ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年記念エディション発売決定!
April 5, 2017 23:00
The Beatles
ザ・ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の発売50周年を記念したスペシャル記念エディションのリリース決定!
5月26日(金)世界同時発売!
新たにステレオ及び5.1サラウンド・オーディオでミックスした『サージェント・ペパー』に加えて、未発表のセッション・レコーディング、映像素材、および特別パッケージ
スーパー・デラックス・ボックス・セットには、1992年に制作された未発売のドキュメンタリー映画『ザ・メイキング・オブ・サージェント・ペパーズ』を復元収録!
2017年4月5日 ロンドン発
50年前の6月1日、ザ・ビートルズのジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターは、サマー・オブ・ラヴの先駆けとなる『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を発表して、世界を驚嘆させた。この画期的な名作はポピュラー・ミュージック界において、世界規模でもっとも高評価を得たアルバムになった。これを記念してザ・ビートルズは、本年5月26日に、豪華な『サージェント・ペパー』の記念エディションを発売。(日本発売元:ユニバーサル ミュージック合同会社)。5.1サラウンド及びステレオでお届けする、このアルバムのミキシングはジャイルズ・マーティンとサム・オケルが担当し、特別に34曲以上の未発表音源も収録。
「50年後の今、僕たちはこのプロジェクトをとても懐かしく振り返りながら、当時4人のメンバーと、偉大なプロデューサー、そしてエンジニアたちが、これほどまでに長持ちする芸術作品をどうやって作り上げたのかと、少々の驚きを感じている。本当にすごいことだと思う」。ポール・マッカートニーは、新たにこの『サージェント・ペパー』の記念エディションのために書き下ろしたイントロダクションで、こう語る。
「『サージェント・ペパー』は、あの時代の雰囲気を的確に捉えていたと思う、そして多くの人たちが、あのアルバムに刺激を受けて本気になったんだ」とリンゴ・スターは、記念盤付属の書籍で当時を振り返っている。
4月22日のレコード・ストア・デイには、1966年11月に開始した『サージェント・ペパー』のレコーディング・セッションで最初にレコーディングされたザ・ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」の7インチのアナログ・シングルを特別限定盤として発売。これらの2曲はアルバムには収録されずに、1967年2月に両A面シングルとしてリリース。当時、今後のザ・ビートルズの動向について様々な憶測が執拗に飛び交う中で、このシングルは、1966年8月にリリースされた『リボルバー』と、その10ヶ月後にリリースされた『サージェント・ペパー』との間の、当時としては長いと思われていたギャップを埋める役割を果たした。
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』がリミックスされ、セッション・レコーディングを追加してリリースされるのは、今回が初めてのこと。また、リミックスに関しては、2003年に『レット・イット・ビー・ネイキッド』がリリースされて以来となる。『サージェント・ペパー』の新たなステレオ及び5.1サラウンドのオーディオ・ミックスを実現するために、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとミキシング・エンジニアのサム・オケルは、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオの卓越したエンジニア陣、及びオーディオ復元のスペシャリストたちと共に作業を行った。記念エディ本ではすべてのセットに、マーティンが新たにステレオ・ミキシングした『サージェント・ペパー』アルバムが含まれている。ミキシングは、オリジナルの4トラックのセッション・テープを音源として使用し、ジャイルズの父親ジョージ・マーティンのプロデュースによる、ザ・ビートルズが好んだオリジナルのモノラル・ミックスを参考にしながら行なわれた。
■ ザ・ビートルズ公式ホームページ(日本)
http://um-llc.jp/beatles/
■ ザ・ビートルズ・ストア・ジャパン
http://smarturl.it/bstore_aqr
■ ザ・ビートルズ日本公式Facebook
https://www.facebook.com/thebeatles50jp
■ ザ・ビートルズ日本公式Twitter
https://twitter.com/usm_thebeatles
Information
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』記念エディション詳細
□ 1CD
新たな『サージェント・ペパー』のステレオ・ミックス。オリジナルのイギリス盤の「Edit for LP End」(LPの溝の最後の部分)も収録。
□ 2枚組CD及びデジタル
1枚目のCDは、新たにステレオでミキシングされたアルバム。2枚目はアルバム収録の13曲の未発表の完全テイクを含む18曲を新たにステレオでミキシングして、アルバムと同じ曲順に並べたCD。2枚目のCDには、新たにステレオでミキシングされた未発表の「ペニー・レイン」のインストゥルメンタル・ヴァージョンと2015年のステレオ・ミックス、そして未発表の「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の完全な2テイクも収録。
□ 2枚組LP
180グラムの2枚組LPには、新たにステレオでミキシングされたLPアルバム。2枚目のLPはアルバム収録の13曲の未発表の完全テイクを新たにステレオでミキシングして、アルバムと同じ曲順に並べたものを収録。
□ スーパー・デラックス:6枚組のボックス・セット
CD1:新たにステレオでミキシングされたアルバム
CD2&CD3:*スタジオ・セッションでレコーディングされた33曲。ほとんどが未発表で、初めて4トラックの
セッション・テープからミキシングしたもの。レコーディングの日付通りの曲順で収録。
*「ペニー・レイン」の新たなステレオ・ミックス、そして2015年にステレオ・ミックスした「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」も収録。
CD4:*アルバム・オリジナルのモノラル・ミックス、及び「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と
