POPSCENE - ポップシーン
POPSCENE - ポップシーン
tonun、1st ALBUM『Intro』インタビュー

tonun、1st ALBUM『Intro』インタビュー

June 14, 2023 17:00

tonun

0
シェア LINE

甘くスモーキーな歌声と、グルーヴィーで心地良いトラックが魅力のシンガーソングライターtonun(読み:トヌン)。2020年10月、YouTubeに初作品『最後の恋のmagic』の投稿で活動をスタートすると翌年には毎月の配信リリースを重ね、1月にYouTube公開した「今夜のキスで」のMusic Videoは120万再生を超え話題に。その後も2022年、Spotifyが選ぶ次世代アーティスト「Spotify RADAR:Early Noise 2022」に選出され、ツアーも全公演SOLD OUTとなった。そして今年5月に「Friday Night」でメジャーデビュー。この曲は、FM802「ヘビーローテーション」、J-WAVE「SONAR TRAX」 をはじめ、全国42の放送局でパワープレイやテーマ曲を獲得!そして6月14日に自身初となるALBUM『Intro』をリリース。洋楽とJ-POPの中間的で絶妙なバランスを兼ね備えたtonunにアルバムのことや自身の曲作りについて伺ってみた。


ー メジャーデビュー前から楽曲やMVなどの反応は大きかったですが、デビュー後、一番変わった点はどういう部分でしょうか?

今まで届いていなかったリスナー層に届くようになったことですかね。元々YouTubeにアップしてYouTube特有の早耳リスナーにはよく聞かれていたんですが、ラジオや雑誌といった媒体や、著名人の方からの広がりなど、確実にtonunの音楽が広がっているのを感じてます。


ー 1st ALBUM『Intro』はご自身からみてどういうアルバムになりましたか。

今までは一人でベットルームミュージックみたいな感じで作っていたのですが、そこを抜け出して、プロデューサーやミュージシャンの方々と共に作ることで今までは頭の中にあっても表現できなかった作品たちが揃った気がします。tonunの新たなる幕開けとなるアルバムになったと思います。


ー 「how many times」では、<君との記念日>をキーワードに諸行無常がネガティブではなく表現されていますが、改めて歌詞への想いを教えてください。

やはり出会いがあれば別れもある。別れる時の辛さでもう2度とこんな思いをしたくないから一人でいいやとか思う人もいると思うのですが、多分それ以上に出会えた奇跡や、その後の軌跡を精一杯楽しんで、愛してあげれば別れた時のつらさを超える、出会えてよかったという幸福感を感じられるんじゃないかなと言う思いを込めました。


ー tonunさんの楽曲は、J-POPとlofi hip hop、ジャズなどの洋楽テイストが絶妙なバランスでミックスされている作品が多いですが、曲作りのバランスポイントや大切にしている点を教えてください。

曲をまず聴いた瞬間に『これはどんな音楽なんだろう?』っていう感覚は、歌い方、歌詞、メロディ、コード感、各楽器の音作りなど、様々な要素があると思っていて、今出した中のものたちでこれをこうすればこう言うジャンルの雰囲気を醸し出すっていうのを自分の中で分かった上で緻密に組み立て行きます。出来たものをリスナーが一瞬聴いた時になんかわからないけど好きって言う感覚を、こっちが導いてあげるのが大切かと。


ー 「rendez-vous」はグルーヴをより強調しているトランペットと耳に残るサビが最高に格好良いです!今作はknoakさんがサウンドプロデュースを担当されていますが、この曲を含め、knoakさんとのサウンドデザインで印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

自分もknoakさんも洋楽的アレンジが好きなのは一緒なんですけど、そのアレンジのアプローチが少し違って、自分はR&B、ネオソウル、jazzfunk、lo-fi Hiphopぽさをよく出していて、knoakさんはハウス、EDM、ダンスポップ、ソウルミュージックなど。このお互いの被っている部分とそうで無い部分が合わさってより新しい音像になった気がします。rendez-vousもそうですが、knoakさんはブラスの使い方が上手く、元々自分がやっていた音楽とブラスの相性は良かったので相乗効果になったのかなと思っています。


ー 特にシティポップらしさを感じるのが「eyes」。tonunさんが考える、70年代後半〜80年代のシティポップと現在のシティポップムーブメントの違いや、違いから来る面白さは何でしょうか?

根本的なグルーヴや、コード感は今も昔も共通していると思っていてそこに乗せるメロディーだったり、歌詞あとは歌声、楽器の音色が今と昔の大きな違いかと思います。まさにeyesは昔のシティーポップサウンドを現代の音色でリメイクしたような音像、そして今を生きる僕が放つ言葉、歌声が絶妙に絡まり合い老若男女楽しめる楽曲になっているのではと思います。


ー ポップシーン読者の皆さんへ一言お願いします。

このアルバムが日本の新しいポップシーンのバイブルになって欲しい。いろんな音楽の要素を取り入れた最高の一枚になったと思うのでぜひ全曲通して1度聴いて欲しいです。


■ tonun HP
https://tonun.jp/

Information

YouTube

Music Streaming