吉田山田、東京凱旋公演を控え弾き語りで魅せる全国ツアーセミファイナル開催！【オフィシャルレポート】

吉田山田が、6月19日（日）に静岡・LiveHouse 浜松 窓枠にて全国ツアー『吉田山田弾き語りツアー2022～愛された記憶』のセミファイナル公演を行った。

数々のコラボ相手を招いて制作された8thアルバム『愛された記憶』を携えて行われた本ツアーでは、タイトル通り吉田山田が“弾き語り”でアルバム収録曲を軸にしたセットリストを披露。アルバムではゲストアーティストの奏でる音をはじめ、さまざまな音が盛り込まれた『愛された記憶』の収録曲を、吉田山田はツアーのために“2人用”にアレンジ。2人ならではの表現方法で再構築したサウンドをオーディエンスに届けている。

ライブ冒頭、「ただいま」と声をかけてファンとの再会を喜んだ吉田山田の2人。2人きりのライブとは言え、音数が減ることで楽曲のパフォーマンスが一辺倒になることはなく、吉田はメインとサブのアコースティックギターにYAMAHAのギター2本と、ヤイリのガットギターを置き、曲のニュアンスによって楽器を持ち替えながら、アルバムに込められた各アーティストの思いを表現する。また山田は3種類の笛を使い分け、曲本来の表情をライブでもしっかり再現。数年前までは楽器を弾かないことを吉田にイジられていた彼も、楽曲の多彩さに背中を押され、今となっては複数の楽器をライブで用いる器用さを身に付けている。

吉田は「47都道府県ツアーと比べて今回のツアーは全16公演しかないから、ちゃんと思いを高められるか心配だったけど、ツアーごとに気持ちが全然違くて。僕らの人生において大事なツアーになりました」と、ひさびさのツアー開催への思いを語る。山田はこの日までの14公演を「バトンを受け取りながら回ってきたツアーだった」と振り返った。また、＜もう やだ しにたい／その言葉の頭文字をとると／もやしになるんだよ＞というフレーズがTikTokで話題となっている「もやし」についても触れ、ツアーを一緒にまわっている音響スタッフから聞いた「娘に『吉田山田やってるんでしょ？「もやし」っていう曲がクラスで流行っているんだよ』と言われ、次のライブに来てくれるんです」という何とも微笑ましいエピソードも披露した。

ライブ終盤、「僕にとってライブは一番飾って立っている場所でもあり、一番裸でいる場所でもある」と語り始めた吉田。『愛された記憶』の制作時に「愛」について考えたという彼は「1つわかったことは、僕らが自分の人生を生きていて、一番愛される、愛を感じられる場所はこのステージの上。今できる最大限の気持ちを音楽にして届けられる場所は、自分にとってはすごく大事なんだなあって、改めて思うことができました」と、自身のライブへの思いを打ち明けた。ライブ終盤、「またね」とファンに声をかけた山田は言葉を詰まらせながら「またね、という言葉に込める思いが変わってきた。昔とはちょっと違う“願い”を込めて。またね」と再会の約束を結んだ。

鳴り止まない拍手を受けて、再びステージに登壇したアンコールでは、ツアーを回りながら少しずつ作り続けているという未発表の新曲を披露。「このライブをやる意味だったりいろんなことを考えていて、ツアーを回りながら伝えきれない思いを曲にして届けたい」という気持ちあふれるパフォーマンスで幕を閉じた。

敢行中の全国ツアー『吉田山田弾き語りツアー2022〜愛された記憶〜』は、6月26日（日）東京・日本橋三井ホールでのライブをもってツアーファイナルを迎える。2019年の47都道府県ツアー以来、約2年半振りに2人だけで廻った全国ツアーを経て、止まることなく、8月7日（日）には、東京・上野水上野外音楽堂にて毎夏恒例の野外ワンマンライブ『吉田山田祭り2022』を開催。フルバンド編成で縦横無尽に魅せる彼らのステージングにも注目だ。いずれもチケットは各プレイガイドにて一般発売中。


■ 吉田山田 Official Site
http://yoshidayamada.com

■ YouTube「吉田山田のパッとでなふたり」
https://www.youtube.com/c/yoshiyamapat