POPSCENE - ポップシーン
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半崎美子、越谷イオンレイクタウン ミニライブ&サイン会密着レポート

May 18, 2019 10:00

半崎美子

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半崎美子、越谷イオンレイクタウン ミニライブ&サイン会密着レポート

5月8日に4thシングル『母へ』をリリースした半崎美子。その発売記念ミニライブ&サイン会が5月11日(土)埼玉・越谷イオンレイクタウンmori 1F 木の広場にて開催された。

今回ポップシーンはその様子を密着取材。

胸にカーネーションのイラストと<YOSHIKO HANZAKI>とか書かれた白のパーカー姿で11時過ぎに会場入り。トートバッグには牧場しょう太くん(半崎美子オリジナルキャラクター)のイラスト。足元を見ると「母へ」のミュージックビデオ(以下:MV)に描かれたカーネーションと同じ色の赤いペディキュアをしている。「おはようございます!先日の取材では本当にありがとうございました!」と、丁寧な挨拶と溢れ出す笑顔を向けてくれた。

20190518DSC_6459.jpgこの日は、本日5月18日(金)18:30〜19:00にON AIRの BS-TBS「Sound Inn "S"」の密着取材も入っていた。

20190518DSC_6409.jpg2017年にメジャーデビューするまで、ずっと一人でライヴハウスやショッピングモールを巡っていた半崎。東京・赤坂BLITZ(現・マイナビBLITZ赤坂)の単独公演を3年連続開催し、SOLD OUTさせる実力とバイタリティの持ち主だが、メジャーデビュー後も、ついショッピングモールでの導線やポスターの位置などが気になってしまったと『母へ』のインタビュー(http://popscene.jp/feature/042827.html)でも笑いながら語ってくれていた。「Sound Inn "S"」の取材でも、一人でショッピングモールを巡っていた当時のエピソードを訊かれながら、最近では少なくなったステージの下見へ。
すると半崎のファンであろう女性に声をかけられる。

20190518DSC_6423.jpg一生懸命想いを伝える女性に対して半崎は涙目。感受性が豊かで共感性の高い半崎の一面を早くも見た。

その後、楽屋で少し雑談。気さくな雰囲気の中で、屈託のない魅力的な笑顔が魅力的だ。以前ショッピングセンターでデザイナーをしていた筆者。半崎と共通の知り合いの話やエピソードに花が咲く。しかし机に向かい資料を広げた途端、アーティストとしてのスイッチが入ったのが手に取るように分かった。

20190518DSC_6504.jpg楽屋では静かに過ごすことが多いと言う半崎。資料に目をやり、真剣な表情になったり笑顔が浮かんだりと、実際ほとんどの時間を静かに過ごしていた。

ショッピングモールでのライブは、すでに会場に沢山のお客さんがいる。そのためリハーサルは公開スタイル。会場のmori 1F 木の広場へ向かうと、程なくして大きな拍手を受けて半崎が登場。 公開リハーサルがスタートした。事前に整理券を手に入れたお客さんがステージ前に大勢詰めかけ、椅子席、立ち見席ともいっぱいだ。

「温かい拍手ありがとうございます。うわー、ありがとうございます。」

20190518DSC_6527.jpgステージ前のお客さんへ挨拶すると、2F、3Fから観ているお客さんに笑顔で手を振る。更に「スピーカーで顔が見えていない向こう側の方、大丈夫です。見えています。」と、スピーカーを避けるように体勢を変えて挨拶。音のチェックをしながらも「本日14時からお届けします、半崎美子の発売記念ミニライブ&サイン会」と、通りゆく人たちへも告知を忘れないあたりは流石だ(笑)。公開リハーサルが終わるとすぐに本番。しかしなんと影アナまで本人が務めるというではないか!

20190518DSC_6591.jpg影アナ中。

「時代を繋げていくということは命を繋げていくということ。私たちもいずれいなくなってしまいますが、ずっと語り継いでいく命の繋がりの尊さを歌にしました。」そう言うと、 1曲目は「種」。3Fの吹き抜けまで美しく伸び上がる歌声を真剣な眼差しで聴き入る沢山の観客。「皆さんと同じ時代に生きることが出来て、良かったなぁと思いながら歌っていました。」歌い終わり、拍手を受ける半崎はすでに泣き出しそうな表情でそう言う。

続いて歌うのはメジャーデビュー1stミニアルバム『うた弁』に収録の「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」。自身の母親が作るお弁当を思い出しながら書いたというこの曲は、NHK「みんなのうた」で話題となり、今年NHK Eテレのリクエスト枠で再放送。長く愛されている曲だ。温かいリズムにお客さんの手拍子と笑顔が乗る。

