POPSCENE - ポップシーン
POPSCENE - ポップシーン

DREAMS COME TRUE、各地でドリカムのデビュー35周年をお祝い!

July 8, 2024 22:30

DREAMS COME TRUE

0
シェア LINE
DREAMS COME TRUE、各地でドリカムのデビュー35周年をお祝い!

7月7日は七夕。そして、年に一度「夢が叶う」日ということで、「ドリカムの日」に認定・登録されている、そんな記念日に前夜祭を含めて2日間の日程で開催されたのが「ドリカムとドリカムの日」だ。吉田美和の故郷である北海道池田町のランドマークとなっている池田ワイン城築50周年とDREAMS COME TRUEデビュー35周年のダブル・アニバーサリーを記念して行われたスペシャルなイヴェントとなった。

不可能と言われた北の大地でぶどう畑からワインを生産するという途方もない夢にチャレンジした池田町の歩みと、そこで生まれ、育まれた吉田美和の音楽が緑に包まれた丘をぐるりと駆け巡ってオーディエンス一人ひとりに帰ってくるという体験は、普段のライヴではなかなか得られない貴重なものとなった。このイヴェントの最大の特徴は、食も含めた様々なカルチャーがクロスオーバーして楽しめるということだ。十勝ワインと葡萄ジュースが飲み放題!という大盤振る舞いのサービスに驚かされつつ、ずらりと並んだキッチンカーで提供される、ワインに合う極上のメニューとのマリアージュに多くの参加者が舌鼓を打っていた。

そして注目の映画のプレミア公開も行われた。7月6日(土)に公開されたのは、映画『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』(7/26全国公開)。この作品の監督を務めたのは、『ゴジラ』や『ガメラ』などを生み出した怪獣造形の礎を築いたレジェンドである村瀬継蔵。池田町出身だ。当日は、映画の中で大暴れするヤマタノオロチがワイン城内に展示され、村瀬監督も実際に訪れるなど、大いに盛り上がった。また、池田町つながりということもあり、DREAMS COME TRUEが担当した映画の主題歌「Kaiju」がエンドロールで流れると大きな拍手が沸き起こった。

7月7日(日)には、堤幸彦監督最新作品『Page 30』(2025年、春公開予定)のプレミア上映が実現した。この作品の音楽監督を務めたのが中村正人で、演劇と映像と音楽、現実と夢想が交錯する新感覚ムービーの劇伴ではなんと上原ひろみが即興的なピアノを披露し、メインテーマの作詩を吉田美和が書き下ろすなど、かなりスペシャルなものになっている。堤監督とともにステージに登壇した4人の主演女優、林田真理、広山詞葉、唐田えりか、MAAKIIIが華を添えた。

Page30_20240708.jpeg*写真の並び順:(左から、MAAKIII、唐田えりか、広山詞葉、林田真理)

さらに、ファッションも重要なコンテンツを担っていた。世界的なファンションデザイナーであり、1991年からドリカムの衣装の数々を手がけてきた丸山敬太が、ワイン城に特設展示された『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TURE WONDERLAND 2023』で実際に着用した衣装と、ワイン城に近接するDCTgarden IKEDAに展示してあるこれまでのツアーや紅白歌合戦出場時などに着用した衣装にまつわる制作過程や思い出などの貴重な話を中村とともに語っていった。

そうした様々なコンテンツの中核をなすのはもちろん音楽だ。両日ともイヴェントのトップを飾ったのはJUON。アコースティックギター1本でのステージとは思えないエネルギッシュなステージで会場を盛り上げた。7月7日(日)には、ドリカムのサポートギタリストとしても知られる武藤良明が加わり、アンコールの大合唱が起こった。

7月6日(土)に行われた「ドリカムの日 - 前夜祭 - 」のトリを飾ったのは、「ドリカムディスコ2024 in IKEDA」。珠玉のドリカムナンバーをディスコミックスした音源をDJ KING MASA(中村正人)がノンストップでスピンし、ドリカムのステージには欠かせないパフォーマー、S+AKS-2(GOTO、SHIGE、INO-D)がキレキレのダンスで盛り上げた。さらにそこに池田町選抜ダンサーズとして、地元の小学生や中学生を中心としたキッズたちも加わり、「決戦は金曜日」では吉田美和命名の“ネオ盆踊り”の巨大ループが出来上がった。

