国ロードショー
11月8日(金)群馬県先行公開
出演:山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海
中村ゆり 竹原ピストル 中尾明慶 藤野涼子 下條アトム 根岸季衣 大石吾朗 高田里穂 真田麻垂美 田中要次 滝藤賢一 鶴見辰吾 /大竹しのぶ
原作:横山秀夫「影踏み」祥伝社文庫)監督:篠原哲雄 脚本:菅野友恵 音楽:山崎将義
配給:東京テアトル コピーライト:© 2019「影踏み」製作委員会
- STORY -
単なる「空き巣」ではなく、深夜に人の居る住宅に侵入し盗みを働く、通称「ノビ師」と言われる泥棒。寝静まった民家を狙い“現金”を盗み出す忍び込みのプロで、その中でも真壁修一(山崎まさよし)は一線を画すスゴ腕のノビ師。証拠も残さず決して口を割らない、その高く強固な壁を思わすしたたかさから、いつしか警察からは「ノビカベ」とあだ名された。ある夜、修一は侵入した稲村邸の寝室で、夫の寝ている側に火を放とうとする妻・葉子(中村ゆり)の姿を目撃する。咄嗟の行動で放火現場を止めに入ったが、その直後、修一は逮捕される。2年後、刑期を終えた修一を迎えてくれたのは弟・啓二(北村匠海)、そして恋人の久子(尾野真千子)だけ。ただ、修一の頭にはこの2年ずっと気がかりなことがあった。何故、あの日の侵入がバレていたのか?何故、自分だけが逮捕されたのか?そして、あの時夫を殺害しようとしていた妻・葉子の行方は...
Release
山崎まさよし
「Quarter Note」
2019年11月13日発売
-収録曲-
1.「Regression」
2.「愛にコリータ」
3.「Eyes On You」
4.「ロートルボクサー」
5.「知らんけど」
6.「アイムホーム」(テレビ東京系 金曜8時のドラマ「駐在刑事」主題歌 2018年放送
7.「回想電車」(近鉄TVCM「語りたくなる、伊勢志摩。(2019 春 伊勢神宮編)」/「語りたくなる、伊勢志摩。(2019秋 鳥羽・志摩編」曲)
8.「影踏み」(11月15日全国公開映画「影踏み」主題歌)
9.「プロフィール」
10.「インターバル」
11.「Find Song」
■ 初回盤ボーナスCD
<収録内容> 全8曲
映画『影踏み』オリジナルサウンドトラック
1. Theme of MAKABE -Piano-
2. Theme of MAKABE -All Instrumental-
3. Theme of HISAKO -Piano-
4. Theme of HISAKO -All Instrumental-
5. Theme of YOKO -Piano-
6. Theme of YOKO -All Instrumental-
7. Sun & Moon
8. Sun & Moon -Instrumental-
■ CD購入者特典
クリアファイル(アーティスト写真のアザーカットを使用)