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『ザ・ビートルズ1』デラックス・エディション収録ミュージック・ビデオ試写会レポート!

September 30, 2015 13:30

The Beatles

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2000年11月に発売され、イギリス、アメリカのシングル・チャートで1位を記録、 世界で3,200万枚、日本国内でも320万枚をセールスした『ザ・ビートルズ1』。不滅のビートルズ・ソング27曲を収録したこのアルバム、日本では史上最も売れた洋楽アルバムのひとつである。

その『ザ・ビートルズ1』の最新版が2015年11月6日にリリースされることは既にバンドの公式サイトで発表されたが、今回はCDのみならず映像作品としても発売。ザ・ビートルズ初のミュージック・ビデオ集として、デラックス・エディションには実に50曲ものビデオが収録される。その他演奏を収録した映像など、貴重なものが多数セレクトされた。

その『ザ・ビートルズ1』最新版の発売にあたり、9月28日(月) ユニバーサルミュージック合同会社内にて、マスコミ・関係者を招いてのミュージック・ビデオ集試写会が行われた。

ビデオが修復されるプロセス映像はザ・ビートルズYouTubeチャンネルにも紹介されているが、35mmのフィルムがスキャンされ、修繕や修復の結果、当時の彼らが実に瑞々しく映し出され、鮮やかに蘇っている。また、5.1サラウンドでのサラウンド・サウンド・ミックスはひとつひとつの音の粒が立っており、音の層の厚みを感じる。

20150930132956.jpg試写会ではApple Corps Ltd.のプロデューサー、ジョナサン・クライド氏によるプレゼンテーションもあり、ミュージック・ビデオの復旧にあたりBBCに勤めていた社員や、アメリカのコレクターから良いマスターテープを手に入れたという話にも及び、10曲のミュージック・ビデオを観ながらそれにまつわるエピソードなどを語った。


例えば“I Feel Fine”では、メンバーがスタジオでフィッシュ&チップスを食べている別テイクやがあり、ジョン・レノンは食べながらもアテレコをしているシーンも。
また、“Lady Madonna”のミュージック・ビデオは、実は“Hey Bulldog”のレコーディング風景だったらしく、試聴会では“Hey Bulldog”が入ったバージョンも披露。実は“Lady Madonna”のビデオを撮るためにクルーがスタジオへ向かったところ、メンバーが「今は違う曲を録音しているので “Lady Madonna”はやりたくない。」と言ったらしく、代案として“Hey Bulldog”のレコーディング風景を“Lady Madonna”のビデオとしてあてたらしい。

リンゴ・スターは“Penny Lane”の映像紹介で「(中略)もうあんなショットはだれも撮らない。ここからサプライズがはじまるんだ。馬の背に乗ったボーイズ。ボーイズは馬の乗り方を知らなかった。連中はばけものだ。バカでかい生きもの。オレたちはその背中に乗っていた。」と語り、ポール・マッカートニーは音声コメントで「(中略)撮影でいちばんよく覚えているのは、始終「リンゴはどこだ?」と言ってたことだ。ギャロップする白い馬に乗ったまま、地平線の向こうに消えていきそうな感じでね。」と語っている。

さらに、同時に発売される『ザ・ビートルズ 1+〜デラックス・エディション』(CD+2DVD またはCD+2ブルーレイ)には、計23曲のレア映像やオリジナル・ミュージック・ビデオの別ヴァージョンなどを収録したボーナス映像ディスクが付き、総時間3時間を超える映像を楽しむことができる。 

まさに<究極のビートルズ>を体験できる<究極のベスト盤>の登場となる。その1965年11月からちょうど50年。50本の映像が最高のクオリティで蘇る。

TEXT:秋山昌未


■ ユニバーサルミュージック ザ・ビートルズ
http://um-llc.jp/beatles/

■ UNIVERSAL MUSIC STORE ザ・ビートルズ
http://store.universal-music.co.jp/fs/artist/c/the-beatles

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