さかいゆう『4YU』インタビュー

February 1, 2016 20:00

昨年10月に、シングル『ジャスミン』をリリースしたさかいゆうが、今年2月3日に約二年ぶりのオリジナルアルバム『4YU』をリリース。初めてこのアルバムのサンプル盤を聴いた時、さかいゆうというミュージシャンのベーシックな部分を感じた。決して奇をてらうわけではなく、無理もない。さかいのオフィシャルサイトの「『4YU』 特設サイト」にてセルフライナーノーツが掲載されているので、 楽曲についてはそちらで楽しんでもらうとして、楽曲から紐解く、さかいの考えや恋愛観などを色々と訊いてみた。


ー 今年になってお会いするのは初めてですね。

そうですね。今年もよろしくお願いします！


ー こちらこそよろしくお願い致します！昨年12月19日（土）中野サンプラザホールでの【さかいゆう TOUR 2015“ジャスミン”】ツアーファイナルも盛り上がりましたね。ライヴは勿論ですが、ツアーグッズのジャスミンアロマをタオルに沁み込ませて会場を走った姿が印象的でした（笑）。

あれでかなりライヴ時間が長くなっちゃいました（笑）。でもかなり売れたみたいですよ、あのアロマオイル。


ー 私も買おうと思ったら、もう完売でした（笑）。

頑張った甲斐があった！


ー コーラスの吉岡悠歩さんへの登場いじりもまた（笑）。

アハハ！あれ、恒例行事になりそうですよね！


ー なったら面白いですよね（笑）。さて、今作『4YU』はオリジナルアルバムとしては二年ぶり。意外でした。

そうなんです。『サマーアゲインEP』も出したし、Collaboration Album『さかいゆうといっしょ』も出したし。だからオリジナルアルバムとしては『Coming Up Roses』以来か。確かに二年ぶりという感じはしないかもしれない。


ー 今作は、様々なタイプの音楽が入っていますが、ミニアルバム『ONLY YU』のそれとはまた違って、色々なプレイヤーの方たちと、ゆうくんの持つライヴ感やベーシックさを表現しているように感じました。

ありがとうございます。その部分は自然に出来ましたね。


ー そういえばツアーファイナルで、今アルバムが今迄で一番時間がかかったと言っていましたね。

9ヶ月くらいかかったかな。 共作が結構多かったので、その点でお互いのスケジュール調整や、やりとり、更にはスタジオやピアノにもこだわったので、そういう部分でも時間はかかりました。あと僕は毎回、歌詞が一番悩むんです。だからメロディやアレンジと照らし合わせたりすることには時間をかけます。 でも難産ではなかったですよ。


ー 今回もアルバムのテーマは決めず？

決めていないです。記録や日記という感じ。一曲一曲丁寧に、真心を込めて作っているという感じです。あまり全体的な整合性を考え出すと、可哀想な曲が出て来たりするので（笑）。僕は別にとっ散らかっても良いと思うんです、ジャンルとかは。自分自身もそういう括りで音楽を聴かないし。例えばバーのBGMで、ジャズの後にソウルがかかっても良いし。そういうのと同じです。


ー だからゆうくんのアルバムって面白いのかも。

そうやって、面白いって言ってくださる人が買ってくれるんですよ。「さかいゆうは何がやりたいんだ？」って思う人もいますから。今回はミュージシャン気質の強いアルバムになりましたし、セッションで色々な人の力を借りて作り上げました。


ー “SO RUN”は、武井壮さんのことを歌った歌だとか。

そうです。年に二回くらいしか会わないんですが、色々な意味ですごく尊敬しているんです。あの人は楽しい面積を増やしたいっていつも言うんです。


ー 楽しい面積？

笑顔は多い方が良いし、みんなが楽しめて自分も楽しめてやりがいがあって、それを見てくれる人を出来るだけ増やしたい。壮さんはいつもそういう気持ちで居るんです。それは自分と通じる部分もあるし、勉強になる部分もある。僕は放っておくと、やりたいことをやって“後は知ーらない”という性格なんです。


ー そうなんですか？

どちらかというとね。でも壮さんと会うと色々な刺激をもらえるんです。自分が作るものって、勿論良いものだと思って作るわけじゃないですか。


ー ええ。

それを自分の中だけに止めておくのではなく、色々な人に聴いてもらう。しかもそういう機会も場もあるのだから努力したいなと思って。壮さんはミュージシャンではないけど、彼と会うと、そういうことを考えるんです。それで壮さんをイメージして作りたいと思いました。曲のテンポも、彼の持つ100mの最高記録10秒54に因んで105.4にしたんですよ。


ー 面白いですね。ちなみに武井さんと知り合うきっかけは？

友だちに「みんなでカラオケやりながら呑んでるから来なよ。」って誘われたのがきっけけでした。そこに壮さんもいて。三年前くらい前だったかな。友だちは、“君と僕の挽歌”が好きで、カラオケでもよく歌ってくれているらしいんですが、その時も「生 で“君と僕の挽歌”が聴きたいな。」と言われて僕が一番を歌っていたら、壮さんが「良い曲だね！」って言って、二番から歌に少し入り始めてきて、三番ではハモっていました（笑）。


ー すごいなぁ。

勿論初めて聴いた曲だったのですごく上手というわけではないけど、彼は本当に楽しいことが好き！しかも壁がなくて。それは土足でという意味ではなく、壁がない感じ。それが良かったんですよね。勉強にもなったし、そういう音楽、そういう仕事、そういう生き方って良いなって思って。


ー 良いですね。

土足でズカズカと…って、人は嫌うじゃないですか。


ー 嫌ですね。

でも壁がないというのはすごく大切なことなんですよね。僕、二十代の頃は人見知りだと思っていたんです。でも必要以上に人見知りになるとチャンスを逃すなと思って、自分から仲良くしようと考え始めて、僕も壁がなくなり始めたんです。会話のとっかかりを作るには自分から仲良くしないと。ただニコニコ笑って近づいたり、疑心暗鬼な目で相手を見たりするのではなく。そうやって生きていくと友だちも増えてきて。実際、そういう中で出来た友だちとセッションする機会もありましたし。そういうことが多い方が楽しいに決まっているから、壮さんを見ていると「あぁ、自分がやっていることは間違っていないんだな。」と思えてきて、すごく励みになるんです。グッとくる！
 

『4YU』発売記念モールツアー2016

□ 愛知県
2016年2月7日（日）1部13:00～START / 2部15:30～START
イオンモールナゴヤドーム前 1F セントラルコート

□ 静岡県
2016年2月11日（祝・木）1部13:00～START / 2部15:30～START
イオンモール浜松市野 1F シンフォニーコート

□ 茨城県
2016年2月13日（土）1部13:00～START / 2部15:00～START
イオンモールつくば 1F ウエストコート

□ 埼玉県
2016年2月14日（日）1部13:00～START / 2部15:30～START
イオンレイクタウンmori 1F 木の広場

□ 広島県
2016年2月21日（日）1部14:00～START / 2部16:00～START
イオンモール広島祇園 1F エキチカコート

□ 福岡県
2016年2月27日（土）1部13:00～START / 2部15:30～START
イオンモール香椎浜 1Fセントラルコート


さかいゆうTOUR 2016 “4YU”

6月17日（金）札幌・cube garden
6月21日（火）愛知・名古屋CLUB QUATTRO
6月28日（火）高知・X-Pt
6月29日（水）大阪・Zepp Namba
7月01日（金）福岡・DRUM Be-1
7月03日（日）東京・昭和女子大学人見記念講堂