『母へ』の発売記念として、イオンモール×半崎美子【半崎美子さんと一緒にみんなで作ろう「お母さんに贈るうた」キャンペーン】が開催。<お母さん>にまつわるエピソードを募集し、それを基に半崎が歌にする企画。「全国から本当に沢山のエピソードや思い出を頂いて、私は涙を流しながら大切に読ませて頂き、“桔梗の咲く頃”という歌を書きました。」そう紹介するとこの日、歌詞にはしきれなかったエピソードの一部を紹介。

東日本大震災の翌日に電気も手術道具もない避難所で生まれた子。沢山の人のおかげで出産したことをよく口にする母親と、自分が生まれた時のエピソード。

すでにこの世にはいない生き別れになった母親が、赤ん坊の頃の自分の写真をボロボロになるまで大切に持っていてくれた話。

産後直後の体調不良に唯一気づき、心配してくれた母親などなど、半崎は時折言葉に詰まりながら紹介した。客席に目をやると、やはり何人もが涙を拭っている。まだまだエピソードはあるものの、半崎はその想いをこの企画で生まれた「桔梗の咲く頃」に込めて歌い上げた。

20190518no_0016.jpg「今回、『母へ』というCDを発売することが出来ました。このCDについて色んなことを言おうと思っていたんですけども……。」少し笑ってはみるも、半崎の言葉はそこで止まってしまった。こみ上げる想いを整える半崎をそっと見守る観客。少しすると半崎は「皆さんのお母さん、お母さん的存在の方、今直接伝えられる方もそうでない方もいらっしゃるかもしれませんけども、想いをはせたり直接なにか言葉にするとかお手紙にするとか、そういったことの中のひとつに私がこの曲を作った理由があります。」と続けた。

学生時代から夜学に通いながら働き、半崎を産んだ後も仕事を掛け持ちしながら愛情深く子供たちを育てたという半崎の母親。「そんな敬愛する母親へ対して宛てた手紙のような歌です。」そう言うと、最後は勿論「母へ」。

20190518no_0026.jpg半崎の故郷、北海道で『母へ』発売記念ミニライブ&サイン会には当然母親も観に来てくれたらしく、そんな母親ゆずりの愛情深い半崎が歌うこの曲はモールのざわめきも消すほどに優しく響いていた。観客は「桔梗の咲く頃」と同様、ハンカチや手で涙を拭い、聴き入っていた。

ミニライブが終了すると、サイン会がスタート。

20190518DSC_6629.jpg常連さんであろう人たちと再会を喜び、沢山の笑顔、固い握手、涙、色々な表情で丁寧にサインを書く。そのため、きっと他のアーティストよりもサイン会には時間がかかるだろう。

20190518DSC_6646.jpg「人に寄り添っているというのが一番かもしれません。」
半崎のマネージャーに「半崎さんがショッピングモールで歌う意味とは?」と質問を投げかけてみると、そんな答えが帰ってきた。常に人に気を遣い、常に周りの声に気をかける半崎。今はお客さんの増員によりコンサートホールではサイン会をしていない。しかしショッピングモールではサイン会は大切なことだと考えている。

「普段コンサートホールに来づらい、例えば子供連れの方とか車椅子の方などが一番来やすいのが多分モールだと思うんです。そういう人たちの声を自分で聞いたり対話することを彼女はすごく求めているじゃないかと感じています。そういう人の声を実際に拾って歌にした曲が何曲もあります。半崎自身、楽曲を作って歌うことが自分の役目だと思っているし、皆さんの声を拾って蓄積したものをアーティストとして伝えるということが大切なことだと考えています。だからこそ僕らが思っている以上にモールでのステージを大切にしていると思います。」

この日、筆者が見たショッピングモールを大切に考える半崎美子の姿はまさにマネージャーの言葉通りだと納得し、筆者は会場を後にした。

なお半崎は【明日を拓くコンサート北海道ツアー2019】の真っ只中。詳細は公式サイトをチェック!


Live Photo:片山拓
Text&Photo:秋山雅美(@ps_masayan



■ 半崎美子オフィシャルHP
https://hanzakiyoshiko.com/

■「桔梗の咲く頃」は特設サイト
https://hanzakiyoshiko-aeonmallhahauta.com/

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Information

Release

半崎美子 4th シングル
「母へ」

2019年5月8日発売

母へ

特別盤(CD+LIVE DVD)

CRCP-10425 / ¥3,889+税

母へ

通常盤(CD)

CRCP-10426 / ¥1,111+税

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