大城美友がアニメ『ログ・ホライズン 円卓崩壊』のEDに込めた想い「エンディングだけど終わりじゃないよ」

ー 制作はどのように？

まず『ログ・ホライズン 円卓崩壊』の制作チームから「応援ソングを作ってください」というお話があったので、色々とイメージを話し合いながら先にyumaさんに曲を作ってもらったんです。この曲ってザ・王道J-POPですが、中毒性があるというか一度聴くと身体に染み込んでくるんですよね。


ー あ、それわかるかも！

ですよね！特に（実際に歌いながら）“2千億分の星の中で輝いてるから”は聴きどころだと思います。サビの後にくるこのメロディは引き込まれるポイントなんじゃないかな。アレンジもサウンドの広がりや優しさをすごく感じます。


ー『ログ・ホライズン 円卓崩壊』のエンディングを聴いて、そこから大城さんのオフィシャルYou Tubeに来ている方も多かったですね。

そうなんです。このアニメ自体ファンが多いので、「ブルー・ホライズン」をきっかけに、私の存在や他の曲を知ってもらえるのは本当に嬉しいです。


ー 大城さんは挫折したり逃げ出したくなったりした時はどうするんですか？

素直に逃げていました。逃げて一旦すべてを忘れて、頭の中も心の中も無にして本当に自分が行きたいところに行って…。そしたらすごく暴走していました（笑）。


ー 暴走したんだ（笑）。

楽しかったですけどね。沖縄にいたんですが突然福岡に行ったりして。でもそれは逃げる行為というよりも、旅立ちたいっていう気持ちだったのかも。勿論悩んでブルーにはなるんだけど、私、ポジティブ精神が強いから「逃げ出す」ことを「旅立つ」って思考を切り替えて行動していました（笑）。


ー それは大切なことだと思います。そこにしか自分の居場所がないと思うと苦しいし。

そうなんですよね。だから前向きに前向きに。


ー 先程、恋愛が絡むと面倒くさい人間になっちゃうって言っていましたけど、基本的にはやっぱりポジティブですよね。

基本的にはね（笑）。恋愛ではうまくいかなかったから…。


ー 束縛彼氏と付き合っていた「あのね」の頃？

そうそうそう（笑）。この曲はその当時…16歳の頃に書いた曲なんです。でもいつまでも当時の私じゃないし、あの頃の経験を生かしてパワーアップしました！ただこの「あのね」ってオリジナルキーがすごく高いので、今作のテーマ＜渋めに格好良く＞に併せてキーを下げて、大人になった大城美友が歌う「あのね」を表現しました。


ー セルフライナーノーツを読ませて頂いたんですが、この曲って当時出来なかったことを書いていたり、苦しい精神状態からは想像出来ないほど、本当に可愛らしいポップな曲ですよね。

本当に現実逃避したかったんでしょうね（笑）。当時はメンヘラでしたよ、私。すごく束縛されていたんですけど、そういう状況で作ったとは自分でも思えないくらい。


ー この曲のこと、当時の彼は知っているのかな？だって彼のことを歌った曲って他にもあるでしょ？

そうなんです！多分知ってるんじゃないかな。だから言いたいです。あなたのお陰で曲が作れましたって（笑）。私の曲って99.8%、ノンフィクションですから。


ー 個人的には「believe」も大好きです。伸びやかで大城さんの歌声にもあってるし、こういう時期だからこそ力をもらえるというか。

ありがとうございます。まさにこの曲こそ、今のコロナ禍に想いをぶつけて作りました。特に“君と君のままで息切れしたい”という歌詞はそういう気持ちが強いです。今辛いのは当たり前だし楽観視も出来ないけれど、あえてその辛さも含めて涙と一緒にこの状況を楽しんでしまおうという、これも私のポジティブ精神が出ている曲ですね。この曲、デモ段階では弾き語りでソフトなイメージだったんですが、アレンジでこういう壮大なサウンドに変わったんです。だから改めてこのアレンジに気持ちを吹き込んで歌いました。


ー 折角のギターも歌声も生で届ける機会がまだ少ないでしょうけど、すべてが元通りになったらまず何をやりたいですか？

まずお客さんの前で歌う！そしてお客さんも思いっきり声をあげて欲しいです。CD購入特典でハグとかもしていたので、また皆さんと触れ合いたいですね。


ー「wonder」とかライヴでめちゃくちゃ盛り上がりそうですしね。

そうそう、すごく歌いたい！でもこういう＜歌いたい！＞という気持ちを溜めて我慢していることで私は良い花を咲かせるんです。なのでコロナが終息したら大城美友の花を満開にして爆発させます。


ー すごく楽しみです！では最後にポップシーン読者にのみなさんに一言お願いします。

この時代を皆さんと一緒に音楽で世界を明るくしていきたいと思っていますので、今回のインタビューをきっかけに大城美友のことを一人でも多くの方に知ってもらえたら嬉しいです。そしてまたポップシーンさんにインタビューしていただけるよう頑張りますので、皆さんどうぞ応援よろしくお願いします！


ー ありがとうございました！


インタビュアー：秋山雅美（@ps_masayan）




■ 大城美友 オフィシャルHP
https://miyu-oshiro.com