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コブクロ、東京ガーデンシアターで「KOBUKURO LIVE in TOKYO 2025「Let's meet at the live show!」」を開催!

June 14, 2025 13:30

コブクロ

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コブクロ、東京ガーデンシアターで「KOBUKURO LIVE in TOKYO 2025「Let's meet at the live show!」」を開催!

コブクロが6月13日(金)・東京ガーデンシアター(有明)で「KOBUKURO LIVE in TOKYO 2025「Let's meet at the live show!」」を開催した。

大阪と東京、二都市で行われた年に一度のスペシャルライブ。6月4日に大阪城ホールで開催された大阪公演は、大阪がコブクロ結成の地であり、現在開催されている大阪・関西万博のオフィシャルテーマソングを手がけていることもあって、激レアかつホーム感満載の盛り上がりとなっていた。そしてこの日の東京公演もまた、インディーズ時代の楽曲を中心とする濃い内容で6,466人のファンを楽しませてくれた。

ストリートライブの頃の貴重な映像が流れた後、小渕健太郎と黒田俊介が笑顔でゆっくりとステージに登場。結成当初のストリートライブと同じように「月刊コブクロ 東京特別号」と書かれたチラシを自分たちで配り、ファンと言葉を交わしている。ステージで準備を整え、いよいよ1曲目…というところで黒田が「行くぞ"大阪ー"!」と叫んでしまい、笑いに包まれながら仕切り直すという一幕も。ハプニングも楽しんで乗り越えるストリートライブさながらの空気感を味方に付け、ステージと客席の距離をぐっと縮めながらライブはスタートした。

インディーズで初めてリリースしたミニアルバム「Saturday 8:pm」の1曲目に収められた「ボクノイバショ」、久しぶりにフルバンドで演奏するという「Bye Bye Oh! Dear My Lover」。メンバー紹介などに加え、小渕は「3年間やって芽が出なかったら俺は音楽をやめる。それくらいの強い思いがあるから一緒に組みたいと黒田が言ってくれなかったら、僕も会社を辞めなかった。合っていても間違っていても何の答えもないから、2人でただただ歌い続けていた時代。今日はこんなに素晴らしいバンドとたくさんのお客さんに囲まれていますが、歌う歌のメッセージは全然変わっていない気がします」とインディーズ時代の思いを振り返った。

その後は前向きな気持ちを込めた「虹の真下」や「LOVE」、「遠まわり」など懐かしい楽曲を次々と披露。路上でもよく歌っていたという「2人」はインディーズ時代のアレンジで演奏されたのだが、メジャーデビューを期にプロデューサーとなった笹路正徳氏から「こんな曲は音楽人生で10曲と作れるものではないから、もっといろんな人に聴いてもらえるように僕にアレンジをさせて欲しい」と言われ、メジャー1stアルバムに収録されることになったというエピソードも明かされていた。同じく路上でたくさん歌ってきたという「光」について小渕は当時を振り返りながら「黒田の歌がズドーン!と空に向けて突き抜けていく景色を思い出す。体の中が入れ替わるような気持ちで今日も歌いました」と思いを伝えていた。黒田が作詞作曲を手がけた「心に笑みを」や「DOOR」も披露されたのだが、「黒田の曲は、1〜2行の中に1曲分くらいのメッセージ性が詰まってる。だからここ最近は、(黒田が曲を持ってくるのは)5年に1回でもいいかと思うようになった(笑)」(小渕)、「5年じゃなくて、20年くらいにしといてくれへん(笑)?」(黒田)というやり取りも。笑いを取りつつではあったが、特に「DOOR」での黒田の歌声に感情が溢れるたび、曲に込めた希望や当時の諦めない心の生々しさが伝わってくるようで、この場所が2025年の東京であることを忘れそうになった。燃えたぎる思いが爆発した「ANSWER」での2人の熱唱も、この場にいたすべての人の魂を震わせたはずだ。この曲について小渕は「この曲は当時のことを歌っているのに、絶対忘れちゃいけないことをずっと歌の中で歌っている気がする。迷う日もあると思うけど、足元を見ればいい。絶対自分の一番近くに"答え"があると思う。僕(にとってそれ)は、黒田です」と語っていた。

