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高橋優、4月12日リリース『ロードムービー』インタビュー

高橋優、4月12日リリース『ロードムービー』インタビュー

April 10, 2017 20:00

高橋優

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この日、高橋優は東京・国際フォーラムホールAにいた。SPACE SHOWER MUSIC AWARDSで、最も活躍した男性ソロアーティストに授与される賞「BEST MALE ARTIST」を受賞、そのリハーサルを終えたばかりだった。昨年11月にアルバム『来し方行く末』をリリース。取材時は全国ホール&アリーナツアーも終盤、疲れもたまって来ているのではないだろうか。しかし楽屋から聞こえてきたのはリラックスした楽し気な高橋の笑い声だった。そんな高橋は4月12日にニューシングル『ロードムービー』をリリース。タイトルトラックは「映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」の主題歌でもあることから、クレヨンしんちゃんとの出会い、更には昨年「MTV VMAJ 2016 最優秀邦楽男性アーティストビデオ賞」を受賞した『光の破片』の山口保幸監督と再タッグを組んだミュージックビデオの話なども語ってもらった。はたして高橋にとってのロードムービーとは?


ー【高橋優 全国ホール&アリーナツアー 2016-2017「来し方行く末」】も、だいぶゴールが見えてきましたね。

(取材時)あとは名古屋と札幌でホールは終わりですからね。で、横浜アリーナと大阪城ホールを残すのみ!


ー 今回のツアーの手応えは?

ライヴ後半に差し掛かってくると、どんどん楽しくなっていくんですよ。


ー 最初は?

最初はスリリング。セットリストには慣れてもまだ身体に入りきっていなかったりするので、やっていく中で、もっと違う方が良いかもしれないと思って結構ツアー中にセットリストを変えるんです。でも前半のセットリストの変わり方と後半のセットリストの変わり方って意味が違っていて。


ー というと?

前半はこのツアーの完成へ向けての交錯、後半は少し余裕が出て来たことで、“ここでこの曲を入れても今なら出来るかも”という遊び心。それで横浜アリーナではファンの皆さんからのリクエスト企画を組んだんです。ただそれって、ツアーの前半だと急には出来ないことだと思うんです。


ー 後半ならではだね。

そうなんです。だから楽しいですよ!勿論ツアーの最初はそこでしかない充実感もあるし。あ、そうそう…今、禁酒しているんですよ。


ー それはツアーのコンデションを保つため?

はい。『来し方行く末』では、我ながらハイトーンな曲を作ったなと思って(笑)。だから少しでも不調をきたしてしまうと声が思うように出なかったり、かすれてしまったりするんです。メジャーデビューして今まで何度もツアーはしていますが、その度に歌のクオリティを少しでも上げたい、表現力を増やしたいという気持ちが強くなっているので、これは禁酒しかないだろう!って。


ー 禁酒は効いている感じ?

だいぶ効いていますね。自分で言うのもおこがましいかもしれないけど、同じ「ウォー!」という1フレーズがあったとして、それを今まで怒りでしか表現出来なかったものが、例えば喜びの「ウォー!」だったり寂しさの「ウォー!」だったり、以前より、たった一言でも何種類かの歌い方が出来るようになったと感じています。それに楽しみながら歌えているので、そういう部分も皆さんと一緒に実感出来ていたら良いなと思います。


ー ニューシングル『ロードムービー』のタイトルナンバーは、クレヨンしんちゃん25周年記念作品『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』の主題歌ですが、テレビシリーズはサントラを聴き込むほどだったとか?

皆さんが知っている“オラはにんきもの”や“アクション仮面の唄”、“あいつが噂のブリブリ左工門”など、アニメの中で流れている曲がフルコーラスで入っているし、収録数もかなり多かったのでこれは買うしかないと思って、8歳としては大金の3千円を出して買いました!それくらい好きでしたね。


ー その25年前は、秋田にテレビ朝日系列局(秋田朝日放送)が開局して、そこで「クレヨンしんちゃん」のアニメ放送もスタートしたとか。

そうなんです。だから僕の体感としては、秋田県に新しいテレビ局が入るぞ!映らなかったチャンネルが映るようになるぞ!という感じでしたね。当時だと「セーラームーン」や、その後「南国少年パプワくん」も始まる中で「クレヨンしんちゃん」もスタートして見始めたんです。そうしたら、ああいう型破りで面白い男の子のお話だったので衝撃は大きかったですね(笑)。僕は自分の気持ちを外に出せない内向的な少年だったので、憧れも強かったし、まず“何だろう、このアニメは!?”という気持ちで。