2日間の最後に行われたのは、DREAMS COME TRUEのライヴ。ACOUSTIC風味の編成で行われたステージは、この編成だからこそ池田の大自然とマッチングした特別なハーモニーを奏でたショーになった。トータル9曲のミニライヴではあったものの、セットリストは吉田美和完全責任編集で、彼女の感じる“池田町の風景”が織り込まれた楽曲がラインナップされた。だからこそ普段のライヴではなかなか聴くことの出来ないレアな選曲となった。「たんぽぽの堤防」「ALMOST HOME」では、歌詩の言葉がそのまま目の前に現れてくるようで、特別な体験となった。中村もMCで触れていたが、この景色が吉田美和の音楽になっているのだと思うと感慨深いものがある。さらに「Kaiju」がライヴで初披露された。この曲もまた、池田町の風景が息づいているものであり、楽曲として持つ、創作することへの飽くなき情熱を手放してはいけないというメッセージが力強く響いた。

ドリカムの日にはやっぱり聴きたい「7月7日、晴れ」に続いて、ラストに披露したのは「その先へ」。そこに込められていたのは、未来への願いだ。ワインも、映画も、ファッションも、音楽も、その創作の原点が感じられること――それがこのイヴェントの描き出した未来そのものだった。そして、こう問いかけられているような気がした。あなたの叶えたい夢は何ですか?DREAMS COME TRUEの原点を感じながら、どこまでも続く緑色の丘を見渡すと、ここからどこへでも行けるような、ポジティヴな気持ちになった。

Text:谷岡正浩

■ DREAMS COME TRUE ACOUSTIC風味 mini LIVEセットリスト
1. 次のせ〜の!で – ON THE GREEN HILL – DCT VERSION
2. 晴れたらいいね
3. あなたとトゥラッタッタ♪
4. 未来を旅するハーモニー ~DCT VERSION~
5. Kaiju
6. たんぽぽの堤防
7. ALMOST HOME
8. 7月7日、晴れ
9. その先へ

DREAMS COME TRUEの楽曲と10,000発の打ち上げ花火がシンクロ!大阪・万博公園の夜空を彩る!『ドリカム花火2024 in万博公園』、約12,000席が完売!

7月7日(日)「ドリカムの日」と同日、大阪の万博公園では約12,000人のお客様と共に、『ドリカム花火2024 in万博公園』が開催された。会場内のエリアには、オフィシャルグッズやドリカムのふたりがプロデュースしている「sumile TOKYO」「sumile OSAKA」を含むフード&ドリンクの販売もあって、気分はまるで音楽フェスの雰囲気。

打ち上げ前には、FM802の大抜卓人と内田絢子がMCとなりDJ STAGEがスタート。オープニングにはFM 802DJ中島ヒロト。過去にもイベント「ドリカムディスコ2022」やミックスCD「DREAM CATCHER 3」にも参加。今回もMC&DJでイベントスタートを盛り上げた。続いてはDJ Mass MAD Izm* 。「DOSCO prime」「DREAM CATCHER 4」の制作にも参加したそのスペシャルミックスは、この万博公園でも新ヴァージョンが披露され、大変な盛り上がり。そして、スペシャルパフォーマンスとしてMs.OOJAが登場。過去にもたくさんのドリカムカバーを披露している彼女、今回のステージでは新たに「三日月」「悲しいKiss」「何度でも」「さぁ鐘を鳴らせ」「あなたのように」をカバーした。最後はオリジナルソング「Be...」で締めくくる。

DJ STAGEが終わると、この日7月7日に解禁となった『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』主題歌の「Kaiju」Music Videoの第2弾「Kaiju」Music Video featuring SHINJI NISHIKAWAが特別上映された。そして、花火打ち上げの直前には、池田ワイン城50周年感謝祭× DREAMS COME TRUE 35周年ドリカムとドリカムの日のライヴステージからDREAMS COME TRUEのコメント映像がサプライズで披露され、会場のテンションは最高潮に。

