海蔵亮太、日本の美しい原風景を思い起こさせる「晩夏光」インタビュー
October 9, 2024 18:00
海蔵亮太
ー ちなみに、海蔵くんの好きな季節は?
僕はとにかく秋が好きですね。
ー 夏生まれだから夏なのかと思っていました。
いやもう夏は一番嫌いです!暑いんだも〜〜ん!
ー 確かに(笑)。
まぁ暑いのを除けば、学生さんは夏休みがあったり、フェスがあったり花火大会があったりと、色々盛り上がることも多くて良いんですが、近年は本当に暑すぎるから。
ー 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」も来年は秋開催になるようですしね。
そうそう。だから酷暑の反動で秋の少し涼しさを感じた時には、外へ出たくなるんですよね。木々が緑から赤色に変わっていくのも好きですし。
ー 秋になる少し前の、それこそ晩夏の季節も風情がありますよね。
そうですよね。晩夏といえば僕はお盆のイメージがすごくあって。年に一度ですが、自分のご先祖様に、“一年間、平和に過ごせました。ありがとうございます”って報告したり向き合う時間ってやはり大切だし素敵な時期だなと思うんです。僕の祖父母の故郷みたいなちょっと田舎に行けば行くほど、日本の原風景もきちんと残っているし、忘れてはいけない文化や景色があるので、そういうのはすごい好きですね。
ー 歌詞に、“それでも貴方は私を照らすヒカリ”とありますが、海蔵くんを照らすヒカリはやはりファンの人たちですよね。
何と言ってもそうですね。後押しもしてくれるし、道の先で待っていてくれる存在です。聴いてくれる人がいなかったら自分は歌う意味がないというか……。だから聴いてくださってる、応援してくださっている皆さんが僕にとってのヒカリなので、皆さんにこれからも応援していただけるよう、歌だけはきちんと歌いたいなと思って。歌だけはね!
ー 歌だけはを強調したね(笑)。
ほら、性格上ふざけちゃう傾向があるので、歌だけはふざけずにちゃんとやるために頑張ります!
ー まぁそのギャップが魅力のひとつでもありますしね。歌詞の中でも秋への移ろいを感じさせる部分はありますが、海蔵くんが秋の夜長にしたいことは?
読書もしたしなぁ……今年は秋の夜長にやりたいことを秋に入る前に結構やってしまって。
ー あ、読書のこともラジオ(MUSIC BIRD「海蔵亮太のニューラジオ」)で話していましたもんね。絵を描いたりはしないの?
絵は好きで、昔めっちゃ描いてました!iPadを買いたての頃はずっと描いていたけど、iPadを落としてボロボロにしてしまい(苦笑)。そこから描くのをやめちゃったので……でも絵は良いかもしれないですね。それこそ今回の「晩夏光」は時代と逆行しているというか、日本の古風な部分を持つ曲なので、iPadではなくキャンバスに描くとか。
<スタッフ>絵手紙とかいいんじゃない?
あー、良いかも。でも確かに絵を描いてる時って歌と一緒で、それだけに集中できるから秋の夜長にやるのは良いかもしれない。そしたら秋山さん、絵手紙交換やりましょう!
ー 良いですね。やりましょう!そして今回久々に海蔵くんの顔がジャケットに登場しましたがこの写真を撮影したのは、おおつか ときやさんですか?
そうです。ときやくん!最近ずっと撮影でお世話になっています。僕は少し年上だけど、ときやくんやシバタくん(マネージャー)ってほぼ同世代なんです。だから撮影中は喋ってばかりで(笑)。ずっと喋って「あ、やばい!そろそろ写真撮らなきゃ」みたいな感じ。
ー おおつかさんのXで「毎回撮影の時間が愉快で楽しくて最高です!笑笑」とありましたが、最後の「笑笑」はそういう意味か(笑)。
そうそう(笑)。あとはシバタくんとの関係性というか。
ー 関係性?
シバタくん自身まだ若いから色々な先輩方と仕事をするのも勿論大切なことだけど、同世代との感覚の共有というか、僕だけでなくカメラマンやアーティスト、その他同世代と繋がることでどんどん彼の良さが出てくると思うんです。逆に僕が教えてもらうこともあるし。そういう意味ではすごく楽しいです。でも、ときやくんやシバタくん含め、それこそ最近だったらYouTubeで活動されている若いアーティストの皆さんと会うと、自分が20代の頃とは働き方も変わってきているなと感じますね。
ー シバタさんの話をする時の海蔵くんって、後輩を見守る頼れる先輩っていう感じがするんだけど。
おじさんなんですよ。
ー おじさんって(笑)。
でも若い子に負けたくない感覚はありますね。まぁ体力ではかなわない部分もありますが口数だったら勝てるので。
ー それはね……(笑)。
今の若い子は、大人しいから。勿論僕だって時と場合で喋る場所は考えるけど(笑)、言っちゃった方が良くない?って思う時は言いますよ。だっていつこの世の中を去るか分からないし。
ー それこそ「晩夏光」ではないですが、いなくなってからでは伝えられないしね。
そうそう!だから後悔するぐらいなら言ってしまえと。まぁ別に悪いこと言っても他の人がフォローしてくれるので(笑)。
ー アハハハ!
でもこれからは音楽で伝えるだけではなく、実際に言動でも伝えていきたいですね。
ー では早速、ポップシーン読者の皆さんに想いを伝えてください。
ポップシーンの読者の皆さんって、音楽やエンターテインメントに対してアンテナが高い方たちが多いと感じているので、やはりそういう方々にこの「晩夏光」を良いと感じてもらえたら僕自身もアーティスト冥利に尽きます。この曲を通して、この日本で生まれ育って、日本という美しい自然や資源など様々なものの恩恵を受けているんだと再確認し、美しい日本を維持して未来に繋げるために、今自分たちが何をすべきか……ちょっと壮大になりすぎましたが(笑)、でも「晩夏光」がそんなきっかけになれたらすごい嬉しいです。今この時代でも沢山の人に聴いてもらいたいと思う一方で、未来の人たちにも愛していただける曲にしたいので、僕自身これからもこの曲と向き合って、歌い広げていく活動を頑張っていきます。
ー ありがとうございました。
インタビュー&フォト:秋山雅美(@ps_masayan)
■ 配信リンク
https://lnk.to/bankakou
■ 海蔵亮太 公式HP
https://www.ryota-kaizo.com
Information
海蔵亮太 meet ティーナ・カリーナ in SENDAI
2024/11/2(土)
誰も知らない劇場(宮城県仙台市)
開場 / 開演:①13:00 / 13:30 ②16:00 / 16:30
【問合】キョードー東北