コブクロのライブでは恒例となっている後半のロングMC。今回は大阪公演の後に出演した音楽イベントで「大事件が起きていた」と黒田がトークを開始。コブクロの直前にステージに立っていたのはスガシカオだったのだが、そのMCで「自分はずっと"コブクロ"が大嫌いと言ってきたけど、それは焼肉(ホルモン)の話。雑誌のインタビューとかで切り抜かれて生まれた誤解を、今日は是非とも解きたい」という話をしていたらしいのだが、本番前で忙しくしていた2人は全く知らずにステージに上がってしまい、その件を完全にスルーしてしまったそう。「それは絶対に俺ら拾わなあかんやん!」と後悔する小渕に対し、黒田は「お前なんで拾えへんねん!スガさんは、コブクロ本人の耳にも入ってすごい変な感じになってる気がするって言われてるらしいけど、俺の耳には入ってない。お前、スガさんと上手いこと行ってへんの(笑)?」と小渕のせいにすると、「初めて聞いたわ(笑)。「MUSIC FAIR」でも「夜空ノムコウ」一緒に歌わせてもらったやないか(笑)」と小渕も応戦。すったもんだした挙句、黒田は「今日のこの話は、ウケるとかウケへんとかちゃうねん。俺大好きやから、スガさんと変な感じになりたないねん(笑)!」と本音を漏らしていた。

ライブ後半戦は、全員で巨大なウェーブを作り上げ、"Hey!"のコールを楽しんだ「Moon Light Party!!」から。客席とのコミュニケーションをたっぷり楽しんだ後は、「KENTAROCK'N ROLL、いかせていただきます!」と間髪入れずに小渕がエレキかき鳴らしながら「神風」へ。「ストリートのテーマ」では途中でイントロ ドン!的なクイズが挟まれ、小渕が1フレーズ歌い出すとすぐにみんなが続きを歌い始める。コブクロ愛に満ちた会場を見渡しながら、小渕も「さすが!スペシャルライブでしかできません!」と嬉しそう。本編は、大阪・関西万博オフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」で幕を閉じた。

アンコールでは、コブクロ結成の地<大阪>をテーマに制作された7月16日リリースのミニアルバム「THIS IS MY HOMETOWN」から、故郷をテーマに地元愛を歌った「THIS IS MY HOMETOWN」を披露。小渕は「自分の住んでる地元を見つめ直すと、変わらない風景があって、今もそこに住んでいる仲間がいて、なんでも話せる友達がいて、馴染みの店に行けば涙が出てしまう。別の場所に故郷のような感覚を覚えることも素敵だし人生の醍醐味かもしれないけど、本当の故郷だけが持っている空気ーーあの不思議な優しさやあたたかさみたいなものを歌にしたかった」と語っていた。そして「どうかみんなの心の故郷の1ヶ所に、コブクロがありますように」と思いを伝え、2人は晴れやかな笑顔で会場を見渡しながら歌を届けていた。

今回のライブのタイトルにある「Let's meet at the live show!」、つまり「ライブで会いましょう!」は、コブクロのライブで毎回最後に2人が客席に向かって投げかけるフレーズ。7月からは待望の全国ツアーもスタートするということで、この日も最高の「またライブで会いましょう!」で締め括られた。

オフィシャルライター:山田邦子
撮影:溝口元海



■ Mini Album 特設サイト
https://kobukuro.com/feature/thisismyhometown

■ ツアー HP
https://kobukuro.com/feature/kobukuro_tour2025

■ コブクロ オフィシャルサイト
http://kobukuro.com/