ポルノグラフィティ、全国ツアー完走!ライヴと連動した「テーマソング」MUSIC VIDEO完成!
December 23, 2021 12:30
ポルノグラフィティ
ポルノグラフィティが約2年半ぶりに開催した全国20箇所・28公演の全国ツアー「17thライヴサーキット“続・ポルノグラフィティ”」が12/22(水)東京ガーデンシアターにてファイナルを迎えた。
本ツアーは9月リリースの楽曲「テーマソング」を提げてのライヴであるが、ここまで続けてきたこと、そしてこれからも続けていくこと、その自身たちの音楽への意志表示・覚悟ともとれるタイトルとなっており、まさにそのタイトルを体現した、音楽に対してストイックに向き合った2人の姿が印象的なライヴとなった。
ライヴは最新シングルに収録されている「IT'S A NEW ERA」からスタート。混沌とした現状を打破し、未来へ向けたストレートなメッセージソングは、まさにオープニングを飾るにふさわしい楽曲だ。間髪入れずに「幸せについて本気出して考えてみた」、「ドリーマー」と立て続けに披露。客席からは声は出せないものの、息の合ったクラップで会場の一体感は一気に高まった。さらに「ANGRY BIRD」「今宵、月が見えずとも」とハードロックチューンで会場を沸かせた。
MCにて昭仁が「デビューから23年やってきて、色々なことを経験することができた。ただ今年また新たな刺激的な経験をすることができた。それが「THE FIRST TAKE」です。」と語り、(9月に「THE FIRST TAKE」で公開された「サウダージ」のアコースティックver.は現在1,100万回を超える再生数となっている。)そのアコースティックverでポルノグラフィティの真骨頂ともいえるラテンサウンドの「ミステーロ」「サウダージ」を披露した。
岡野昭仁は「サウダージ」の冒頭をマイクなしのアカペラで歌唱し、ホール全体に真っ直ぐに響き渡る歌声に、客席は一瞬息をのむ静寂のあと、割れんばかりの賞賛の拍手で包まれた。
そしてアコースティックから一転、こちらもポルノグラフィティのファン垂涎の「鉄槌」「Fade away」とダークでロックな楽曲に、まるで生き物のように動く照明演出が重なり、よりディープな世界観に引き込まれる。
その後は「救いのない曲が続いたので(笑)、ここからは愛の歌を歌います」と「元素L」「Winding Road」と立て続けに披露し、ライヴは後半戦に突入。
「この2年で世の中の雰囲気はガラッと変わった。希望を感じることが難しいかもしれない。でも僕たちには未来があるって信じていたい。今日がその未来に向けての船出の日にしよう!」という岡野のMCから始まったのは「THE DAY」イントロの晴一のギターソロが始まると、そこから一気に会場のボルテージは最高潮に。「REUNION」「メリッサ」「ハネウマライダー」と立て続けに披露し、声を出すことができないということを忘れるくらいの熱気が会場全体に伝わった。
本編最後の楽曲は「テーマソング」。今作はユニゾンパートが印象的な応援歌となっているが、今回のライヴではお客さんは声を出すことができない。「みんな声は出せないけど、その分手が痛くなるぐらいのクラップを届けてほしい。そしてその手の痛みを忘れずに、一緒にこの曲を歌える日までの希望にしよう」昭仁は歌唱前のMCで観客に訴えた。ここでも、制約があることが、よりお客さんの一体感を生み出し、クラップは会場全体を一つにした。歌詞の「フレーフレーこの私よ、そしてフレー私みたいな人」いうフレーズは、会場の誰もが自分のこととして胸に直球で響くメッセージだったのではないだろうか?
「次会うときは、みんなで一緒に歌おう!!」という、メンバーのメッセージとともに本編は終了した。後半はポルノがライヴバンドと言われる所以と感じるような、圧巻の底力を見せつけられるパフォーマンスであった。
アンコールでは、岡野が「新しい楽曲を皆さんに届けることこそが、「続・ポルノグラフィティ」だと思ったので、新しい曲を持ってきました」と話し、「メビウス」「ナンバー」と新曲を2曲立て続けに披露。これからのポルノグラフィティの未来を感じさせる、まさにツアータイトル「続・ポルノグラフィティ」にふさわしい楽曲だ。そして恒例のアンコール最後の曲「ジレンマ」でライヴは幕を閉じた。
コロナ禍、声が出せないなど、色々と制約がある中、メンバーとお客さんとで作り上げてきたライヴが完結。こういう状況だからこそ、いつもにも増して、より観客の熱量や思いをしっかり感じることとなった今回のツアーであった。
そしてファイナル公演直後に、今ツアーのまさに”テーマソング”であり、自身たちを含む、現代を生きるすべての人を鼓舞する楽曲「テーマソング」の、ライヴ後のそれぞれの物語の続きを感じさせるMUSIC VIDEOが公開となった。
コロナ禍のライヴ、会場で声を出せない観客を前に、「また会おうよ!また会ってみんなで今度こそ大きな声で歌って一つになろう。その時まで、このみんなの渾身のクラップを忘れずに希望にしよう!」ボーカルの岡野がライヴステージで放った、そのメッセージからMUSIC VIDEOはスタートする。
このMV冒頭のライヴ映像は、今回のツアーファイナルの会場、東京ガーデンシアター公演の映像であり、まさにツアー終了から、さらなる物語が続いていくというメッセージが強く込められた作品となっている。
「声が出せない今だからこそ、みんなでユニゾンで歌い合えるような曲を作りたい。そしてそれをみんなで一緒に歌える日までの希望にしたい。」そんな思いで作られた楽曲『テーマソング』。MVでは、それぞれ違う環境で、マスクをしながら、日々葛藤している人たちの生活が描かれている。何かにつまづいたり、ふと目標を見失いそうになりながらも、今一度、繋がっている空の下、深呼吸して、それぞれが懸命に自分の人生に向き合っていく、、、そんな日々に、『テーマソング』という楽曲が寄り添いながらも、その胸を熱く揺らす。自分自身への応援歌であり、そしてみんなのための応援歌でもある今作。ライヴツアーのコンセプト楽曲ではあるが、”テーマソング“は続き、ツアー終了後のその先のみんなの人生をも鼓舞する、そんな希望が込められた楽曲だからこそ、このタイミングで表現することにこだわって作られた作品。混沌とした世の中、1日1日を頑張って生きている全ての人に是非見てほしい映像となっている。
■ ポルノグラフィティ Official Site
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