ー 当時、社会現象になる程影響を及ぼしたアニメだからね。

子どもなら怒られたくないって思うじゃないですか。はみ出したくないとか。僕はそうだったんです。でもしんちゃんって、わざとなのか何なのか怒られるし、はみ出すし(笑)。みんなから怒られているのに嫌われていない。そこが面白かったんです。自分は怒られたら嫌われるって、全てイコールで考えている小心者だったので、そこは決してイコールではないかもしれないという部分をしんちゃんから学んだ気はしますね。


ー じゃあ当時、しんちゃんを見習って自分も何か挑戦してみようとか思った?

何にも出来なかった(笑)。でも中学校でそうなりましたね。 生徒会長なのに生徒会長挨拶でふざけて先生にめちゃくちゃ怒られたりして、完全にしんちゃんリスペクトな行動を沢山とっていましたもん。


ー アハハ!でもそれから25年経って『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』の主題歌に起用されることになって。

嬉しいですね。まだ曲作りに手をつけていない頃に監督さんから打ち合せで「今回、しんちゃんと宇宙人“シリリ”の日本縦断のストーリーなので、ロードムービーを作りたいんです。」というお話があったんです。でも例えばアフリカやアラブ諸国など言葉も通じない、肌の色も違う人としんちゃんが日本縦断するお話にすると、一気に生々しくなるじゃないですか。特に今のこの時代は。


ー 確かに。

でもそれを宇宙人にすることで、すごくポップになるから設定を宇宙人にしたそうなんです。更にストーリーの概要として、両親から縛り付けられて自分の思い通りには生きられていない子ども“シリリ”が、天真爛漫に生きているしんちゃんと出会って、友達の有り難みとか人生観のようなものが変化していくお話ということを伺って、まさに僕が普段から歌わんとしていることにも通じていると思ったんです。この“ロードムービー”も、この世の中には出会ったことのない人が沢山いて、その人たちを偏見の目で見るのではなくて、意外と似ていたりするんじゃないかなという想いで「どこか遠くの街では 出会ったことない誰かが 同じような日々を生きてて」という歌詞から曲が始まるんです。


ー ではサウンド面で何か要望があったりは?

あまり悲し気なバラードとかは…というくらいで、ほとんど自由に作らせて頂きました。というか、打ち合せの時も、しんちゃんの話で盛り上がっちゃったくらいで(笑)。


ー 優くん自身が「クレヨンしんちゃん」のファンであり、面白さや魅力を分かっているしね。

テレビアニメだとふざけているしんちゃんが映画では格好よく戦ったりね。

Information

Release

高橋優
「ロードムービー」

2017年4月12日発売

-収録曲-

□ 通常盤
1. ロードムービー
2. life song
3. BLUE(弾き語り)
4. ドライアイ/メガネツインズ(高橋 優&亀田誠治)
*M4はクレヨンしんちゃん盤には未収録

□ クレヨンしんちゃん盤
※生産限定 7インチジャケット+しんちゃんコラボステッカー封入
1. ロードムービー
2. life song
3. BLUE(弾き語り)

□ 期間生産限定盤
1. ロードムービー
2. life song
3. BLUE(弾き語り)
4. ドライアイ/メガネツインズ(高橋 優&亀田誠治)
*M4はクレヨンしんちゃん盤には未収録
特典DVD
1.「ロードムービー」MV+メイキング
2. 高橋 優×林卓スペシャルBIG対談
・ハヤタクどっきりマル秘報告
・高橋どっきりマル秘報告その2?
3. 林卓デビュー曲「オレオレオーレ」MV+爆笑メイキング

ロードムービー

通常盤 4曲入りCD

WPCL-12609 / 1,200円(税抜)

ロードムービー

クレヨンしんちゃん盤 3曲入りCD

WPCL-12608 / 1,000円(税抜)

ロードムービー

期間生産限定盤 4曲入りCD+DVD

WPZL-31280/1 / 2,000円(税抜)

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