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ピチカート・ファイヴ、初期名作2作品をアナログ専門新レーベルから復刻!高品質CD規格&デジタル配信も同時リリース!

June 24, 2016 00:00

ピチカート・ファイヴ

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ピチカート・ファイヴのリーダーであり、現在は音楽プロデューサー/DJとして活躍する小西康陽が監修しオリジナル・マスターテープからリマスタリングしたアルバム『カップルズ』『ベリッシマ』が限定アナログLP、高品質CD盤として8月24日に発売されることになった。

オリジナル・リリース(1987年/1988年)以来となる今回の限定アナログLPは、この度ソニー・ミュージックダイレクトが新たに立ち上げたアナログ専門レーベル「GREAT TRACKS」第1弾作品として名匠バーニー・グランドマンによるカッティング、カリフォルニアRainbo Recordsでのプレスを経てリリースされる。

また、オリジナルアルバムとしては21年ぶりのリマスターとなるCDは、高品質ディスクのBlu-spec CD2での発売となり『カップルズ』にはカジヒデキ、『ベリッシマ』には西寺郷太(NONA REEVES)による書き下ろしライナーノーツが封入される。さらに8月24日より、同作品のハイレゾを含むデジタル配信も開始されるが、ピチカート・ファイヴのソニーミュージック時代のデジタル配信タイトルは今回が初となる。

詳細は、ソニーミュージック、ピチカート・ファイヴの特設サイトをご確認いただきたい。


■ 小西康陽コメント全文

ソニーミュージックがふたたびアナログ・レコードのリイシューをスタートさせることとなって、その第一回のリリースにピチカート・ファイヴの2枚のアルバムが選ばれたのはたいへんに嬉しいことです。

ラジオに始まってレコードプレイヤー、ステレオ、テープレコーダー、カセットテープ、CD、MD、デジタルオーディオプレイヤー、と、むかしから家電メーカーが新しいオーディオ機器を開発、商品化すると、その販売を促進させるために音楽ソフトが作られる。20世紀はほぼそんな順番で音楽が商品として流通していました。

ちょうど『ベリッシマ』が出る少し前、ソニーミュージックは競合他社に先駆けてCDを音楽ソフトの主力にして行こうと舵を切ったのでした。

そのソニーミュージックがふたたびアナログ・レコードを手がけるのですから、これは注目に値すると思います。今回のLPのカッティングとプレスこそ海外で行われましたが、すでにソニーミュージックは再びカッティングマシンをスタジオに備えようとしているとのこと。

ちなみに自分はCDや音楽配信の時代になってもずっと変わらずアナログ・レコードで音楽を聴いてきましたので、この新機軸は大歓迎です。今後、どんなカタログを復刻するのか楽しみでなりません。Oh! Penelopeの『Milk & Cookies』とか、ヤン富田さんの諸作品など、いまからアナログ化を期待している作品も少なからずあります。

ピチカート・ファイヴの作品も、今回の2枚が好評なら、次は7インチのフォーマットでアナログを出したいな、とか、いろいろと夢が広がっております。皆さまどうぞご期待ください、と、わたくしからも申し添えておきます。

2016年6月 小西康陽


■ ピチカート・ファイヴ特設サイト
http://www.110107.com/PIZZICATOFIVE2016

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