そして、いよいよ花火の打ち上げがスタート。「太陽の塔」を後ろに眺めながら、約10,000発の花火が、DREAMS COME TRUEの楽曲に合わせてシンクロし、夜空に打ちあがる。DWL2023と同じく「次のせ〜の!で ‒ ON THE GREEN HILL ‒ DCT VERSION」からスタートした「音楽&花火」は、この日の晴天を約束したかのような「7月7日、晴れ」へ続く。「サンキュ.」「うれしい!たのしい!大好き! - DOSCO prime Version -」「未来予想図Ⅱ」「何度でも」と怒涛に流れ前半が終了。そして後半は「万博公園」開催で絶対に盛り上がる「大阪LOVER」からスタート、そのまま「あなたと同じ空の下」と続き、この続編の2曲が物語の中心となる万博公園で美しい花火と共に聴けるとは極上の喜びであった。その後は「やさしいキスをして」、終盤はドリカムワンダーランド2023のライヴ音源から怒涛のメドレー「スピリラ」「決戦は金曜日 ‒ DOSCO prime Version ‒」と続き、ラストはあのDWL2023のステージを再現「あの夏の花火」で締めくくった。

この日打ち上げられた花火は約10,000発。オリジナル音源に限らず、ライヴ音源なども選曲され、特に最後の「あの夏の花火」の打ち上げ花火とのコラボレーションは最大の見せ場になった。35周年を迎えたDREAMS COME TRUEと多くの縁がある「大阪」で「7月7日」「ドリカムの日」に「太陽の塔」のある「万博公園」での「花火」を「DREAMS COME TRUE楽曲」と一緒に楽しむ「ドリカム花火2024 in万博公園」は、夏の大阪万博公園での恒例行事となるだろう。

DREAMS COME TRUEの公式HPでは、35周年を記念する様々なイベント・企画も発表されている。詳しくはを公式HPをチェックして欲しい。

■ 公式HP
https://dct35th.dreamscometrue.com/

DREAMS COME TRUEの新曲「Kaiju」はイマジネーションとパッション、そしてスキルが幸福な形で結びついている。この曲は「創作」そのものをテーマにしたものだ。

タイムトンネルを潜っていくような錯覚にとらわれるイントロから匂い立つような風景描写の歌詩へとつながっていく。〈カワセミ〉〈川面〉〈白樺〉――メロディに乗った言葉とともにひとつの景色が目の前に広がっていく。そこはきっと吉田美和のなかにある原風景と重なり合う場所なのだろう。北海道池田町。十勝平野のやや東寄りにあり、十勝川の支流利別川が町を南北に貫く自然豊かな場所だ。吉田の出身地が池田町ということは広く知られている。

この新曲「Kaiju」は、2024年夏に全国公開されることが決まっている映画『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』の主題歌となっている。この映画の原作・総監督を務めたのが日本の特撮映像を支えてきた美術造形家の村瀬継蔵だ。彼もまた池田町の出身である。

ゆったりとしたメロディに雷鳴と雨の音が交じる。不穏ともいえる空気が漂う。しかしその心の揺れは決してネガティヴなものではない。どちらかというと、何か見たこともないものが出現するという期待感の方が大きい。それはまさに、創作の火種。

〈僕らは Kaijuを創った Kaijuは知られた 言葉も通じない多くの場所で〉

Kaijuは今や世界で通じる日本語のひとつとして認知されている。けれどもこの言葉は曲のなかにおいて、どこまでも自由が与えられた無形の言葉として存在している。〈Kaiju〉を何に置き換えてもいい。何かの創作物はもちろんだし、日々の生活での料理や大切な人に向けての感謝の言葉だっていい。みんな何がしかの〈Kaiju〉を生み出しながら生きている。

その言葉と同じように、この曲は、いわゆるポップスの型にはまっていない。細かいことを抜きにして言えば、メロディは一種類しかないのだ。つまりはAメロもBメロもサビもない。さらにトラックもシンプルではあるが、曲(というよりも歌詩)が進むごとにその形を絶えず変化させていく。まるで心のなかにある創造の火種が燃え広がる炎になるように。これ以上ない強さと豊かさを兼ね備えた楽曲は、吉田美和と中村正人が2人だけで緻密に構築したものであり、まさに「Kaiju」と呼ぶにふさわしい創造物になっている。ちなみに、ミックスはドリカム楽曲ではおなじみのNYのトップエンジニアが手掛けている。

