大橋トリオ、新作を携えた全国ツアーが開幕！「幸せな感じでしょ？」

2月に通算10枚目となるオリジナルアルバム『10(TEN)』を発表した大橋トリオが、4月1日（金）新潟公演より全国ツアー「ohashiTrio 2016 TOUR ～10 TEN～」をスタートさせた。3公演目となる4月9日（土）神奈川・関内ホールは本ツアーで関東圏初、大橋トリオとしても初めてライヴを行う場所。チケットも早々にソールドアウトとなった。

蒼いライトに照らされ、鳥のさえずりが優しく響く中、トレードマークのハットにジャケット姿の大橋が登場。スタンディングで迎えたオーディエンスのハンドクラップに包まれて、最新アルバム『10』のトップを飾る「恋するライダー」からライヴがスタートした。「すみません、のっけから。お座りください。飛ばしましたけど、ゆったりいこう」と語りかけ、「All On Earth」をはじめ、濃密な“大橋トリオの音楽”をじっくりと堪能させる楽曲を届けていった。

今回のツアーは、ハウスメイトCMソング「愛で君はきれいになる」、ほっともっとCMソング「アンジュリア」など、『10(TEN)』収録曲を中心にした構成で、ピアノ、キーボード、アコースティックギター、エレキギター、パーカッション、さらには笛も操ったりと、楽曲によってパートチェンジ。ジャンルレスな楽曲に優雅なテクニックと歌でオーディエンスを瞬く間に魅了。「ツアーでは初横浜ということで……いや、いいところですね。心地よくて。お客さんがいいからかな」と語っていたが、その心地よさがステージからそのまま伝わり、聴く者に深い余韻を残していく。

バンドメンバーの伊澤一葉（Key）、近藤零（B）、長岡亮介（G）、神谷洵平（Dr）と曲間やアウトロで見せるセッション、「Wonderland」などで見せるアンサンブルに鳥肌が立つ瞬間が何度もあり、ライヴ中盤には「ツアーでは毎回、面白いことできないかなと考えるんですけど、今回はコレです。ギター漫談じゃないですよ（笑）」と、エヴァリー・ブラザーズのカヴァー曲を披露。一気に60年代へとトリップさせ、「幸せな感じでしょ？」とひと言。幅広い音楽性を持つ大橋トリオだからこそ表現できる本カヴァーは見応えあり！

神谷洵平（Dr）にいたずらを仕掛ける遊び心やラップ（？）を無茶振りしたりとバンドメンバーと軽快な掛け合いも見せながら、「HONEY」などの珠玉曲をプレイ。最後に深く一礼し、ダブルピースしてステージを去ったが、優しく心地よい、そしてハッピーな余韻がいつまでも続く特別な一夜となった。

「ohashiTrio 2016 TOUR ～10 TEN～」は、4月21日（木）福島テルサFTホール、5月1日（日）大阪・オリックス劇場ほか、最終日の6月10日（金）東京・NHKホールまで全国15ヵ所で開催される。大橋トリオが紡ぎ出す極上な音楽の時間をぜひライヴで体感してほしい。


■ 大橋トリオ オフィシャルサイト
http://www.ohashi-trio.com/