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ザ・クロマニヨンズ、初の配信ライブで待望の有観客ライブ実施を発表!

December 11, 2020 22:00

ザ・クロマニヨンズ

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ザ・クロマニヨンズ、初の配信ライブで待望の有観客ライブ実施を発表!

2020年12月2日にニュー・アルバム『MUD SHAKES』をリリースしたザ・クロマニヨンズ。いつもなら新作のリリース後、半年に及ぶ全国ツアーを行ってきたが、今年はコロナ禍のために叶わず。代わりに本日12月11日、21時より『MUD SHAKES』全曲配信ライブを行った。クロマニヨンズのマスコット「高橋ヨシオ」が「30秒前」というカンペを構え、しばらくすると画面が暗転。「そろそろやるよー!オーライ、ロックンロール!」という掛け声と共に「VIVA! 自由!!」でライブはスタート。

演奏場所はライブハウスではなく倉庫のようなところ。彼らの原点であるガレージ・バンドを体現しているかのようだ。そこに最低限の照明が設置されている(白いライトに照らされているだけだ!)。バックドロップすらなく『MUD SHAKES』やシングル「暴動チャイル(BO CHILE)」に使用された絵画やオブジェが無造作に置かれているのみ。ロックンロールを解き放つ甲本ヒロト(vo)、真島昌利(gt)、小林勝(ba)、桐田勝治(dr)のむき出しの姿だけが映し出された。

配信ライブは画面越し故の距離感が生まれがちだ。甲本もMCで言っていたが配信ライブは何かをやりながら見ることができる。ところが今回の配信ライブは「ながら」ですら許さない緊張感を発していた。「暴動チャイル(BO CHILE)」「浅葱色」と演奏が続いていく中で、胸ぐらをロックンロールにつかまれ、気づいたらロックンロールにさらわれていた。

ライブの後半は「妖怪山エレキ」からスタート。今回は全曲配信ライブと銘打たれているように、A面1曲目から順番にセットリストが組まれていた。ただ今回の配信ライブは「全曲再現ライブ」とは違う。ステージで演奏された新曲たちは新しい生命を宿すからだ。ライブは「メタリックサマー」「空き家」と続いていく。この2曲ももちろん、ライブの前半で演奏された「新オオカミロック」や「カーセイダーZ」もスタジオ録音盤とは確実に違う躍動感を得ていた。

必死で画面に食らいついているとあっという間にB面最後の曲「かまわないでくださいブルース」に。「どうもありがとうございました」という挨拶と共に画面は暗転。しばらくすると4人が再び画面に登場。「よく聞こえないけど、アンコールの声がかかっているような気がします」というMCに続き、シングル「暴動チャイル(BO CHILE)」のカップリング曲「東京ブキズキ」を演奏。つづいてファースト・シングル「タリホー」のカップリング曲「クロマニヨン・ストンプ」を演奏してむき出しのロックンロール・ショウは終了した。本当にあっという間の出来事、あっという間のロックンロール体験だ。

最後に2021年2月20日(土)東京ガーデンシアターでの有観客ライブ&生配信決定というテロップが。待ちに待ったライブがついに発表となった。2月を心して待っていよう。なお、今回の配信ライブはチケットを購入すれば12月14日(月)まで見ることができる。完成度の高いロックンロール・ショウを目撃してほしい。

カメラマンクレジット:柴田恵理

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