冒頭の歌詩に戻ろう。

〈カワセミが 青い弾丸となって 川面にきらめき翻るのを〉で始まる詩情豊かな美しい一節は、最後の〈僕はKaijuだ Kaijuは君だ 想像/創造の羽は 誰にも渡すな〉という力強い意志に満ち溢れた言葉で締め括られる。〈カワセミ〉という現実が〈僕〉や〈君〉の生き方を通じて〈想像/創造の羽〉になる。創作の根源とその過程を描きつつ、人間として普遍の存在意義を鮮やかに示してみせる――吉田美和の表現者としての透徹した眼差しを感じる。そして、〈僕〉だけではなく〈君〉がいて〈僕ら〉であることが描かれるその歌詩にDREAMS COME TRUEというバンドの歩んできたここまでの35年を想像せずにはいられない。

この曲にはまだまだ続きがある――そう思えてならないのだ。

文:谷岡正浩

■ 「DREAMS COME TRUE 35th Anniversary ウラワン 2024/2025 supported by U-NEXT」詳細URL
https://dct35th.dreamscometrue.com/urawan2024_2025

今年は、DREAMS COME TRUEデビュー35周年と「DREAMS COME TRUE 35th Anniversary ウラワン 2024/2025」(通称ウラワン)が重なるミラクルイヤー。すっかりおなじみとなった体感型イヴェント「ドリカムディスコ2024」など様々な活動を展開していくなか、なんと言ってもその中心となるのは9月から来年にかけて行われるウラワンであることは間違いない。

ドリカムのミラクルイヤーと聞いて、すぐに思い出されるのは2019年だ。そこで我々はデビュー30周年と「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2019」が重なる幸運を目の当たりにした。次に周年とワンダーランドが重なるのは2039年(デビュー50周年と13回目のワンダーランド)であり、まるで天体の動きを観察するかのように意識はすっかりそっちに行っていた。けれどウラワンだ。その事実に気づいたとき、なんだろう――必要なものが全て揃った感覚とでも言おうか、きちんと地面に足をつけて立っているという心地よい重力のようなものを感じた。言うなれば、ワンダーランドは天空で、ウラワンは大地なのだ。

2019年の翌年、普通ならウラワンが開催されていたはずだった。しかし、2020年の初頭から世界は普通ではないフェーズへと突入していった。そう、コロナウイルスによるパンデミックだ。2019年のワンダーランドと対をなすウラワンはアナウンスされることなく中止を余儀なくされた。

というストーリーのうえに今回のウラワンを考えれば、思わず「倍返し」という言葉を心のなかでつぶやいてしまうほどに、むしろファンの人たちの方こそ気合が入るというものだ。それに、世間ではすっかりアフターコロナというか、日常が戻ってきたのを実感する日々ももはや当たり前すぎて何も感じないほどではあるが、ことベイビーズ(ドリカムファンの愛称)に至っては、今年のウラワンを体感してようやくドリな毎日が戻ってくる。

それでは今年のウラワンがどのようなものになるのか――。それは本番までのお楽しみだ。ただ、ウラワンがその前年に開催されたワンダーランドと対をなすものであるということを考えれば、今回のウラワンは相当ディープなものになるのではないかと推測する。その根拠として、昨年のワンダーランドのセットリストがファン投票をもとにしたベスト・オブ・ベスト的なメガヒット曲を惜しみなくつぎ込んだものだったからだ。ただでさえ、レア楽曲を披露するというコンセプトのあるウラワン。そのさらに奥にある世界を体感できるのではないだろうか。

DREAMS COME TRUEの音楽の原風景ともいうべき大地――そこに足を踏み入れたときに感じるものを今から想像するだけでワクワクする。

文:谷岡正浩
撮影:TAKU FUJII
写真提供:中河原理恵/岸田哲平



■ DREAMS COME TRUE Official HP
https://dreamscometrue.com/

Related Images