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MISIA 20th Anniversary Special、7月7日にWOWOWで一挙放送!ダイジェスト版インタビュー掲載!

June 28, 2018 13:30

MISIA

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1998年2月21日「つつみ込むように...」でデビューを果たし、本年でデビュー20周年を迎えるMISIA。そんな彼女の20周年を記念して開催されるツアー「20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA Girls just wanna have fun」の中から、横浜アリーナ公演の模様を、自身の誕生日である7月7日(土)に、特集としてWOWOWにて、幅広く豪華なラインナップでお届けする。

音楽活動のみならず社会貢献活動にも注力し、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)名誉大使などを歴任している彼女が、2007年に訪れたケニアの首都ナイロビにあるキベラスラムに再度訪問。音楽や人との出会いの軌跡を辿ったその様子を「ノンフィクションW MISIA Return to Nairobi 〜10年の奇跡〜」で放送。さらに、イギリスBBCの最高峰ネイチャードキュメンタリー「BBC Earth」の中から 、絶滅の危機に瀕するキタシロサイ、最後のオスの物語「デンジャラス・ライフ 最後のシロサイ」のナレーションに初挑戦する。

史上最大の出演者数となる20周年の祝祭に挑んだMISIAのこれまでの道のりや、ライブ・ドキュメンタリーの裏話や想い、見どころについて、本人インタビューを行った。ここでは、凝縮したダイジェスト版をお届け。完全版は番組サイトにて公開するので、そちらも合わせてお楽しみいただきたい。

misia2018050703.jpgphoto by Santin Aki


ー デビュー20周年おめでとうございます!「20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA Girls just wanna have fun」を終えられたお気持ちを教えて頂けますか?

「THE SUPER TOUR OF MISIA」は終演しましたが、20周年のアニバーサリーイヤーはここからが幕開けです。だから「ファイナル」というよりは「幕開け」というイメージが強くて。盛大なオープニングセレモニーが終わった様な感覚で、かなり力いっぱい幕を引いた気がしています(笑)。


ー サブタイトルの「Girls just wanna have fun」にはどのような思いを込めましたか?

これは、20年見続けてくれた人が付けてくれたのですが、「女の子が集まってワイワイ楽しむように音楽を楽しみ続けて欲しい、そして素敵な女性になってほしい」という願いが込められているそうです。女の子って、私自身もそうですが、苦しいことを隠してうわべだけで楽しむことができないと思うんです。「just」とありますが、心の底から楽しみたい。うわべの楽しさ、うわべの愛なんて欲しくないんだぞって。心の底から楽しむためには、どこにも妥協したくない。心から好きだと思えるものを詰め込みたいと思ったので、デビューからの20年で出会った大好きなミュージシャンやクリエイターに参加していただきたいし、自分自身も歌い方や表現にこだわりたいと思いました。

misia2018050705.jpgphoto by Brian Chen


ー 弦一徹さんをはじめとする超一流のミュージシャンがよくあれだけ集まったなと驚嘆しました。

多忙な方々ばかりなのでありがたいですよね。弦一徹さんはデビュー前からのおつきあいで、MISIAという名前をいただく前からの私を知る数少ない1人です。赤と青のコントラストが印象的な「THE SUPER TOUR OF MISIA」のメインビジュアルは、デビューから20周年。アーティストとして“成人した”ということで20歳の頃の私の写真を使っていますが…、意外に気付かない人も多くて(笑)。20年が経ち、「THE SUPER TOUR OF MISIA」で幕にプリントされた20歳の私が、その頃の想いを今の私に語りかけてくれた気がして…オープニングで待つ間はすごく感慨深かったですね。胸がいっぱいで、最初から泣きそうでした(笑)。


ー ファンの方との信頼関係も20年で深まっていると?

ええ、もちろん。ファンの存在や距離感はとても不思議だと感じます。すごく近い距離なのに、直接会ったり話したりする間柄ではありません。ですが、音楽を介して会話しているんですよね。また、ファンは私にとって一番強がって、かっこ悪いところを見せたくない相手。ですが、一番先にそれを面白がってくれたりする。主にライブという場所を通して、一緒に歌い、泣き、笑い、生きてきた人たちなんです。

misia2018050709.jpgphoto by Takuya Kimura


ー 20年の積み重ねの中で、変化を感じる部分はどこでしょう?