「ペニー・レイン」のシングル音源からダイレクト・トランスファーしたもの。
*キャピトル・レコードがアメリカでのプロモーション用に制作したモノラル・シングル・ミックスの「ペニー・レイン」
*「シーズ・リーヴィング・ホーム」、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、そして「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」の未発表の初期のモノラル・ミックス。(このミックスは、1967年にテープ
から消去されたと思われていたが、アニヴァーサリー・エディション用にアーカイヴを探した際に発見された)
ディスク5&6(ブルーレイ&DVD)
*ジャイルズ・マーティンとサム・オケルの手によるアルバム、及び「ペニー・レイン」の新たな5.1サラウンドのオーディオ・ミックスと、同じく彼らが2015年に手がけた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の5.1サラウンド・ミックス。
*アルバムと「ペニー・レイン」の新たなステレオ・ミックスのハイレゾ音源と、2015年にステレオ・ミックスされた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のハイレゾ音源。
*映像:「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」、「ペニー・レイン」そして「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のオリジナル・プロモーション・フィルムの4K復元版。及び未発表のドキュメンタリー映画(1992年放映)の復元版。ドキュメンタリーではマッカートニー、ハリスン、そしてスターへの突っ込んだインタヴューがフィーチャーされている。また、ジョージ・マーティンがスタジオ内での様子を紹介。
“皆が素晴らしい時間を過ごせると約束するよ”
ザ・ビートルズが3Dコラージュで様々なヒーローたちに囲まれている奇抜なポップ・アートのアルバム・ジャケットを含む鮮やかなアートワークは、ピーター・ブレイクとジャン・ハワースがバンドと共に作り上げた。オリジナルのアートワークは、記念エディションのすべてのヴァージョンで使用されており、レコードに付属していた“サージェント・ペパー”のインサートも含まれている。6枚組のスーパー・デラックス・セットは、12インチ×12インチのボックスに3Dレンチキュラーでアートワークが施され、ボーナスとしてポスターが2枚と144ページの豪華本を収容。この本ではポール・マッカートニーとジャイルズ・マーティンが新たに前書きを書き下ろしている。本編は、1曲毎の詳しい解説とレコーディング情報、アルバム・ジャケットのデザインについて、このアルバムの音楽的に画期的であること、そしてこのアルバムが歴史に与えた影響などの内容で、ビートルズ研究者、作家、ラジオ・プロデューサーのケヴィン・ハウレット、作曲家で音楽学者のハワード・グッドール、音楽プロデューサーでライターのジョー・ボイド、そしてジャーナリストのエド・ヴァリアミーとジェフ・スレートが執筆し、レアな写真や手書きの歌詞、アビイ・ロード、スタジオ所蔵の書類や、オリジナルの『サージェント・ペパー』の媒体広告の複製なども収容されている。2枚組CDには、ボックス・セットの書籍から抜粋されたスリップケース入りの50ページのブックレットを収容。そしてLP2枚組では、アルバムの見開きジャケットが忠実に再現。
“ショーを楽しんでくれるといいな”
多くの素晴らしいアイデアが偶然の産物であるように、この『サージェント・ペパー』のアイデアも最初は、ポールとザ・ビートルズのローディのマル・エヴァンスが飛行機の中で交わした会話から始まった。マルが塩と胡椒[ソルト&ペパー]を取ってくれ、と頼んだところ、ポールは“サージェント・ペパー”と聞き間違えた。その人物はどういう人だろうという考えがポールの頭の中に根付き、彼の想像力は、最終的にはザ・ビートルズをエドワード朝時代のミリタリー・バンドである“サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド”にするという話で開花。ザ・ビートルズの『サージェト・ペパー』のクリエイティヴ面での水源は、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』や、ヴィクトリア朝のサーカスのポスター(「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」)、朝食シリアルのTVコマーシャル(「グッド・モーニング・グッド・モーニング」)、ジョンの幼い息子ジュリアンの書いた絵(「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」)、ニュースで聞いたティーンエイジャーの家出(「シーズ・リーヴィング・ホーム」)、そしてヒンズー教の教え(「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」)と実に様々な源流から流れて来た。
“耳を傾けておくれ 君に歌を歌うから”
当時は4トラックのテープの録音機材を使用して、ザ・ビートルズはプロデューサーのジョージ・マーティンと共同で、ダビングを繰り返しながら、奇抜なアレンジや新技術を出来る限り取り入れて、彼らのイメージ通りのサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドを実現すべく、“不可能”に挑戦。ジョージ・マーティンがこう説明している。「テープでしか出来ないことをテープで録音しようとしている。これこそ別の種類の芸術スタイルだ」。ザ・ビートルズはアルバムのレコーディングのためにアビイ・ロードのスタジオ2で、400時間以上を費やし、セッションは1967年4月に、ようやく終了。
“今日ニュースを読んで 驚いたよ”
1967年6月1日にリリースされた『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は、当初は148週間、イギリスのチャート内にとどまり続けた。その内の27週間は、1位の座をキープ。最初にアメリカのチャートに入ったときには、アルバムは200位内にとどまっていた88週の内の15週間、1位の座に居続けた。『サージェント・ペパー』は、最優秀アルバム賞を含む4部門でグラミー賞を獲得。音楽史上、最も影響を与えたアルバムであり、最も売れたアルバムのひとつである。2003年に米国議会図書館は、『サージェント・ペパー』を“文化的、歴史的、もしくは審美的観点から重要なアルバム”と位置づけて、国家保存重要録音台帳に登録。『サージェント・ペパー』は、ローリング・ストーン紙の権威ある“偉大なアルバム500選”のトップに君臨している。