戸渡陽太、自主企画『戸渡陽太10番勝負』下北沢SHELTERライブレポート

8月から始まった初の自主企画『戸渡陽太10番勝負』。初回の白根賢一（GREAT 3）、2回目のマシータ（ex. BEAT CRUSADERS）と名だたる猛者のドラマーたちとの共演で毎回個性的なステージを繰り広げ、聴くものに常に新しい発見をもたらすパフォーマンスでにわかに注目を集めている。

そんな自主企画の3回目が、昨日10/29に下北沢SHELTERで行われた。今回迎えるドラマーは、日本屈指のドラマー 河村”カースケ“智康。親子ほども歳の違う二人のステージは、戸渡陽太の代表曲ともいえる「マネキン」から始まるが、前回までの『10番勝負』とも他のライブでの二人編成とも違い、程よい緊張感とカースケの奏でるようなドラミングによって生まれる、えも言われぬ高揚感で、戸渡陽太のギターと歌がライブハウスという空間に徐々に放たれていく。

時にシャボン玉に吹く風のように、時に広大な大地のように、優しくも力強く“鳴る”ドラムに包まれ、背中を押されるように、戸渡陽太の感情が歌に乗って観客に降り注ぐ。新曲も織り交ぜ、アンコールも含む全10曲を、魂をぶつけるような一心不乱さで演奏した。

アコースティックギター1本で立ち向かう侍が、神の庇護を受けながら、青空の下の荒野を目的地に向かって迷うことなく進んでいく、そんな景色が見える、情緒的なライブだった。

そしてこの日、新たな『10番勝負』スケジュールも発表された。10番勝負Vol.4は、12月10日に地元福岡にてアヒト イナザワとの共演が実現。Vol.5は下北沢SHELTERに場所を戻し、2016年1月25日に、戸渡陽太のプロデューサーでもある深沼元昭、さらにVol.6となる2月25日は、約1年ぶりのLIVEパフォーマンスになるSUEMITSU & THE SUEMITHを迎えてのスペシャルな1日が決定。

『10番勝負』で繰り広げる強者ミュージシャンとの対決は、その日その時だけしか体験することができない、見逃せないライブだ。

詳しい情報は戸渡陽太オフィシャルサイトにて。


『戸渡陽太10番勝負』
~Vol.3~ 戸渡陽太 with 河村"カースケ"智康 セットリスト
1. マネキン
2. SOS
3. ギシンアンキ
4. 探せ
5. Take It Easy
6. SHIKISAI
7. Fall Out
8. 諸行無常の世の中で
9. 世界は時々美しい
アンコール. 黄泉のゴンドラ


■ 戸渡陽太オフィシャルサイト
http://www.towatariyota.com