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映画『引っ越し大名!』初日舞台挨拶オフィシャルレポート

September 2, 2019 16:30

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映画『引っ越し大名!』初日舞台挨拶オフィシャルレポート

『超高速!参勤交代』シリーズで、これまでになかったユニークな視点で時代劇の新しいジャンルを開拓し、大ヒットを収めた土橋章宏の傑作時代小説「引っ越し大名三千里」を『のぼうの城』を手掛けた犬童一心監督がメガホンをとり、星野源ら豪華キャストを迎えて映画化した『引っ越し大名!』。公開初日を記念して主演の星野源、共演の高橋一生、高畑充希、及川光博、濱田岳、犬童一心監督が舞台挨拶に登壇した。

上映後の和やかな余韻に包まれた会場にキャスト、監督が登壇すると盛大な拍手に包まれた。いよいよ公開初日を迎えた同日に公式Instagramも開設した星野は「みなさん今日はありがとうございます。本日Instagramをはじめました星野源です」と挨拶し、会場の笑いを誘うと「公開を迎えられてものすごく、ものすごく嬉しいです。撮影から1年以上空きましたが、こうやって初日迎えられて嬉しいです。ほんとに嬉しい」と、感無量のコメント。

本作で激しい殺陣に挑戦した高橋は撮影について「過酷は過酷でしたけど、出来上がった作品をみると救われます。こんなに楽しい作品になって、キャストの皆さんも仲が良かったので炎天下のなかでも楽しく過ごせました」、乗馬に初挑戦した高畑は「馬のテンションが上がるとすごいスピードになるので、怖すぎて顔が固まったんですけど、それがいい具合に意志強く走っているように映って安心しました。この作品は楽しいし、ジーンとするし、いろんな人に見てほしいと思う映画になりました」とそれぞれ振り返った。

本日も絶好調の麗しの殿、及川光博は「王子から殿に転職しましたから」と会場を笑わせると、松平直矩という実在の大名を演じたことについて「気をつけたところはお殿様としての風格と男色家としての素顔…そのギャップですかね」とチャーミングな魅力を放つ直矩のポイントを語った。

犬童監督も「この3人は撮影中にずっと集まって楽しそうに話しているんです」というほど仲がよかった星野、高橋、濱田。「一生さんとは何度か共演させていただいていますが、本当に2人とも優しいお兄ちゃんという感じで」と語る濱田は、取材にいないにも関わらずよく星野、高橋から話題にされることが明かされると「何を話したんですか?」と質問。すると「悪口だね」と高橋が冗談で即答し、「言うんじゃないよ、取材で悪口を…どうかしてるぞ、そんなの(笑)」と息ぴったりのやりとりを見せ、会場が笑いに包まれる一幕も。そんな愉快で豪華なキャストが集結した本作、犬童監督は「適材適所のキャスティングで、僕が子供の頃に頃に見た時代劇の楽しさが再現できた気がします」と自信を見せた。

そして本作のタイトル『引っ越し大名!』にちなみ、登壇者同士がお互いを「〇〇大名」かを答えることに。及川は星野を「インスタ大名」と本日始めたばかりのInstagramに触れながら名付けると、星野本人からも「今日始めたのに!?」と思わずツッコミが。しかし、実際は「人を嫌な気分にさせない方だなと初対面から思っていて、穏やかなコミュニケーションを取る方だなと。撮影現場でも僕が離れたところで、マイ扇風機の風に当たっていると話しかけに来てくれるんです」と撮影中のエピソードを交えながら、星野は「気遣い大名」であることを明かした。

濱田もそんな星野の気遣いに触れたそうで、そのあまりの優しさに「こんな優しい人は大名になれません」とバッサリ、登壇者を笑わせていた。星野は高畑について、なぜか「肉大王」と回答。「大王になっちゃった!焼肉大名です」とお茶目な言い間違いに笑いながら、「いつもはすごく上品でお美しいんですけど、お肉食べている時、すごくかっこいいんですよ」と意外な一面を披露すると、高畑も「野生が止まらない」とユーモアのある返しでこれを認めた。犬童監督は高橋が「腕組み大名」だったと明かす。「撮影中に腕組みしている印象がすごくあるんです。撮影場所の横で腕組みをしている、星野さんとも腕組みしながら話してて」と犬童監督が理由を語ると、高橋からすかさず「でも心理学的に腕組みって拒絶って意味らしいんですよね」とまさかの発言が。しかしこれにはちゃんとした理由があったようで「着物を着ると、所作的にしてしまうんですよね。落ち着くんです」と役者ならでは!という理由で弁明した。

hikkoshi2019090202.jpg終始楽しいトークが繰り広げられるなか、公開を祝し、登壇者全員で鏡開きをすることに。観客と一緒に「よいしょ、よいしょ、よいしょー!」の掛け声で樽を割ると、なんと中から『引っ越し大名!』にかけて引っ越し蕎麦が!最後に「脚本を読んでこれは面白いなと思って、ぜひ出たいと思ったあの日からすごく長い時間が経ちまして、やっとこの日を迎えられて嬉しいです。皆さんと現場で楽しくお話したり、苦労を共にした思い出が、映像の中で素晴らしい作品として昇華されているのを観て僕はものすごく嬉しかったです。小さいお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまでどんな人でも楽しめて、現代の日本でいま観るべき、観て楽しい時代活劇だと思いますのでぜひ何度でも観に来てください。」と締め、舞台挨拶は大盛り上がりのまま幕を閉じた。
 

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