そうですね…上手に言えるかわかりませんが、ファイナルを迎えたとき「20年前にはこのライブはできなかったな」と思いました。アンコールで歌うようなエネルギー量の高い曲から始める体力もなかったでしょうし、曲の多彩さも今だからこそのもの。プレイヤーも多様で、しかも世界標準で活躍している方ばかり。この20年でボーダーレスなエンターテインメントをお見せできるようになったのかなと思います。


ー 一方で、ずっと変わらないものは?

「歌手になりたい」という想いです。自分の願いが自然に歌になっていくと思うのですが、私も伝えたい事や願いを20年間歌ってこられたのかなと。常に歌うとは何かを自問自答しながら、ようやく「歌手になれたのかな」と実感を持てるようになったのが20周年を迎える今なんです。


― 今回のライブのここを見てほしい、感じてほしいという点はどこですか?

「THE SUPER TOUR OF MISIA」では、デビュー時からの自分を振り返り、それを素晴らしいメンバーとともに奏でることができました。新しい提案もしているのでライブ映像をご覧になると、この先はこんなMISIAに会えるのかなと想像していただけるかなと。実は、定期的に記録に残してもらうことはミュージシャンとしてとてもありがたいんです。美しい映像はもちろん、WOWOWさんの映像からはいつも愛を感じますからなおさらです。

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ー WOWOWではライブに合わせて、ドキュメンタリー番組「ノンフィクションW」と「BBC Earth」も放送されますが、今年2月、ケニアのナイロビを再び訪ねた感想を教えていただけますか?

初めてアフリカに行ったのは2007年、それもケニアでした。以来、ケニアは何度も足を運ばせていただいている特別な場所です。 そんななかでも感動したのは、支援し続けてきた小学校での再会でした。サポートしてきた子達は、高校生になったり、中には幼稚園の先生になったり、ケニア最高学府のナイロビ大学で学ぶ子もいます。子供たちは「教育は自分たちが幸せな未来を創るための大きな力だった」と言ってくれて、その言葉が胸を突きました。希望を感じたし、嬉しかったですね。「ノンフィクションW」をご覧になった方が、アフリカの現状を知るのと同時に、日本でできることのヒントになれば嬉しいです。

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ー もう1つ、ドキュメンタリー番組「BBC Earth 2018 デンジャラス・ライフ #3 スーダン:最後のシロサイ」ではナレーションに初挑戦されたそうですが、いかがでしたか?

地名なども独特ですし、難しさを感じましたね。ただ、たくさん出てくる医学用語は意外にすんなりOKでした(笑)。もともと関心があるからかもしれませんね。生物多様性について「COP10」大使に任命されてからずっと学び続けてきたので、ついつい感情が入ってしまったんです。ナレーションは事実をしっかりと(聞き手に)届けることがとても大事で、感情を込めすぎず、一定のリズムで語る方法をレクチャーしていただきながらなんとかやり切ることができました。世界的にもニュースになりましたが、今はもうスーダンはいません。ですが、彼が教えてくれたことを私たちはしっかりと学ばなければいけないと思うんです。キタシロサイに限らず、私たちがよく知るアフリカの動物たちの多くがレッドリスト(絶滅危惧種)に入っています。「目の前に見えるから大丈夫だよ」ではなく、その先にあることを知ってほしいと切に願っています。


ー では最後に7月7日MISIAさんの誕生日に放送されるWOWOWの3つの特番をご覧になる視聴者へのメッセージを!

まず、誕生日の七夕の日に様々な角度から私を表現する番組を放送していただけるのがとても嬉しいです。七夕に生まれたせいか、昔から「運命の出会い」にとても関心がありました(笑)。音楽の出会いも私にとっては衝撃的で運命的なもので、テレビから流れてきた音楽に心を掴まれたんです。テレビが天の川だとしたら、今度の七夕は見てくださる方と私の間に橋が架かる日だと思うんです。そうして橋を渡り、出会ってくださった方の人生が少しでも豊かになればこれほど嬉しいことはないですね。実際に、見た方にきっと楽しんでいただけるライブになっていると思いますし、ドキュメンタリー番組も然り。何か1つ光る星を心に持って帰っていただけたら幸いです。


□ MISIA「20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA Girls just wanna have fun」2018.4.28 横浜アリーナ ライヴレポート
http://popscene.jp/foundit/039870.html

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