POPSCENE - ポップシーン
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H ZETTRIO with YUCCO MILLER、
2025年の終着点に刻まれた化学反応、2026年の次章を予感させた夜!

December 29, 2025 10:30

H ZETTRIO

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H ZETTRIO with YUCCO MILLER、
2025年の終着点に刻まれた化学反応、2026年の次章を予感させた夜!

12月27日(土)、東京DANCE HALL 新世紀にて、ピアノトリオH ZETTRIOとサックス奏者 ユッコ・ミラーによるスペシャルライブ「H ZETTRIO with YUCCO MILLER 〜祝 Release “DAZZLING NIGHT”〜」が開催された。都内最古にして最後のダンスホールを舞台に行われた本公演は、年の締めくくりにふさわしい熱狂の中で幕を閉じた。

暗転の中、最初にステージへ現れたのはドラムH ZETT KOU。鋭く刻まれるビートを合図に、KOUの紹介MCとともに、ベースのH ZETT NIRE、サックスのユッコ・ミラー、そしてピアノのH ZETT Mが一人ずつ迎え入れられるように登場した。

ユッコ・ミラーの合言葉「きゅるぴか〜」と、それに呼応するH ZETT KOUの掛け声が何度も飛び交い、楽器が重なるごとに音像は厚みを増していった。4人が揃った瞬間、フロアの熱量は一気に引き上げられた。

オープニングナンバー「Dragon Funk」から、強靭なリズムと切れ味鋭いフレーズが交錯。
続く「Terminal 7」では、H ZETTRIOの推進力あるリズムセクションと、ユッコ・ミラーの存在感溢れるサックスが絡み合い、序盤から会場の温度を一気に高めていく。

中盤では「Free fall」「Moments」「All Set (Funky)」「Continue」とテンポよく展開し、アンサンブルの完成度を明確に提示した。「Unbound」では即興性と一体感が前面に押し出され、ユニットとしての自由度の高さが強く印象づけられた。

後半は表情を変え、「ふわり」で一度空気を緩めた後、「Jungle Nya」「危険なアリバイ」で再び熱を加速させ、「Emotional」「Chili Chili」「Mood in the Dancing」では、ダンスホールの名にふさわしい濃密なグルーヴが生まれ、会場全体を音で包み込んでいった。

本編ラストの「Strong Point」では、4人それぞれの個性が明確に交差しながら、強度の高い音像へと収束し、大きな拍手がフロアを満たした。

アンコールでは「お正月」を披露。軽やかな導入から次第にグルーヴ感が増していく構成で、この4人だからこそ成立するアンサンブルが自然なうねりとなって広がる。

そして最後は、アルバムのリード曲「Dazz On」。H ZETT Mから観客へ「良いお年を!」と感謝の言葉が贈られ、祝祭感と高揚感を残したまま、2025年のステージは鮮やかに締めくくられた。

なお、H ZETTRIOは年明け1月5日(月)・6日(火)のBLUE NOTE TOKYO公演からライブ活動をスタートさせるほか、5月5日(火祝)にはこどもの日スペシャル公演など、すでに複数の公演が決定している。

一方、ユッコ・ミラーも2月にニューアルバムのリリースを予定していることが明かされ、それぞれの今後の動向にも注目が集まる。

本公演をもって、H ZETTRIOとユッコ・ミラーによる今回の共演は一旦区切りを迎える形となった。それぞれが今後の活動へと歩みを進める中で、本公演で示された音楽的な親和性と高い完成度は、両者の印象的な成果として強く刻まれた。

今後の再共演については未定とされているが、このグルーヴを再び体感できる機会を望む声も多く、今後の動向が注目される。

Photo by Hiroki Nishioka


■ H ZETTRIO オフィシャルページ
hzettrio.info