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世武裕子、企画ライブに森山直太朗、御徒町凧を迎えセッション披露!

January 24, 2020 15:30

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世武裕子、企画ライブに森山直太朗、御徒町凧を迎えセッション披露!

2020年1月17日(金)に代官山UNITで世武裕子の企画ライブシリーズ『世武裕子presents united #2』が開催された。『united』は、『音楽を通して和合し、一体となる事で、新鮮な化学反応を楽しみたい』という世武裕子の発案で開始したイベント。昨年8月DJに江島啓一(サカナクション)、草刈愛美(サカナクション)を迎えた#1に続き、#2となる今回はゲストに森山直太朗、詩人・御徒町凧を招き開催された。

暗転した会場に詩人の御徒町凧が現れると、天井から注ぐ一筋の光。「これは 誰の記憶だろう…」ぽつり、ぽつりと語りはじめる。『united#2』は、御徒町凧による朗読「朝焼け」で幕を開けた。ステージ後方にあらわれたsébの文字。仄暗い会場に「Vega」の壮大なイントロが流れだすと、続いて世武裕子が颯爽と登場。最初はなめらかに、そして徐々に厚みのある声で歌い出したかと思えば、続く「Gardien」ではフランス語でささやきかけるように歌うなど、楽曲に合わせて表情を自在に操る世武裕子のボーカルが際立つ。間髪入れず、力強いピアノからの「Lost Highway」。激しいピアノはそのままに、よりビートが強くダンサブルになった「John Doe」Remix Ver.を披露。曲の終盤に向けてより速く、より低音が増していく演奏に息つく間もなく見入る観客。音にあわせ照明も加速しきったところで、光と音がふっと霧のように消えると、あふれる歓声。そして畳み掛けるように始まった「Do One Thing Everyday That Scares You」「Too Far」では、右に左に鍵盤の上を高速で指が行き交う演奏で圧倒させ、最後は全身のエネルギーを一音一音にこめるようなピアノで、ソロステージを終了させた。

ついぞ一言も発さず、緊張感のあるステージを終えた世武裕子が去ると、続いては森山直太朗のステージへ。歓声のなか、一人、森山直太朗が登場。あたたかい、夕陽のような光が降り注ぐステージへ現れると、オフマイクのアカペラで、「生きとし生ける物へ」を歌い出す。時折俯き、顔を振り、見上げ、指でリズムをとりながら、足を踏み地を鳴らす。一瞬も逃さないようにと、固唾をのみ見守る観客。一言一言噛みしめるように森山が歌い上げると、静寂を打ち切る大歓声。その圧倒的な歌声を前に、ただただ聴き入ってしまう。アコースティック・ギターを取り上げ、今度は語りかけるように歌い出した「レスター」。伸びやかに歌いながら、繊細にギターを爪弾く森山直太朗。続く「あなたがそうまで言うのなら」では、立ち上がり手拍子に合わせて演奏。最後はおどけたように両手を差し出したポーズで終えるなど、ここまでの会場の緊張感がふと緩む。ここにきて本日初のMCになると、「申し遅れました。森山直太朗です。」と改めての自己紹介。今回の企画ライブへ参加した経緯を「あなた(世武裕子)がそうまで言うのなら、と受けました(笑)」と演奏した楽曲にかけて答えるなど、会場を笑いに包む。なごんだところで再び、ステージは暗転。背後から照らす光の中で再び歌い出したのは「愛し君へ」。ファルセットやミックス・ヴォイスを行き来する自由なその歌声に、全員が惹きつけられ、再びじっと聴き入ってしまう。すると、「愛し君へ」から繋げておもむろに「うんこ」を披露。歌声の素晴らしさをそのままに衝撃的な歌詞を歌い上げたあとは、ブルース・ハープも使用しながら「どこもかしこも駐車場」を演奏。両手を拡げ深々と一礼し、森山直太朗はソロステージを終えた。

ここで詩人・御徒町凧が再び登場。ステージ中央で、「夕焼け」を朗読する。御徒町の朗読中に再び全員がステージへ集合、オレンジの光に照らされる中、世武裕子がささやくように歌い出したのは、「人間の森」。「表現者によって、歌の視点や物語そのものが変わる」ことを体感してほしいという願いの元、まずは世武裕子が、その後同じパートを森山直太朗が改めて歌唱するという新しい構成で披露された。ライブならではの試みも、この企画ならでは、であろう。シンプルなステージながら、世武裕子、森山直太朗、御徒町凧 各々にしかできない、それでいて最大限に各々の魅力が発揮された素晴らしい演奏だった。

MCでは、ドラマ『同期のサクラ』主題歌となった森山直太朗の最新曲「さくら(二〇一九)」にも世武裕子が編曲とピアノで参加した話から、作品を通じて三者が互いに交流していた話題へ。また、今回は“とにかく、音楽を全身で浴びてほしい”という世武裕子によるコンセプトのもと、敢えてMCを極力なくした演出をしたこと。森山直太朗はMCがないことに耐えられず、ついソロステージでもおしゃべりしてしまったことなどが明かされ、緊張感のある演奏とは打って変わって、トークは爆笑の連続で会場を和ませていた。世武裕子の楽曲「Hello Hello」をセッションしたあとは、「さくら(二〇一九)」、最後はカチコチと時を刻むメトロノームをバックに「群青」を演奏。世武と森山のハミングと歌が交差し、心地よい。緊張感と和やかが同居した、特別企画『united #2』が終了した。

なお、世武裕子が音楽を担当している映画『風の電話』、『ロマンスドール』公開日に併せて本日1月24日(金)よりオリジナル・サウンドトラックも配信開始。Apple MusicやSpotifyを初めとするサブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサイトと、レコチョクやiTunesを初めとするダウンロード配信サイトで本日より聴くことができる。

写真:古溪一道(Kokei Kazumichi)
文:吉川景子



■ 2020年1月17日(金)
『世武裕子presents united #2』@代官山UNIT 
出演:世武裕子 森山直太朗 御徒町凧

□ SET LIST
1. 朗読『朝焼け』(御徒町凧)

-世武裕子 ソロ-
2. Vega
3. Gardien
4. Lost Highway
5. John Doe(remix)
6. Do One Thing Everyday That Scares You
7. Too Far

-森山直太朗ソロ-
8. 生きとし生ける物へ
9. レスター
10. あなたがそうまで言うのなら
11. 愛し君へ~うんこ
12. どこもかしこも駐車場
13. 朗読『夕焼け』(御徒町凧)

-世武裕子 森山直太朗 セッション-
14. 人間の森
15. Hello Hello
16. さくら(二〇一九)
17. 群青

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