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ポール・マッカートニー「変装して一般の人達と劇場で観た、いい作品だったよ!」映画『イエスタデイ』

October 5, 2019 12:00

映画

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ポール・マッカートニー「変装して一般の人達と劇場で観た、いい作品だったよ!」映画『イエスタデイ』

アカデミー賞監督ダニー・ボイルと、アカデミー賞ノミネート脚本家リチャード・カーティスが贈る最新作『イエスタデイ』が10月11日(金)に日本公開される。(東宝東和配給)。

本作は「もしも自分以外にザ・ビートルズを知らない世界になってしまっていたとしたら!?」というユニークな設定で、音楽、夢、友情がザ・ビートルズの名曲に彩られ展開していく壮大なドラマ。また、ヒメーシュ・パテル、エリー役のリリー・ジェームズらフレッシュで個性的なキャストに加え、日本でも大人気のエド・シーランの出演も大きな話題を呼んでいる。

本作はザ・ビートルズがいなくなった世界を舞台に、彼らの楽曲でストーリーが進行していく。権利元はもちろんのこと、ポール・マッカートニーとリンゴ・スター、そしてジョン・レノンとジョージ・ハリスンの関係者の承認が得られなければ、本作を製作することはできなかった。

ザ・ビートルズの大ファンであるリチャード・カーティスと製作会社ワーキング・タイトルは早い段階から交渉に取り掛かったそう。一方、ダニー・ボイル監督は「この企画に参加する前、私が映画でしようとしていることをポールとリンゴ、オリヴィア・ハリソンとオノ・ヨーコへ手紙を書いた」と4通の手紙を書いたと明かしている。「誰かしらは怒ったりするだろうと懸念していたんだけど、リンゴとオリヴィアからとてもラブリーな返事をもらった。詳細は言えないが、とても私にとって特別なものになったよ。」と無事承諾を得て、製作へと進めることができた。

また、本作には音楽プロデューサーのアデム・イルハンと作曲家のダニエル・ペンバートンが参加し、ザ・ビートルズの楽曲に対して人々が抱く感情的なつながりを損なうことなく、曲を解釈し直すことを目指した。ペンバートンは「これは音楽の力を題材とした素晴らしい作品だ。音楽は人々を結びつけ、世界を変えることもできる。音楽が持つパワーと再びつながれたことこそが最高のご褒美だった」と本作に関わることができた喜びを語っている。

また、先日、元ザ・ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーは妻ナンシーと劇場で本作を鑑賞したそうで、「僕にとっては好都合のストーリーだよ。僕たちは後列に座っていたんだけど、観客の1人が“これはポールによる偉大な曲だ”と言っていてちょっと恥ずかしかったな(笑)観客と一緒に観れてよかった。いい作品だったよ」とアメリカの番組でコメントしている。

本作の核でもある“ザ・ビートルズの楽曲”を見事にストーリーへ組み込むことに成功し、製作陣の音楽愛に溢れた本作に、ぜひ注目してほしい。

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